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【取材後記】アンドパッドさんに「リモート環境で結束力を強める施策」についてお伺いしました。

みなさま、こんにちは!SELECK編集部の吉井(@meru_y1996)です。

もう12月ですね。師走ですね…。2020年、あっという間に終わってしまった気がします。

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リモートで入社して、早8ヶ月。初めて経験すること、考えることが多く、初めて生まれた悩みや葛藤もあり、すごく濃厚な時間だったなあと感じています。

ただ、やはり人生は自分でコントロールできることって本当に少ないのだろうなあと思うことも多く。結局は身を流れにまかせながら、その時の自分に向き合っていかなければならないのかな、と。

来年はもっと早く感じる一年になるのでしょうか(笑)。12月中に、いろいろ身の回りの整理を行って、来年を気持ちよく迎えたいところです。

ということで…今回も、早速本題に。

今回、取材させていただいたのは、建築・建設現場向けの施工管理アプリANDPAD(アンドパッド)を提供する、株式会社アンドパッドさん。

今回の記事は、アンドパッドさんの「リモート環境下でも結束力を強める、ミッション・バリューの浸透施策」に関するお話です。

1.取材の背景

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今回の取材は、インタビュイーの高嶋さんから弊社が公開しているウィッシュリスト「リモートワークで薄れた帰属意識の改善」というテーマでお問い合わせいただいたのがきっかけ。

実際にヒアリングさせていただくと、2014年の創業時から「ミッション」のようなものはあったものの、言い回しが複雑だったり表現が頻繁に変わるなどして浸透度が弱いまま、組織が拡大してきたそう。

そんな中、2019年のはじめごろにいわゆる「100人の壁」に直面し、組織の結束力を高めるためにも、ミッションの再定義、そしてバリューの構築の必要性が生じたのだといいます。

こうして2020年の1月にミッション・バリューが定義され、これから社内への浸透施策を始めよう!としていた矢先のこと。新型コロナウイルスの影響により、4月から同社はフルリモート体制へと移行!

そこで同社がバリュー浸透を目的として始められたのが、今回の記事でご紹介している「ANDPAD Build up Conference(以下、ABC)」「ランチパッド」という名でのYouTubeライブの配信、そして「Web社内報」です。

Youtubeを用いたコンテンツはリモートならでは、な感じがしますよね。

実は以前、音声や動画を用いた「社内ラジオ」の特集記事を執筆させていただいたことがあるのですが、やはりzoomやYoutubeといったリアルタイムにコメントができるメディアを用いたコンテンツは、コメント欄で社内のカルチャーを感じられますし、すごく盛り上がりますよね。

そして、今回のアンドパッドさんの事例は、今後もリモート体制がメインになることを想定しながら「バリューの浸透」を目的として様々なお取り組みを実施されていることから、リモートワーク移行後に「帰属意識の薄れ」などを課題に感じれている方々や、読者の皆様の参考になるのでは? と思い、今回取材させていただく運びとなりました。

2.本記事のポイント「ロールモデルが明確になる」

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今回の事例のポイントは、3つのコンテンツを通じて「バリューの内容を認知できる」だけではなく、「具体的に、バリューを体現している人がどのような人なのかが分かる」点だと思います。

当たり前かもしれませんが、「バリューが浸透できている」という状態はは、「メンバーがバリューに基づいた行動ができている状態」を示すのだと思います。

ただ、行動に移せているか? というのはなかなか把握しづらいもの。そこで、いつの間にか施策の目的が「認知」が目的にすり替わってしまっている場合も少なくないのではないでしょうか。

アンドパッドさんの事例では、「ABC」と「ランチパッド」、「Web社内報」の3つを目的に合わせて実施することで、バリューの認知〜実践まで一気通貫したコンテンツになっているのではないかなと。

ざっくりまとめるとこのような感じ。

【ABC】
①経営層がバリューへの想いを語る
→「なぜこのバリューなのか?」が分かる / バリューを自分ごと化できる

②部門ごとの活躍しているメンバーをゲストに呼ぶ
→「活躍している(=バリューを体現している)」の基準を経営メンバーの目線で語ることで、ロールモデルの人格を理解できる
【ランチパッド】
①部門ごとに、賞賛された人が具体的にどのような業務をしているのか? を取り上げる
→ロールモデルとなる人が、日々どのように業務に取り組んでいるかが分かる

②活躍している人の「ナレッジ」をシェアする
→バリューを実際に行動に落とし込むためのtipsを手に入れることができる
【Web社内報】
・部門間を超えて「ロールモデル」の人格を共有する
→「アンドパッドの人格」が形成されていく

上記のようにABCでは「バリューそのもの」に対する認知をあげ、さらにランチパッドで部門ごとの「バリューを体現している人」のロールモデルを知り、Web社内報で部門間を超えた「アンドパッドの人」の人格を形成する。

ただ「言葉」だけが存在していても意味がない。ロールモデルとなる人はどのようなことをしているのか? どうやったらバリューを体現できていると言えるのか? を具体的に発信しているからこそ、バリューの浸透度が一気に改善された事例なのではないでしょうか。

3.取材の「こぼればなし」

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少しだけ取材のこぼれ話を。

ABCのお取り組みを聞いていて、隔週とはいえ毎回テーマを設定するって大変じゃないのかな…!と思ってお伺いしたところ、やはりテーマ設定は大変だそう…😖

そこで、コメント欄の反応やアンケートの結果を元に毎回テーマを設定されているとのことでした。ちなみに、これまでで一番盛り上がったコンテンツは、どんなコンテンツだと思いますか?

これまでの放送の中で一番質問が多かったのは、なんと、代表の稲田さんに事前に集めた質問をひたすら投げかける「100本ノック」なんだそうです(笑)。

たしかに、100人規模にもなると代表がどんな人物か? はなかなかわかりづらいですよね。とはいえ100個も質問が集まるなんてすごい…!(笑)

アンドパッドさんの取材をしていた際に感じていたのは、社員さん同士の関心が強いということ。例えば、ABCの動画がアーカイブされているとはいえリアルタイムに70名〜80名ほどの方が視聴されているのだとか。その中でも20名ほどはコメントするなどで参加されているらしく、高嶋さんは「コメントしてくれる人がもっと増えたら…!」とおっしゃっていたものの、20名でもなかなか多い気が…!(笑)。

リモート環境になって周囲と関わる機会が減ってしまったことや、新しく始まった施策だから、という要因も少なからずあるかもしれませんが、それでも自分が働いている環境に関心を持ち、積極的に交流する文化が形成されているアンドパッドさん、リモート環境下でも組織力が強そうだ…とお話をお伺いしながら感じておりました。

4.最後に

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記事本編の最後の段落にも少し書かせていただいたのですが「バリューを評価と紐付ける」って意外と大事なのではないかな、と。

バリューを体現しているかどうかは主観で測られることも多く、数値で表しづらいことから、紐づけていない企業さんも多いかと思います。

ただし、不確実性が高いこの世の中で、会社が目指す方向に向かって自走できる人材を増やし、組織力を強化するためには「バリューを評価に紐付け、日々の行動で意識させる」ことは有効なのではないかなと。評価基準に具体的に落とし込むことで、企業側からもメンバーに対し「こういう人材であって欲しい」というメッセージを明確に伝えることができます。

社内と社外における「○○社で働いているのはこんな人」というイメージが、一致している状態が作れたら一番理想的ですね。

最後になりましたが、取材させていただきました高嶋さん、本当にありがとうございました!☺️

アンドパッド_高嶋様.003

是非、記事本編もご覧くださいませ🙌

今年も残り1ヶ月!来年に持ち越すものをゼロにして、気持ちよく新年を迎えましょう!(笑)

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