堺名産けし餅~大阪の街道モノ語り⑬
今回は「モノ」は「モノ」でも、「食べモノ」。そして、「街道筋に銘菓あり」ということで、和菓子です。
大阪の街道モノ語り⑦で堺の伝統産業「注染」の手拭いについて書きました。そこでご紹介した図柄は、大阪市と堺市を結ぶ阪堺電車の路線。「宿院」という停車場があります。
阪堺電車の併用軌道が通じる大道筋=紀州街道と、フェニックス通(国道26号)と交差するのが宿院。交差点から少し進んで紀州街道の東側に、堺名産けし餅を商う「小島屋」さんがあります。
堺は、かつて南蛮貿易で栄えた地。ケシの実もインドから伝わったとされています。堺出身の千利休が確立した茶の湯とともに、さまざまな和菓子が生まれました。
小島屋さんの創業は延宝年間(1673~1681年)とのこと。紀州街道を歩いた時に宿院の店舗にお邪魔したほか、大阪のデパ地下でも求めています。
けし餅の味、風味、口当たり、舌触り…それをここでお伝えできないのは、なんとも残念ですが、機会があれば、ぜひお求めを。
堺名産けし餅本舗 小島屋
https://www.keshimochi.com/