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青緑ヘルラッシュ

2022/5/6    デッキリスト及び解説追加
2022/4/29 デッキリスト 4枠変更


■はじめに

皆さんは《超電磁ヘルラッシュM》というカードをご存知でしょうか。

《超電磁ヘルラッシュM》
サイバー・コマンド
パワー 7000

■進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
■Wブレイカー
■ブレイク・ボーナス
◎自分の他のクリーチャーを1体破壊する。そうした場合、自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、表向きにしたそれ以外のカードをすべて山札に戻し、シャッフルする。



ブレイク後に生き残ればあのプレ殿呪文、《転生プログラム》を超える踏み倒し能力を使える進化クリーチャー。

登場から13年経っていますが、このクリーチャーを主軸でデッキを構築する際、「進化元を入れ過ぎると自身の能力の期待値が下がる」という致命的な矛盾を抱えていました。

GRクリーチャーの登場である程度構築の難易度は下がりましたが、今回発売された DMRP-21 王来MAX第1弾 鬼ヤバS-MAX!! で新たに強化パーツが登場しました。

《アストラルの海幻》
サイバー・ウイルス/レクスターズ

■シンカライズ
■このタマシードが出た時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。


《コーライルの海幻》
サイバーロード/レクスターズ

■S・トリガー
■シンカライズ
■このタマシードが出た時、クリーチャー1体またはタマシードを1枚選ぶ。その持ち主は、それを山札の下に置き、カードを1枚引く。


上記2つのタマシードはヘルラッシュMの進化元になりつつ、進化元のクリーチャーをデッキから省ける為、ヘルラッシュMの能力の期待値を上げる事が可能になりました。

今回はこれらのタマシードを使いつつ、オリジナル環境で遊べるヘルラッシュMを組んでみました。

構築はこちら


採用カード解説

《異端流し オニカマス》
ヘルラッシュMはタマシードを進化元として場に出せますが、能力を起動する際の生贄はどうしても必要な為、必要最低限の軽量クリーチャーを採用しています。オニカマスはメタカードとしてはもちろんですが、選ばれない点を評価して採用。

《地龍神の魔陣》
初動枠。ヘルラッシュMで踏み倒したい大型獣をデッキボトムに逃がせる点を評価して採用。

《クラゲン》

進化元兼踏み倒し先。
・ヘルラッシュMを確定でサーチ出来る
・ヘルラッシュMの能力1回目で捲れた場合、《エンペラー・キリコ》をサーチしてそのまま場に出せる為、ヘルラッシュMの擬似的な当たり枠としても活躍する

進化元でありながら上記2点の活躍を評価して採用。


《流星のガイアッシュ・カイザー》
・ヘルラッシュMを引けなかった時はどうするのか
・踏み倒したい大型獣を引いてしまった場合どうするのか

ヘルラッシュMのデッキにありがちな上記2点の問題を解決するスーパーカード。
大型を直接叩きつけるサブプランを採れるようになり、序盤に出せればヘルラッシュMの生贄にする事が出来、ヘルラッシュMで踏み倒してもギリギリハズレにならない点を評価して採用。

《エンペラー・キリコ》
ヘルラッシュMの大当たり枠。
ヘルラッシュMは進化クリーチャーも踏み倒せる上、自身の上にキリコを置く事が出来る為非常に相性が良い。

《週末の監視者 ジ・ウォッチ》
《海龍神クリスド》
《ブラキオ龍樹》

踏み倒し先。自由枠なのでお好みで変えて下さい。クリスドについて、後述のマクスウェルZでも良かったのですが、今回はキリコとガイアッシュにある程度バリューを持たせる為クリスドを採用しています。
ブラキオ龍樹はアストラルで墓地に置くことでフシギバースを使える小ネタあり。

採用候補

《蒼狼の王妃 イザナミテラス》
安定してヘルラッシュMを出せる進化元になりますが、現状の構築だと進化獣の枚数が少なく、ヘルラッシュMの能力で捲れた時に腐ってしまう場面があった為不採用。《神秘の宝箱》を採用してキリコをもう少し出しやすくするのもありかも。

《超電磁マクスウェルZ》

呪文を止められるフィニッシャー。ソウルシフトのお陰で場に出しやすく、クリスドよりも手軽に詰ませる事が可能。こちらのデッキにはあまり呪文が入っていない事も追い風。こちらもクリスドやモアイランドとはお好みで採用して下さい。



■浮上した課題点

ここまででそこそこ回る構築にはなったかと思います。筆者は上記の構築でしばらく回して遊んでみました。

浮上した課題点は以下の点です。

・手札消費が激しい

このデッキのコンセプトであるヘルラッシュの能力を起動させる為には、少なくとも進化元×1と生贄×1の2枚をあらかじめ場に出しておく必要があります。

上記の構築ではマナを伸ばせる進化元を採用していない為、2→4→6の動きを目指しつつ、隙を見て進化元と生贄をキャストする事になります。

ところが、採用しているブーストカード、進化元や生贄はキャストすると手札が総数が減るものが多い為、6マナに到達する頃には手札の枚数がカツカツになっている事が多かったです。

苦肉の策で《豊潤フォージュン》を採用し、少しでも手札消費を減らそうとしましたが、十分ではありませんでした。

《天災デドダム》のように手札を減らさずマナを伸ばせて、あわよくば進化元にもなれるスーパーカードはないかなぁと友人達とあれこれ考えていました。





居たわ。





ヘルラッシュ、キリコの進化元になり、手札を減らさずにマナを伸ばす事が出来、ヘルラッシュの能力でめくれてもギリギリ ハズレにならない……かもしれないcip能力持ち!

ウマキンを出した返しのターンに相手が何かしらを踏み倒してガイアッシュが着地出来れば、最速2→4→6でヘルラッシュで走る事が可能になります。

これは試してみるしかねぇ!



・”当たり枠”の少なさと種類

ヘルラッシュやキリコでめくれた時の”当たり”になり得るカードの枚数がやや少ないように感じました。


ウマキンがヘルラッシュやキリコでめくれる場合が出てくるので、山札圧縮が出来て素出ししても旨みのある大型獣、居ないかなぁ〜。






居たわ。





このカードなら《異端流し オニカマス》を山札からマナに逃がして山札の大型獣率を上げながらマナを伸ばせ、ヘルラッシュの能力で砕くとマナを増やせます。



しかもこいつ、種族にオリジンを持っているのでヘルラッシュにも進化できますね…。


そんな場面があるとは言ってない


更にこいつで相手のメタクリーチャーを潰しつつマナからヘルラッシュを場に出し、優秀な生贄にもなります。




■改良案


そうこうして調整した構築がこちら。


2→4→6で《流星のガイアッシュ・カイザー》の着地を目指しつつ、自分の場や相手の様子を見ながら

①《流星のガイアッシュ・カイザー》から大型獣を叩きつける

②《超電磁ヘルラッシュM》から大型獣を踏み倒す

③《エンペラー・キリコ》から大型獣を踏み倒す

の3種のプランを使い分けます。

元々①のプランは②のサブプランとして考えていましたが、動きの安定性を考慮して少し①のプランを太くして①と②の2本柱としました。

その関係でガイアッシュカイザーを1枚増量しています。

①のプランでテンポを取った後の追加展開を②が、②のプランで伸ばしたリソースやめくれたガイアッシュを①がそれぞれ補い合う形に落ち着きました。






CS環境は少し厳しいかもしれませんが公認大会やフリー対戦では十分に遊べるクオリティに仕上がったのではないでしょうか。

良ければ回して遊んでみてください!
使いこなすのは難しいですが、ユニークな能力を持っているのでキマった時の楽しさは格別です。


構築に関するご意見、ご質問もお待ちしております。
ここまで読んで下さりありがとうございました。

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