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ゲンキちゃんへ その1

ゲンキちゃん、私は今ブナの木の下、ゲンキちゃんのお墓の前に座ってます。時々ここに座ってゲンキちゃんとお話してます。

ゲンキちゃんとお散歩に行けないのが、すごーくすごーく寂しいです。
ゲンキちゃんとのお散歩欠乏症にかかってしまいました。1人で行ってもつまらない。お散歩した事のない子供達2匹とは、2匹一緒じゃないといけないのでとても大変で疲れるだけ。ゲンキちゃんとお散歩に行きたいよう!

ゲンキちゃん、この7年と10ヵ月間、雨の日も風の日も雪の日も、二人で毎日毎日一緒にお散歩したね。私が旅行に出ている時と何回か疲れ果ててサボった時以外は、たとえ私が夜遅く帰って来ても夜道をお散歩に行ったね。たまにとても疲れていてお散歩に行くのがおっくうになった事もあったけど、いざゲンキちゃんとお外に出ると気持ち良くて楽しくて, 疲れは吹っ飛んでしまった。ゲンキちゃんとのお散歩、一度も苦になった事はないよ。いつも楽しかったなあ。

ゲンキちゃんの足の手術をした後、リハビリの為に3ヵ月もの間、1日に3回も4回も氷で凍てついた道を、滑ってころびそうになりながらお散歩したのはついこの間だったね。ゲンキちゃんはお散歩が大大大好きで、ゲンキちゃんの若い頃は本当に遠くまであちこちお散歩して歩いたね。

子供を産んだ時は、子供の事が心配でお散歩に出てもソワソワしてすぐにUターンして家に戻って、オッパイあげたりオシモの世話したり、本当に良いお母さんだったね。

それ以降はあまり長いお散歩はしなくなったような気がするけど、それでもお散歩が大好きなのは相変わらずで、亡くなる前の晩も身体がきついにも関わらず、昔と変わらず元気にお散歩したね。

私は永遠にゲンキちゃんとのお散歩欠乏症にかかったままだと思う。
寂しいよう。


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