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先物取引のはじめかた

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本記事は先物取引に関する初期知識を詰めています。主な対象者はまだ先物取引を経験したことのない方や先物取引の経験はあるが1度や2度程度で無いに等しいと思っている方としています。その為、専門用語はなるべく使用せずに極力、一般用語を用いて解説しています。但し、筆者が一般用語と誤認している可能性もございますので、温かい目で見て頂ければ幸甚に存じます。

先物取引の魅力

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先物取引は少額資金で多額の損益を獲得できる可能性を持った投資方法のひとつです。上記は筆者が取引したものですが、約157万円の利益が表示されていますね。これに必要だった投資金は先物ミニ(銘柄名、種類の名称)50枚(=630万円)なので実に利回りは24.97%となります。しかもこれは1日で出しているので凄まじい投資方法なのです。

ただ浮かれるだけではいけません。1日で約25%も増えたということは、その逆の可能性も十分あり得る話です。つまり何も考えなしに行えば先物取引は丁半博打のただのギャンブルにすぎず、ハイリスク・ハイリターンの危険極まりない投資手段であると言えるのです。

宣伝にはなりますが、当アカウントでは毎月先物の価格動向の考察を行っております。2022年3月末からはじめ、3月と4月は永久無料で開放しているのでどの様な内容かは下の記事をご確認ください。

この短い中で美味しい話と怖い話の両方を出しましたが、先物取引はしっかりと戦略を考えて既出情報を精査し、分析を行えば丁半博打とはならず、資産運用先として十分なものになると思っております。

事実、先物取引だけで生計を立てているプロトレーダーもいれば証券会社には先物取引の収益のみで売上を出し続けている部署が存在する程です。

上昇・下落に投資ができる!

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先物取引は価格が上昇する方に投資することもできるし、価格が下落する方に投資することもできます。

将来、株価が下落するだろうなと思えば先物を"新規売り"ですし、将来、株価が上昇するだろうなと思えば先物を"新規買い"でOKです。

上昇に投資 ➡ 売買区分:新規買

下落に投資 ➡ 売買区分:新規売

大事なことなので覚えておきましょう!

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運用資金は20万円~

先程は157万円の利益を獲得するのに630万円を使用したと書きましたが、必ずしも630万も用意する必要はございません。先物ミニの1枚あたりに必要な証拠金(資金)は日によって変動するので、詳しくは下記リンク先から情報を取得して頂きたいですが、概ね1枚あたり20万円と計算すれば間違いはないでしょう。

2022年4月7日現在では1枚あたり126,000円ですが、それでも1枚あたり20万円と認識して頂きたい理由があります。それは含み損を考慮して欲しいことにあります。この含み損の話はまた後述してありますが、先物を取引して必ず利益を獲得できる保証はどこにもないわけです。

例えば先物ミニ1枚を新規で買って100円先物価格が下落してしまうと、1万円の評価損失が発生します。評価損失なので、決済しなければそのままですが、1万円の評価損失が計上されている状態だと、この評価損と先物ミニ1枚あたりの証拠金を合算した金額がそのポジションの保有維持には必須条件となります。

要は、126,000円(ミニ1枚あたりの証拠金額)+10,000円(現在発生している評価損失)=136,000円が必要になるという計算です。計算式を書いておきます。

ポジション維持に必要な資金の計算式

必要証拠金+評価損益=必要資金

ただ将来、いくら含み損が発生するかも分かりませんし、いちいち含み損の想定を考えるのも面倒なので"先物ミニは1枚20万円ぐらい必要だ"という認識でいいのかなと筆者は思っております。

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追証(おいしょう)とは?

追証というのは先ほど紹介したポジション維持に必要な資金がご自身の手持ち資金を上回ってしまった場合に発生する一種のペナルティです。

例えば先物ミニを10枚保有するに必要な最低資金は126万円です。(126,000円×10枚)ところが手持ち資金が150万円しかなく、評価損失で30万円が発生していたとします。

手持ち資金:150万円

ポジション維持に必要な資金:156万円

※手数料は考慮せず

そうすると、6万円が不足していますよね。この6万円を直ちに入金することを求められます。この不足金額の入金要求のことを追証と呼んでいます。

追証に対応しないと、口座が凍結されてしまいます。口座が凍結されると、出金ができなくなる可能性があります。また悪質な場合や金額が高額であった場合はその証券会社のブラックリストに登録されてしまうので注意が必要です。

その証券会社のブラックリストに登録されてしまうので、他の金融機関には影響がありません。ですので、今後の人生において信販審査が不利に働くといったことは無いのでそこはご安心ください。

交通違反切符の様に支払いまでに期間が空いていればいいのですが、追証は即座です。原則、12時間以内での入金が求められるので多くの方は"お金があるけど時間の関係上入金できなかった"という話を聞きます。1億円以上持っているトレーダーが実は〇〇証券のブラックリストに登録されているなんてことは良くある話です。ですので、ブラックリストに登録されているからトレードが下手とかではないんですが、資金管理は悪いかなと思います。

めんどくさいですよね?なので1枚20万円もっと余裕があれば1枚25万円ぐらいに思った方がいいでしょう。

1つ覚えておいて欲しいのが、"評価益が計上されているから追証にはならない。追証になるのは評価損状態だけ"ではないのでご注意ください。

取引する銘柄は先物ミニだけで良い

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先物の種類って実は豊富なんです。ピンク色で丸を打っておきましたが

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出典:SBI証券

ミニ日経225先物(通称:先物ミニ、ミニ)だけでいいです。理由として、他は流動性が低いので難易度が高いことが理由です。また筆者は元々、証券会社のディーラーで先物取引を担当していましたが、当時、先輩社員から「他は難しいから取引しなくていいよ」と言われたので他の先物のことが全く分かりません。ただプロのディーラー達からそう言われてきたのでやらなくていいんじゃないかなと思っています。

ミニの上に日経225先物というのがあります。これは通称ラージと呼ばれていてミニ10枚分にあたります。

「ミニ10枚取引するくらいだったらラージ1枚にすればいいじゃん」と、稀に言われますが、これも流動性の観点から否定しています。

証券会社でディーラーしていた時もデイトレ(その日決済)またはスイングトレード(数日保有決済)は、ミニで取引を行っていました。1度の取引で数十億円以上取引する様な場合で、TOPIX先物などの別の投資先を組み合わせてリスクヘッジ対策の時だけラージを取引していました。

個人投資家の場合は、全員ミニでいいのではないかと思っています。(運用資金数百億円以上の人は別として)

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使用する証券会社

弊社の後ろに証券会社がスポンサーにいるわけでもないですし、アフィリエイトをやっている訳でもないです。その前提の上で、ハッキリ言いますが、SBI証券一択です。

アフィリエイト報酬が高額なのがGMOクリック証券なので、アフィリエイターはGMOクリック証券をやたら推していますが、先物取引をするならSBI証券一択です。他を選択する必要はありません。

※GMOはCFD市場なのでまた考え方が違ってきますが、オプションによるリスクヘッジが弱いので損失確率は上がってしまうと思っています。

忖度抜きでランキングにするなら

1位・・・SBI証券

2位・・・GMOクリック証券

3位・・・SBIネオトレード証券

犯罪歴があったりや反社会的勢力で無ければ概ね問題はありませんが、万が一、SBI証券の口座を開設できなかったら他の証券会社にする必要があるのでこのランキングを出しています。オススメするのはSBI証券だけです。

口座開設は個人情報を入力する箇所が満載なのでご自身で頑張って開設してください。SBI証券のサポートセンターに電話すれば物凄い丁寧に教えてくれます。

SBI証券で口座を開設したら完成するのは総合口座です。総合口座だけでは先物取引はできないので先物オプション口座を別で開設してください。

総合口座を開設していれば1分で開設申請ができるのでまずは総合口座を開設してください。先物オプション口座の開設方法が分からない場合はこれもSBI証券に電話するのが1番早いですが、繋がらない等の理由で手間を取っていたら弊社までご連絡ください。

※※※余談※※※

余談になるので、飛ばして頂いて構いません。余談なので専門用語も出ますが説明は割愛しています。

ここまでSBI証券を推す理由は、注文のしやすさです。スマホでアプリを起動してから15秒程度で注文が完了します。他の証券会社ではこうもいかず、中には1分以上掛かる証券会社もあります。この差は非常に大きいです。

また先物を買いと売りで保有したり、先物とオプションでヘッジしたりしますが、そのデルタに応じてしっかりとSPAN証拠金が変動します。でも他の証券会社だと変動しないところや変動が甘いところが多いです。要は、他の証券会社だと必要以上に資金が求められるのです。

あとはオプションの売りも最大50枚まで建てられます。正直、50枚も建てる時っていうのはなかなか無いんですけど、SBI証券だけで何億円以上も増やせられる安心感がありますね。

ただ手数料は割高(なぜかSBI証券は業界最安値って言っているが・・)なので、そこを題材にこっち方がいいよとオススメする人もいます。でも手数料が割高といっても100万円で投資して、数十円程度の差です。そんなに重要かな?と思ってしまいます。

目先の数十円差(手数料)よりも発注速度の遅さで取りこぼしがある方が痛いと思っています。

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含み損は必ず発生!必ず許容すること

取引するときに「これは失敗するだろうな」とか「よし・・損をするぞ!」と、思って取引する人は恐らくいないでしょう。だって、それを根拠にした売買って上手くいかないと思うんです。わざわざお金をドブに捨てる人がいないのと同じこと。

やはりお金を投資するからには「これは勝てるぞ!」とか、「1万円は最低でも取れたらいいな~」みたいな明るい未来を想像しがちです。

ポジティブな発想で発注するわけです。

それはいいんですけど、ある程度の含み損っていうのは許容しないといけないんです。例えば

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こんな感じです。これはちゃんと助かって(一応プラスで終わって)います。⇩(念のために証拠を載せておきます)

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これは言い訳ではありません!(どーん)

ピンポイントで売買が続くことなんて稀なんですよ!

戦略を自分の中で立てていて、このラインまできたら決済する。このラインまで落ちてきたら損切り(諦めること)することが大事。機械的な売買です。

想定通りに動くわけではない

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例えば緑色の線を軌道想定していたとします。ここから"200円ぐらい下げて25,000円になってから上昇する!"みたいな想定です。でも実際は黄色の線みたいに、下げたけど100円だけ下げてそのまま上昇してしまう場合もあるし、オレンジ色の線みたいに下げずに緩やかに上昇していくパターンもあれば、ピンク色の線みたいに急激に上昇していくケースだってあるわけです。

いい意味で想定の動きを否定されるケースですね。もちろん上げずに下落していくパターンも考えられますが、新規買いする場合は上昇を、新規売りをする場合は下落を想像しているので、逆の方向に進んだ場合はまた別の視点で物事を考えます。

ですので筆者が先物を売買する際は毎回ある程度の損失を許容してから追加で発注していきます。

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ついでに注文の仕方ですが、筆者は基本的に小分けにして注文を出しています。

これは理由があって、さっきの写真でも説明した様に、基本的に含み損が発生することを考慮しています。言い換えればつまみ食いをするような状態なんです。本当は24300円まで下落すると思ってるけど、24300円まで届かずに反発すると嫌だから先にツバを付けておくみたいな感覚です。

ですので、筆者は1回のトレードに最大でミニ80枚(1600万ぐらい)まで突っ込むんですが、これを例にして上の写真に当てはめると・・・

25000円(小)・・・10枚(最初)

24800円(小)・・・5~15枚(2回目)

24600円(小)・・・5~15枚(3回目)

24300円(大)・・・20~40枚(4回目)

ってな具合で分けます。枚数に変動がある理由ですが、想定の値動き通りに進行している場合は枚数を多めに注文します。だって想定通りに動いているので計算が合っている証拠なので。

ただ、想定の値動きとは違った動き方をしての目標地点の到達だと、枚数を少なめにするか、そこで決済(利益が少し乗った状態で)します。これは計算が間違ってる場合があるので・・。

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こんな感じ赤色の線です。

25000円でスタートして、"ここから下げるかなー?"と思ったらまさかの上昇。そして急落で24800円に到達するケースですね。

確かに同じ目標とする24800円に到達なんですけど、動き方が想定とは異なるので、こういう時は疑って掛かります。ですので、微益撤退(僅かに利益が出たところで決済する)して軌道の様子を見るか、かなり投資する枚数を減らします。

落とす枚数の目安は、筆者だと80枚から20枚とか30枚まで落とします。一応、利益は出ているし、想定のポイントには到達しているので20枚から30枚です。利益は出ているけど、想定の動きじゃない場合はその時点で決済します。

いきなり資本を全力投球するのはいくら戦略があってもギャンブル寄りになってしまうと思っています。ですので小分け小分けで勝負です。資金が100万円ぐらいあれば十分小分けはできます(1回の注文でミニ1枚を5回に分ける)が、資金が20万円だったら全力投球しかできないので実は結構資金が少ない人は難易度も高くなってしまうんですよね。ただやられ(損失)額も20万(=1枚)だと少額なので回収も楽ですが・・・。

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で、また同じ写真です。

やってはいけないことっていうのがあります。それは後半✖印を付けているんですが、この盛り上がってきたところが新規買いなので上昇に投資している訳です。この追い投資は厳禁です。

これは単価を上げてしまうことになるのでオススメはできません。例え想定通りに動いていたとしても追い投資は良い結果になることの方が少ないのでNGだと思ってください。

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気持ち的には追い投資したくなる

でもこの追い投資って結構初心者の人がやりがちなんですよ。だってこれまでの理屈でいくと含み損が発生するときに更なる投資を重ねて、含み益が出ているときに投資を手控えることになるんですよ。

普通の心理状態でいくと含み益がでている時の方が投資したくなるもんです。それは分かるんですけど、これがNGな行為なんです。

先程の例で行くと、上の写真ですね。24300円の頃には含み損で150万円が発生してるんですよ。そんな時に追加で300万とか投資しろってなかなか怖いことなんです。

でもそれができると25000円(元値)に回復しただけで345万円の利益ですし、想定が26000円だとしたら945万の利益が出るわけです。(投資金1600万での話です)

ところが下がったところで買えないと元値に回復しても利益は60万、26000円まで到達しても360万と多いんですけど、ちょっともったいない気がしませんか?折角読み通りに動いているのに含み損が怖くて手控えた結果ですよ。

これができるできないで結構成績が変わってくるので最初のうちから意識しておくことをおすすめします。

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先物を売買する前に根拠を持っておくこと

当然と言えば当然ですが、先物を買う(上昇に投資)にしろ、売る(下落に投資)にしろその理由を売買時点で明確にしなければなりません。また、その根拠は希望的観測ではならないのです。例えば・・・

「何となく上がる(下がる)と思う」

とか

「〇〇円下がったからそろそろ上がるだろう」

みたいな根拠のない売買は禁物です。必ず何かしらの理由を考えてから売買してください。

なぜか?ですが、例え失敗しても次からの経験に活かせるからです。例えば「前日の高値を超えたから買った」これは明確な根拠のある理由ですね。

でもこの根拠での買いを10回繰り返して半分は儲け(利益)が出たけど、半分は損をしてしまった。なぜか?突き詰めてみると実は損失の時にはデッドクロスしていたり、機関投資家が大量に先物を売っていたりと他にも理由が隠されていたりします。

そうやって否定と肯定を繰り返し行っていると自分なりの必勝法が確立されていくのでこれが資産形成に役立ってくるのです。

特にオススメなのが機関投資家の先物とオプションの手口を分析する方法とテクニカル分析です。今回の記事では割愛しますが、また別の記事で執筆したいと考えています。こちらの記事でハートマークが増えたら執筆していくのでご協力お願いいたします。

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ここまで記事を読んで頂き誠にありがとうございました。是非、上のリンクからSBI証券で口座を開設してみてください。申請から入金、取引まで2週間くらい時間が掛かります。時間に余裕ができるのでその間にもっと先物取引の知識を深めてみてください!

オススメの無料記事

下記リンクから弊社がオススメする記事をいくつかご紹介します。お時間がある時で構いません。是非、読んでみてください!

取引マニュアル

こちらではSBI証券のスマホアプリで先物取引をするにあたってその手順を1コマ1コマ写真付きで解説してあります。PC版もありますがスマホアプリの方が使いやすいので、口座開設までに時間がある方は先に見て予習しておきましょう。ご自身の証券IDとパスワードがないとログインできないのでまだ証券口座を持っていない人は特にイメージ作りにみておいてください。

また取引中に操作が分からなくなってもこの記事を見て貰えれば迷うことなく取引できると思います。

超重要!!SQについて

先物取引をするにあたって、SQの存在は絶対に知っておかなければならない超重要イベントです。端的に言うと、SQ週は先物取引を控えてください。なぜ控えなければいけないのか?いつなのか?等の詳細が上記リンク先に書かれています。本記事の1/4程度のボリュームなのでサクサクっと読めると思います。

トレードテクニック

本記事でも紹介しておりますが、スタート時点でいきなりドカッと買うのではなく、徐々に小分けにして売買することを買い下がりや売り上がりと言います。これについて詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

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