straw
アイスティーをストレートで頼むのがお決まりの私は、夏に滴るほど水滴が指の腹に着くのを感じながらカップを持ち上げる。
青と白の模様が施されたプラスチックを3本の指でつまみ、氷の様子をみながら2.3かき回す。
口へ運ぼうとすると、止めたはずのそれは途端にゆうことを聞かなくなる。
周りの目を気にし、苛立ちを覚えながらも口に含もうと躍起になってしまう。
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アイスティーは20分も経たないで飲み干された。
そろそろ店を出ようかと思いはじめた頃、音を出して飲み残されたはずのものがカップの底に残り、少々薄まって再び飲むものじゃないと思わされる。
end.