ゼミ生の歩み:#2「先生、わたし会計に興味ないです...」
はじめに
本連載「ゼミ生の歩み」では、川端ゼミのゼミ生たちの研究や成長、未来への抱負を紹介します。
今回は、会計に全然興味がないのに会計を研究している先生のゼミに入ってしまった4年生のシオリさんにインタビューしました。ゼミでの挑戦や成長、そして今後の目標について語ってもらいます。
シオリさん(3期生)
中央大学商学部4年、趣味はテニス。
出身高校は明秀学園日立高等学校。
ゼミ生の研究テーマ紹介
―研究テーマは何ですか?
研究テーマは、「ニューロ・ダイバーシティ開示の研究」です。ニューロは脳神経で、ダイバーシティは多様性です。知的障碍(やグレーゾーンと呼ばれる人)を持った人も、それを一つの個性として企業で活躍できる環境を整える取り組みがあります。
障碍者雇用を行っている企業の求人データを分析したり、ニューロダイバシティの開示によってどのような変化が企業に起きるのかを考えたりしています。
―なぜこのテーマを選びましたか?
会計に興味が無さ過ぎすぎてそれがコンプレクスで悩んでいました。先生に相談すると、「じゃあ何に興味があるの?なんでも良いから言ってみて。」と聞かれました。そのときに、「もともと医療ドラマ(グッドドクター)が好きで、医療とかに興味があります。」と答えたら、先生にこのテーマを紹介してもらいました*。
*川端注:グッドドクターはサヴァン症候群の医師が活躍するドラマで、実は会計の世界にもそのような特徴を持った会計士が活躍する映画「accountant」があります。その話をして、経理職でもそのような知的障碍を持つ方々が活躍する余地があるんじゃないかというアイデアから卒業研究が始まりました。
ゼミでの挑戦と成長
―川端ゼミで挑戦したことを教えてください。
研究パートナーのハルナさんと一緒にアカコンという研究発表大会に出場しました。資料やデータがあまりなくて、アンケートも全然帰ってこなかったし、自分でデータを集めてくるのが本当に大変でした。
ですがその結果、自分たちの研究に興味を持ってくださった先生がいて、審査員特別賞をいただくことができました。自分が興味を持っているのに関係ないと思っていたことが、会計学につながるんだとビックリしました。
―川端ゼミで成長したことを教えてください。
アカコンに出場する中、プレゼン資料を作る必要がありました。その中で、見てくれる人が納得できるような資料を作ることを心がけました。具体的には、ハルナさんとロジックが成立しているかどうかやデータの見せ方などにこだわりました。その点で少しは成長できたかなと思います。
就職活動では人事志望だったので、障碍者の雇用とかの関係で面接官の人にすごい興味を持ってもらえました。結果として、その会社に内定をもらって就職することになりました。
今後の目標と後輩へメッセージ
とりあえず、卒論書き上げるぞって感じです(笑)。社会人では楽しく仕事して、幸せな家庭を築きたいです。後輩には、「会計に興味なくても大丈夫だから、とりあえず先輩や先生に相談してみてください♪」と言いたいです。
おわりに
2年生の途中で「会計に興味ない」と言われたときは震えあがりました。でも、関係がないと思っていても、掘り下げればつながってるのが会計研究やディスクロージャー研究の面白いところですね。シオリさんの素晴らしいところは、行き詰まったらすぐに先輩や教員に相談するところだと思います。一人で悩んでみるのも大事ですが、チームで考えた方が上手くいくと本能的に分かってるんだろうなと思います。川端もシオリさんの指導を通じて教員として成長した気がします。
次回の「ゼミ生のあゆみ」でも、ゼミ生たちの様子をお届けしますので、お楽しみに。
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