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ひとり暮らしレポート 何に傷つくか

わたしはメンタルが弱いので、些細なことで簡単に傷つく。浮き沈みが激しいので、自己診断では躁鬱の気質があると思っている。でも、生きていく中で小さな石に毎回毎回都度都度躓いていたら、きっと早死にする。幸せがどんどん遠のく、とようやく気付いた。仕事帰りに地下鉄から地上へ還る階段の途中で、これからのわたしは、ほんとうに大切な何か以外から傷つくのをやめよう、と決意した。うまくいくかはわからないけど、何に傷つくかを決めるのはわたしだし、歳を重ねるにつれて、大切なものは厳選され、手のひらに残るのは、本当に失いたく無いものだけだ。それらに何かあった時、大切な人から叱責された時、わたしをわたしたらしめているものを失いそうになった時、そういう大切な時にだけ傷つくようになろう。過敏に生きることはつらいから、本当に大切なものを見極めて、それ以外は削ぎ落とそう。そうして生きていけば、きっともっと尖った美しい存在になれるような気がする。まずは自分を大切にすること。自分を癒す手段を確立すること。自分に根拠のある自信をつけてあげること。そのために時間とお金を使うこと。怠惰に生きるのはもういい。いつでもそこには還られるから、やれるところまで、行けるところまで行ってみよう。生きてみよう。
わたしは地下鉄がすき。深く潜ることも、這い出るように地上に戻るところも、暗闇から風が駆け抜けるところも、なんだか違う世界に連れていかれるようで、少しだけ希望と勇気が見えるから。そこにいるときは、前向きなわたしが存在している気がするから。