見出し画像

ひとり暮らしレポート 明るい休みの日

昨夜、仕事終わりに映画館へ滑り込み、シン・エヴァンゲリオンの映画を観てきた。せっかく名古屋に引っ越して、職場から名古屋駅まで10分で行けるのに、仕事帰りに映画を観に行くということができてなかった。なぜなら、忙しさとコロナ。今週少し穏やかに仕事がすすめられるようになったから、レディースデーの木曜夜に行こうと決め、頑張って時間調整をした。絶対定時で帰れると確信していたのに、定時連絡の電話が予想の5倍長くて、内心「もおおおおおおおおお」と牛になりながら、お先に失礼しますと言って駅まで、そして映画館まで走った。
映画館は思っていたより混み合ってなく、ポップコーンとメロンソーダを抱えてひとり最後列で、楽しみにしていた映画を観た。
いつも、エヴァを観るときは決まった友人と観ていた。序も破もQも。その子から連絡はなく、わたしもしなかった。だから、ひとりで観た。
終わった後、感想を話す相手がいない帰り道は、もうすっかり春の夜で、やわらかい匂いがした。ひとり暮らしだから、こんな遅くに帰っても何も言われないし、ごはんをポップコーンにしても良い。どこにでも行けるけど、いまのわたしに行けるのはレイトショーまでなのか、と思うと、自分で決めた限界にかなしくなった。自分を自分で憐れんで、かわいそうなわたしっていってあげることが、わたしの傷の舐め方。ねえ、わたしはまだぜんぜん大人になれないよ、アスカ。