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ひとり暮らしレポート 戻る冬

やっと暖房なしでも過ごせるように・・・なんて思ったのも束の間、ここ数日雪が降った。海沿いの実家でも降ったらしい。寒いわけだ。寒いと悲しくなるわたしは、誕生日の多幸感効果が切れてしまって、やっぱり仕事は忙しくて、なんだか何のために生きているやら・・・と気持ちが下を向いている。今月は、まだ吐いていないし、ごはんも、ちゃんと食べていると思う。家事も可もなく不可もなくこなしている。ちゃんと眠ってる。でも、やっぱり自分の求める幸せがわからなくて、悶々として、買い物に依存して、服を買い、アクセサリーを買い、化粧品を買い、チョコレートを買っている。
たとえば、好きなことを仕事にしたら?って思うのだが、30歳になってようやく、わたしは「仕事」と名の付くものすべてが嫌いなのである。だから、好きなことでさえも「仕事」となると途端に嫌いになるのだ、ということに気づいてしまった。たとえば、それこそ自分の「好き」だけを延々吐き出し続けるだけでいいのなら、たとえば、それは漫画家さんになって、小説家さんになって、周りや評価に迎合せずに、自分の狂気だけを胸を張って吐き続けてお金がもらえるのならどんなにいいだろう、なんて想像する。表現を仕事とする人だって、全部が全部自分の好きなようにやれるわけではない。売れるためには、うけるためには、自分の意思を曲げてでも結果と作品を作らなければいけない。なんて苦しいんだ。ちっぽけなのに矜持だけは鯨サイズのわたしには、きっと到底無理だろう。あいつ使えねえって一蹴されておわりだ。気の持ちようとか、チャンスは来るとか、今は我慢とか、誰かが見てくれてるよとか、いまはそんな言葉がほしいんじゃない。いつか、じゃなくて、いまが良くないと嫌なんだ。みんなそうでしょう?そうだって言ってよ。