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FGOの公式レシピ作ったよ備忘録

 未来を取り戻す物語、「Fate/Grand Order」。この作品では全キャラにバレンタインの個別シナリオがあり、そのキャラに合わせたチョコや物などが強化素材として手に入るのだが、今年はそのうち5つのレシピが公開された。

 せっかく公式が用意してくれた素敵な機会である。これを作って最推しである新宿のアーチャーこと、ジェームズ・モリアーティに捧げたらよりバレンタインイベントが楽しめるのでは!?と思い、アストルフォのチョコを作ってみることにした。

※このnoteにはライダー・アストルフォのバレンタインシナリオバレが一部含まれています。


調理開始!

チョコ2

 まずは材料の準備。写っていないがカステラも用意した。ちなみに公式レシピ通りに作る気はないため、土台は用意しないし手足は作らない。とにかくウサギの顔を作って並べてかわい〜〜〜!ってしたいだけである。そもそも不器用であるため、多分レシピ通りに細かいパーツまで作っていたら気が狂うと判断した。

チョコ3

 土台を作らないためいきなりカステラから混ぜていく。レシピより少し多く入れた。久しぶりにチョコを触って気づいたことはとにかく固まるのが早い。もちろん冬だからなのだろうが、とにかくボーッとしているとすぐ固まって全然混ざらなくなる。この先もnote用に写真を撮るたびに、このチョコの特性と向き合うこととなる。
 noteに向いてない材料だな。チョコ。

チョコ4

 ラップに包んで丸めていく。土台がない分下を平にしたほうがいいのかな〜と思い、下半分は叩きつけながら作ったが、この後チョコでコーティングしたら全然関係なくなったため、普通に丸めていいと思う。

チョコ5

 手足を削った分、顔が4つ作れた。猟奇殺人鬼みたいな文章になった。

 ここから冷蔵庫で1時間冷やさなくてはならないらしい。
 仕方ない…………


チョコ6

 ワールドトリガー24巻遠征選抜試験閉鎖環境試験編でも読むか……。

 ワールドトリガー24巻はいくら読んでもいいですからね。とはいえもう何周もした漫画。自分は速読だし正直30分もあれば1冊読みきれてしまう……どうやって残りを過ごせば……………………

チョコ7

チョコ8

余裕で1時間読んでた。

 何回読んでも全コマじっくり見てしまう。全コマそれぞれの人間性が出てるのすごすぎる。深読み大好きなオタクなので永遠に24巻を咀嚼できる。
 だがもちろんチョコを放置するわけにはいかないため、調理に戻ろう。ワートリはいいぞ。

チョコ9

 湯煎で溶かしたチョコを固まったカステラにコーティングしていく。耳の部分はポッキーを割って作ったものである。このコーティングがびっくりするほどうまくいかない。

チョコ10

 表面がデコボコしてしまい、ナイフで修正しようとしたらクランチチョコか?みたいな見た目になる始末。
 公式動画を見るとサラッとやっているがマジであんなに綺麗にならない。プロってすげえ〜〜〜〜(当たり前体操)

 ともあれ細かいパーツも作り、次はそれをくっつけていく。

チョコ11

 これまた難しい。余ったチョコを接着剤がわりにしてパーツをつなげていくのだが、手で支えていたら溶けてくるし、ゆっくりつけていたらすぐにチョコが固まり接着剤にならないし……とドッタンバッタン大騒ぎである。
 前述したようにnoteに向かない。マジ。

チョコ12

 一応ウインクなのだが難しすぎる。シミュラクラ現象を信じるしかない。


 そしてついに…………

チョコ14

完成!

 食紅を使わなかったため、モノクロになったウサギたちに苺で彩りを添えてみた。最後にハートを描き足せば新茶への本命チョコの完成である。
 普通に5時間くらいかかった。そのうち1時間はワートリであるが。

 というわけで……

いざ!ロックオン!!

チョコ15

 新茶には毎年当日にロックオンを渡しているが、いつもよりソワソワしてしまった。夢感情は特に無いのだが、いざ愛情が具現化したものと言える手作りチョコが目の前にあると、夢感情が無いはずの推しにも「喜んでくれるかな……」みたいな想いが芽生えてしまう。果たして新茶の反応や、いかに……!?
 っていやまあシナリオは変わらないし、結末もお返し礼装も知っているのだが…………


チョコ16

ん?

え?

チョコ17

絆礼装もらっちゃった〜〜〜!?!?!?


 そう、賢明な皆さんならお気づきだろう。普通はチョコをあげても返ってくるのはお返し礼装である。しかし「バレンタインに絆10になるよう調節しておけば、チョコのお返しが絆礼装になるような演出ができる」のだ!!!!!!

 正直、想像してたより"""最高"""だった。

 苦労して作ったチョコ、手作りチョコを褒めて食べてくれるシナリオ、そして渡れる絆礼装。とにかく流れが完璧すぎて気持ちいい。皆さんも騙されたと思って手作りのものを推しに捧げてみて欲しい。今回みたいに、あげたものとシナリオ内での反応が合致しているものだと特に""キマる""。夢女子・男子じゃなくてもキマる。そして一緒に叫ぼう。せ〜〜〜の、

最推し、最高〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!



 それにしてもアストルフォくんはこの難しい作業をやっていたのか……。すごいな……。理性蒸発状態でこれができるなんて………………

チョコ

スクリーンショット 2022-02-14 23.37.25

 なるほどね。

 脱線しないよう見張ってくれてるジークフリートさんがいたんだなと思うと愛しさがさらに増えちゃうね。何ならアストルフォがパーツを組み合わせてる間、湯煎をクルクルとかしててくれたのかもしれない。アポクリファ〜〜〜(鳴き声)


結論 めっちゃ楽しかった。

 ゲーム内のイラストを自分の手で再現するというのはかなり楽しい。公式レシピ企画、最高である。来年もやってほしい。私の女性キャラ最推しは茶々様なんですが、ぜひ彼女のも…………あれは普通にお汁粉?正月に食べろ?はい…………

 「Fate/Grand Order」は、その性質上、物語が幕を閉じればもうアクセスはできなくなるであろう、いわば刹那的な作品である。作品内で言えば、主人公が平穏を取り戻せばサーヴァントも座に戻り、あんなに賑やかなバレンタインはやってこないだろう。そんな中でアストルフォを始めとするキャラクターたちがチョコやお返しを用意しそんな儚い日常を全力で楽しもうとする姿は、主人公にとってはもちろん、これがいつか終わることを知って遊んでいるプレイヤーにとっても刺さるものだ。所詮ゲームの話に過ぎないが、チョコを作ってみてそこにかかっている労力を知り、改めてその切なさと愛しさが増した。彼らが過ごす泡沫の夢が、いつか取り戻せる未来が、愛と希望に満ち溢れたものになりますように、とつい願ってしまう。そんな2022年の2月14日だった。

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