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やってしまった事

メリの画風と、言うものは、あまり無い。と、認識していたのだが。若い時から、普遍的に「鳥」は、好きだったようで、どんなに、幼稚に見えるからと言って。シリアスな絵にキャラクター化させるのは、辞められない。その鳥なのだが。以前、父の会社のパンフレット用に。色えんぴつで。「金の卵を産むにわとり」を描いた。1年くらい前その原画が。父が大事にしていたためか。認知症の進む、ネズミが徘徊するアパートの茶箪笥と、壁の隙間から出てきた。絵の処分は私本人に任され。ヘルパーさんの衛生的にしようとする勢いに。圧され。シミだらけになった。絵のボードをベキッと割って燃えるゴミに入れてしまった。所詮無名な自分の絵。このアパートに移る前の両親の家でも、借家を出ていく事になり。あらかた、学生時代の絵は処分してしまった。あの父の思いの詰まった。「金の卵を産むにわとり」も、メリの実家の生活の安定していない。運命に消去されていく。よくよく、考えれば。描いたのは、私。また、色えんぴつ画とは、いかないが。稚拙な画風は、昔のまま。私が復刻すればいいのか。父の件も有るし。その内描こう。思い出は、衛生面にこだわってはいけない。何度も、家を失う生い立ちとは、いえ。生き抜く事だけが。全てじゃない。

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