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徒然マーフォーク46~ラガバン採用マーフォークのリスト解説~

みなさまこんにちは
ハガーでございます

2021年が終わるというところで問題作が爆誕しました

いつもの電波で終わる予定だったのですが、デイリーで全勝してしまいリストが公開されることに・・・(今までで一番反響がありました
その後も考えれば考えるほど噛み合っているなと感じ、今年いっぱいは今回紹介するリストのメインは変えずに結果をまとめようと考えています
今回はこのリストがどういう経緯で生まれたのか、ラガバンが採用されることで生じるデッキの強みなどについて簡単に説明していきます

リスト

Screenshot 2021-12-18 at 15-28-19 モダン マーフォーク (Haga Yusuke,2021 12 08)デッキリスト 日本最大級 MTG通販サイト「晴れる屋」

URマーフォークの弱みを補うためのピースが魚ではなく猿だった・・・?

前提としてURマーフォークはメインに稲妻を採用しているため他のマーフォークよりも生物のカウントが減ります(その他にも魂の洞窟や虚空の杯の採用が難しいなどありますが今回は触れません)
それに加え現環境はコントロールやカウンターモンキー、カスケードクラッシュといった青系のデッキが流行っているため広がりゆく海のサイドアウト率が多くなっています(先月の102マッチを振り返るとサイドアウトした枚数は稲妻、否定の力に次いで3位)
単純に減らせばいいというわけではなく、現在トロン系が環境に戻ってきているため島にするカードが欲しいというアーキタイプも存在しています
そこで青赤で生物カウントを確保しつつ相手の土地を島にして相手の動きを止める、島渡りで殴り勝つプランを取れる激浪の形成師を採用する必要があるなと考えました

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しかし、形成師は生物であるため除去に弱く相手の土地を島にするという動きが不安定なものになってしまいます
それを防ぐためにシヴィエルンや綺羅で除去耐性を持たせようとしていますが、どちらも3マナで毎ゲーム確実にその動きが取れるとは限りません
それら以外にもう少し軽く、形成師よりも除去が先に飛ぶ避雷針のような生物がいないか悩んだときふっと浮かびました

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このカードが
もともとモダンホライゾン2がリリースされてすぐにラガバンを採用してモダンリーグで結果を残したリストが上がっていましたが、それ以降の動きがなくやはりマーフォークとは合わないのか?と意識から外れていました
ただ一度使ってみたいなと思い7月に意を決して2枚手に入れました
以前の記事にも書きましたが、試した結果このカードは4積みして初手にあって強さを十分に発揮できるカードだとわかりました(当時残りの2枚も手に入れようと考えたのですが、あまりのカードパワーに禁止の2文字が脳裏をちらつき結果その時は手放してしまいました・・・)
実際に使ってみるとメリットがいくつも見つかりました

ラガバンを採用することによるメリット

① 想定通り除去が優先的に飛んでくる
本来マーフォークの勝ち筋ではないのですが、相手としては処理しないと以降の展開やカードのめくれによってはアドバンテージを渡してしまうため優先的に除去を唱えてきます
これによってロードやシヴィエルンなどの生存率が高まりました

② 霊気の薬瓶が絡むと1ターン目着地と同じ動きが可能になる

やってて気づきました
 霊気の薬瓶
→ラガバン疾駆でパンチ
→戻ってきたラガバンを霊気の薬瓶(カウンター1)から出す

激浪の形成師はキッカーで唱えることが多いため基本的に霊気の薬瓶のカウンターが1の時に動くことはほぼありません
その部分をラガバンが埋めてくれます

③ やっぱり2ターン目3マナの動きは強い
この動きができるということで3マナで強く動けるカードを採用するという考え方が生まれました
今のリストだと採用しているカードは3種類で
・シヴィエルンでほぼ次のターンからアドバンテージを得られる
・綺羅で蓋をできる
・跡継ぎで次のターンから4/1先制トランプルという狂暴な猿を作り続けられる(除去されても2枚目は疾駆で同じことができる)

いずれも決まればかなり有利にゲームを展開していくことができます
この動きができるためサイドのカードの土地対策も高山の月から血染めの月に戻りました
その他にもバイアルなしで2ターン目ダッシュで殴っても宝物の1マナで稲妻やサイドの1マナカウンターを構えられますし、そのままとっておいて次のターン4マナで銀エラ+ロードのように展開することが可能になるのが強いです

④ めくれたカードを奪えるのが強い
当たり前のことなんですが実際使ってよくわかりました
使って間もないですが吊り上げた主なカード一覧が
・闇の腹心
・焼尽の猛火
・表現の反復
・時を解す者、テフェリー
怒られても文句言えないです

サイドボードについて

ラガバンを採用することでサイドボードも内容が変わりました
・血染めの月
 →上述(2ターン目血染めの月は犯罪)
・火炎の襲撃
 →PWが複数あるデッキ(いっつも銀エラの返しにレン6されているんだから多少はね?(私怨))
・炎の切りつけ
 →オムナスを見据えた追加の除去(ただ緻密が入って対応できる幅が広  
がったのでこの枠はアーティファクト対策に変わりました)
・大祖始の遺産
 →墓地対策(LOには効かないが初手で欲しいマッチが多いため一度黒力線を試してみたい)
・緻密
 
→孤独、激情、オムナス、タイタン、トロン系など当てるところには困らずこのカードで1ターンずらして勝ったというマッチがいくつかある、優秀

大会の結果(3-0したときの内容)

R1 クラシックジャンド DF ×〇〇
IN→火炎の襲撃2、大祖始の遺産3、血染めの月3、緻密3、否定の力1
OUT→稲妻4、霊気の薬瓶4、銀エラの達人4

火炎の襲撃(レン6とヴェリアナ)と緻密(除去以外全般)まで入れるのはやりすぎだったかもしれません
ただ抜くカードがほぼほぼ決まっていたのでとりあえず試してみるかという考えでした
このマッチでわかったことで、ジャンドのような消耗戦をしてくる相手に霊気の薬瓶を抜いてもラガバンでマナが伸びることがありサイドアウトが楽だなと感じました
ボブがめくれて無限にリソース回復したのはずる

R2 ボロスバーン PF 〇×〇
IN→炎の斬りつけ2、否定の力2、緻密1
OUT→銀エラの達人4、王家の跡継ぎ1

緻密は枠の調整で1枚入れました(大歓楽をずらしたかったのかも)
バーン戦はラガバンがいるとかなりやりやすくなりました
焼尽の猛火はラガバン以外の生物でもマストカウンターなので変わらずですが、これを許すとほぼ捲れるカードが有効牌になってしまいます
このゲームでは焼尽の猛火がめくれてゴブリンの先達と合わせて3点飛ばしてしまいましたがもっとも強いのは稲妻のらせんでしょうね・・・
シヴィエルン(ほぼ落ちない)も綺羅(焼尽の猛火を打ち消せる)も心強いカードですね

R3 エスパーLO DF 〇×〇
(G2)
IN→大祖始の遺産3、炎の斬りつけ2、否定の力2
OUT→激浪の形成師4、王家の跡継ぎ1、ラガバン2
(G3)
IN→血染めの月3
OUT→銀エラの達人2、シヴィエルン1

青黒LOに終焉やパスが入っている感じでした
血染めの月はフェッチを止められるのと意外と青青がでなくなるんじゃないかと気づきG3に投入してみました、目論見通りの動きができました
ラガバンを抜きましたが蟹2種のうち1つはタフネスが2なので残してもよかったかもしれません(ターシャズ・ヒディアス・ラフターが怖くて3マナのカードを残したくなってました)
最終戦はターシャズ3回打たれて最後だけ否定の力で止めて勝つという激戦でした・・・

おわりに

いかがだったでしょうか
URマーフォークとしてかなりデッキの強度が上がったと思います
逆に乗り手がついていけてない感じで、負けているときは自分の責任の部分がほとんどですまねぇ・・・ってなってます
最初に書いた反響の中でなんとこのリストを参考にしてくださった方がおりました
他の店舗で3-0したと聞いて、正直自分が勝ったことよりも参考にしてもらったことが嬉しすぎてその日はずっと上機嫌でした(大会は負け散らかしてました)

今回の記事が45本目で年内に50本という切りのいい数字が見えてきました(ほぼ大会がなかったとはいえ去年3本しか書いてない・・・)
試行回数を稼ぐというフェーズは終わったと思うのでここからは今回のように大会の結果をできる限り細かくまとめていきます
サイドのインアウトが永遠の課題です

それではみなさん、よき部族ライフを

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