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子供たちの頭のなか

幼稚園ではお弁当の時間の前に
子供達を走らせるのだけど






その後、全員一気に教室に帰ってくると大変なので
「走るの頑張った人から先に入れまーす!」というルールの元、
3人ずつくらい順々に入れていく。




でも、日によっては
頑張って走ったかに関係なく
早く入れる必要のある子から入れたりもする。





一番年長のKくんは
The・長男といった感じの
典型的な優等生だ。




ご両親2人とも学校の先生をしているせいか、
いつも正しくあろうとするし
一番であろうとする。





承認欲求が強く
先生から褒められようと
いつもチャンスを伺っている。




5歳でもう、
そういう部分って出てくるんだね😳




Kくんは
いつも頑張ってるし
誰よりも早く走っている。




だから、大抵一番に
名前を呼ばれるのだけど




今日は夏休み前でいつもと事情が違い、
小さい子が多かったので





大きくてなんでも早くできるKくんは
一番最後のグループまで
残ってもらうことになった。




そんな先生側の事情を知らないKくんは、
最後まで残されたと分かった時、
走りながら泣いていた。




そうだよね、頑張った人から入れるよって
言われてるんだから




最後のグループになったら
認められてないって思っちゃうよね。




なので




「Kくんがいつも頑張ってるの、先生たち知ってるよ。
頑張ってないから残されたんじゃないの。


Kくんはいつも早くお弁当食べて
お片付けも早くできるでしょ?


だから一番遅くに食べ始めても、
ちゃんと時間内に食べ終えるだろうって思ったから
今日はそうさせてもらったのよ」




でも、傷ついたKくんには
届いてないみたいだった。



すると、その横で、
いつもチンタラ嬉しそうに走る
ラスト常連のSちゃん(3歳)が




みどり色のお目目を爛々と輝かせ




「まきせんせい、Sちゃ、がんばった!」
と大きな声で言った。




その後も
「Sちゃ、がんばったからEちゃんとバレエ行くの!」
と自画自賛(&関係ない話)が止まらない🤣




なんでもできるのにずっと泣き止まないKくんと
ビリなのに幸せそうなSちゃん




目に見える現実って本当、
関係ないんだなぁ。




外からの評価でのみ
自分を肯定するKくんは




自分に厳しいせいか、他の子が悪いことをすると
逐一、大人に報告する。





一方、どれだけ怒られても気にせず
自分大好きなSちゃんは






自分のことが大好きだから
他の人のことも本当に大好きだし、
いつもみんなを助けようとする。




好みはあるけど、私にとっては、
どちらも可愛い、可愛い幼子(おさなご)。


(先生やってる時は、ソースの視点なのでね)




どちらが正しいではない。






ただ
”自分は、どちらの生き方をしたい?” と




すごく考えさせられた
出来事だった。



























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