Gem Show エネルギーを買う

石の仕入れに行ってきた。

初めてのクリスタル・ジェムショー。

ジェムクオリティの美しいルース

クラスターにタンブル
ビーズ

化石まで

石・石・石

エネルギーの洪水。

分かってはいたけど
凄かった。

大量の石たちが、なんというか
エネルギー増幅器と化して

会場に蔓延させる

ポジティブなエネルギーも
ネガティブなエネルギーも

すべて。

👆息子も真剣。

（落とすのではないかと気が気ではなかった）

そんなエネルギーに影響されるのか
この日見る数字はゾロ目ばかり。

原石を扱いたいと望みが湧き出したのは
確か、今年の８月くらいだったかな。

それから数ヶ月が経って
やっと叶った念願のジェムショー。

初めてだったし
もちろん知り合いなんて一人もいない。

でも不思議なもので
なんとなくふら〜っと吸い寄せられていく
お店には

自然とたくさんの人が集まっているし
そこに並べられている石たちも

とてもとても饒舌だった。

光って存在を知らせてくれる子もいれば
「一緒に連れて帰って」と
エネルギーで主張してくる子もいた。

人気のそのお店のご店主は、意外にも
ぶっきらぼうな感じの初老の紳士で
あまり愛想があるタイプではなかった。

私が石たちを持って
レジに並んだ時も

私の顔なんか見もしないで
黙々と合計額を計算していた。

会計を待ってる間、ご主人の目の前にあった
薄紫の美しすぎるアメシストが目に留まり

私は一瞬で心を奪われた。

普通のアメシストと全然違う。

本当に感動した時って
写真のことなんて考えられなくて

撮ってくればよかったと
激しく後悔したけれど

「これ、ベラクルスアメシストですよね？
本物初めて見ました・・・」

と言うと

ご主人は計算の手を止めて
初めて私の顔を正面から見つめ

「そうだよ。君のような美しい女性に
ぜひ持ってほしい石だ」

と、お世辞を言って
微笑んだ。

彼は本当に石が好きなんだな〜と
その笑顔を見てすぐに分かった。

広い会場の、たまたま最初に訪れたのが
彼のお店で

他にも見たかったから、あまり大量に買わずに
他も見に行ったのだけど

結局、彼のお店がダントツ一番だった。

綺麗に磨かれてても、どこか商業的な香りがする
クローンみたいな石を大量に置いてるお店とか

「触るな！」という張り紙ばかりしてある
ものすごく入りづらい恐ろしい店とか

子供連れの私に向かって

「落として壊したら買い取ってね」と
無表情に言い放つ店主もいた。

石を扱ってはいるけれど
それに携わる人たちの波動は
必ずしもみんな同じではなくて

ヘビのような目をしたご店主も
多くいたし

そういう人たちの波動と
本当に純粋に石を愛するご店主たちの波動は
全く違った。

仕入れで来てる石好きなプロの人たちもいれば
あまりよく知らないけど楽しんでる人たち

鉱物が好きで、虫眼鏡を持って
石を熱心に見つめる子供たちもいる。

その子たちを煙たがる店主もいれば
「これあげるよ」と、ニコニコしながら
石を差し出すご店主もいた。

そんなあらゆる周波数が
混沌と混ざりあう会場。

そのエネルギーの強さに
頭はずっとクラクラしてるのに

なぜか夢中で
4時間があっという間に経過していた。

歩き疲れて、足が痛くてたまらないのに
頭頂からはアドレナリンが出まくってる。

そんな不思議な時間と
空間だったな。

全部見回って、最初のご主人のところに戻ると
おじさんは満面の笑みで迎えてくれ

今度はどこどこに出店するよとか
お店に遊びに来なさいとか

そんな交流が嬉しかった。

いつかこのおじさんから
ベラクルスアメシストを買おう。

この人の石は気持ちがいい。

「石を買うってこういうことだよね」と
友達と最近話していた。

正直、◯◯産とか買いてあっても
嘘かもしれないし

下手したらフェイクってこともある。

それを見抜くには、
長年の経験やテクニックももちろんだけど

やっぱり結局
自分の野生の勘でしかないんだと思う。

石そのものから感じるエネルギーと

そのオーナーさんが持つ
エネルギー。

私たちは石と一緒に、
その売主のエネルギーを買ってるんだと思う。

ジュエリーだったら
それを作った人のエネルギーも買っている。

その人の波動に触れたいから
その人の発する何かが心地いいから

信頼して
彼・彼女が選んだものなら間違いないと

いや、仮にフェイクだったとしても
その人から買うんだったら
いいエネルギーが乗っていることだけは間違いないと

思えばそんな気持ちで
いつも石を購入してきたなあと思う。

石に限らず、
どんな商品でもそうだけど

信頼されること

この人が選んだ石だから、
この人が作ったものだから買いたいと

そう思ってもらえるような
店でありたいと

謙虚さと決意を新たにした
初めてのジェムショーでした。