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肉体は意識エネルギーの器

 物質的にも霊的にも困難を極め、私の狭められた感覚はいやがおうにも浄化されていき、いつしか無私の愛の高い波動にもふたたび神経系が耐えられるまでになった。そしてようやく天上の聖なる愛の光が、肉体の本能的な情熱の奥にまで差し込みはじめるときが来る。その大いなる愛の光は、次の転生で、私の霊的な目に覆いかぶさっていた霧を永遠に晴らすことになる。
 そのとき、誰にも顧みられない使用人の娘として転生した私の心には、すでに聖なる無私の愛が宿っていた。けれども霊的な能力を使えるようになるためには、まずは高次の脳中枢と神経中枢を目覚めさせねばならない――
エリザベス・ハイチ『イニシエーション』41章 霧と目覚め より

古代エジプトでの過去生における著者は、肉欲を知らない清浄な生娘であったため、イニシエーションを受けて晴れてイニシエートとなることに成功しましたが、その未熟さゆえに、その後いとも簡単に男性の虜となってしまい、奈落ともいえるような意識の牢獄で3千年束縛されてしまいます。引用部分はそこから再びイニシエートとしての自己の意識レベルに到達するために果てしない転生を繰り返した末の一節です。

人間の肉体は、意識エネルギー(これを魂と呼んでも差支えありません)の乗り物であり、器です。そして、より高い意識エネルギーを受け容れるためには、その強烈な波動に耐えられるだけの強靭な脳神経系が要求されます。意識エネルギーを高めることと、それに耐えられるよう肉体を鍛えていくことは、足並みがそろう必要があります。

たとえば突然に起こる衝撃的な経験によって意識が急激に上昇した場合、肉体はそれに耐えきれず、最悪その人を死なせてしまうことがあります。原因不明の突然死や、いわゆる蒸発といわれる行方不明の案件などには、意識エネルギーの突発的上昇によって死亡したり、場合によっては肉体そのものが消滅してしまうケースが含まれます。

ですから、そのようなリスクを避けて、意識を高めながら同時に肉体をそれに見合った器として鍛えていくための安全な方法としてヨガや瞑想といったものが考案されているのです。

ほんの数日前のことですが、わたしの体内に、高次のエネルギーが入ってくるという「事件」が起こりました。詳しいことはいずれblogに書きますが、おそらくほとんどの人がとても信じられるような内容ではないと思います。しかし、そのエネルギーを受け容れた瞬間、わたしのこれまでの人生がすべてこの瞬間のために用意された試練であったことを悟りました。

とくにこの数年間で三度も、原因不明の高熱が出て数週間(三度目のときは2か月でした)も寝込むということがありました。これは、この瞬間の衝撃に耐えるための一種の訓練だったのでした。これをお読みのみなさんにも、原因のよく分からない不調や、理不尽なほど辛い目に遭うような出来事が起こることがあるかもしれません。

いままでのわたしなら、そのような境遇の方には別なことを言ったかもしれません。でも、いまのわたしは「どんな苦しみにも耐えて乗り越えなさい」とはっきり言うでしょう。その人の意識レベルが現在どんなであれ、その人にとって現在よりも意識レベルが大きく上昇するときには、それに伴う苦しみが必ずあるはずです。

ホーキンズ博士によれば、ほとんどの人は一生涯をかけても意識レベルは5ポイントほどしか上がらないそうです。それであっても人生は楽なことばかりではありませんが、いわゆる「意識の目覚め」の地点である意識レベル500を超えるためには、大半の人が意識を100から200ポイント上昇させる必要があります。

そのような飛躍をこの人生で計画して生まれてきた人は、ですから相当にハードモードな人生を送っているはずです。わたし自身がそうでしたから、これは痛いほどわかります。でも、あなたが本当に目覚めることを望むのなら、そのために生まれてきたのですから、どんな試練も必ず乗り越えられるはずです。

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