魂についての考察

魂は自我の非身体的な残留物ですから、自我が消滅すれば個人的な魂でさえも、そのカルマの因縁とともに、「究極の真実」である「非顕在の一体性」の中に融解してしまいます。
デヴィッド・R・ホーキンズ「 I <わたし> 真実と主観性」 p.322

別の引用のとおりホーキンズ博士は、人間の死後にはその人の意識レベルに応じた行き先(あの世)があると述べています。しかしここでは、魂は自我の一部であり、それは自我の消滅とともに「究極の真実」である「非顕在の一体性」の中に融解すると言っています。

そうなると、いったい「なに」があの世へと行くのでしょうか? あるいは「非顕在の一体性」に融解するという表現そのものが、消滅を意味するのではなく、わたしたちにとっては「見えない世界(=あの世)」へと旅立つことを意味しているのでしょうか?

博士は、600以上の意識レベルの人は死後に、高次元の天界(無形の領域)へと向かうと述べています。この無形の領域を「非顕在の一体性」とみなすなら、ここで言っている「自我の消滅」とは解脱=覚醒=意識レベル600と考えることができ、そのときには個人的な魂は高次元の天界に溶け去るのではないかと推論できそうです。

また、意識レベル600を超えるまでは有形の領域(つまり形のあるあの世)とこの世を行き来し続ける個人的な魂なるものがあるということにもなります。そうなると、次は「非個人的な魂とは?」ということが気になりますが、それについては詳しく書かれてはいません。

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