見出し画像

pin百物語~スラはおどろきとまどっている!

みなさん、こんばんは。

前回の裏方のお話しに目を通していただいたかた、そして再び自分のnoteに訪れてくれたかた、ありがとうございます。

今回はpinのみんなが怖い話をしているので、自分も1つお話ししたいと思います。

怖いというよりは恐ろしい?恐怖したお話しです。


ほんの少しだけ恐ろしかった話し


あれはまだ若かった頃だ。
そう、25歳位だったかな…
当時はバリバリに若くて何もかもが楽しかったな…
お金も無いのにパチスロにはまっていたし。

この年(今の年齢は内緒だ)になって良く分かるのはピッコロ大魔王が神龍に「若さ」を求めた理由だ。

良くわかる。
代わりに今は、マカ発酵黒ニンニク黒酢という良いものがあるから、まぁいいが。

当時自分は飲食店に勤めていた。
契約社員であったが厨房の中心に立ち、お客さんに料理を提供していて、それなりに仕事は充実していた。

だが、お店の売り上げ的にはそこまでではなかったのだ。

だからいつも店長は、人件費とにらめっこをしていて、とても余裕がない状態。

フランチャイズであり、ロイヤリティを支払う営業形態で、儲けはほとんどなかったのだ。
加えて某横浜の一等地、家賃は500万を越える。


そしてある日
お店に出勤した時の出来事である。

店長
「おはよう、◯◯(自分ね)部長が呼んでたよ」

自分
「!」
「え!なんですかね?」
店長
「なんか難しい顔はしてたな」

まぁ、なんとなく予想は出来る。
レストラン部の部長が直々に話をしてくるなんて、異動かもしくはクビかだろう。

他の店舗もそこまで売り上げがあるわけではなく、契約社員の自分が生き残るのは難しいのは致し方ない。

当時は同一労働同一賃金に見られるような、契約社員の立場の保証などなかったので、簡単にクビにできたのだ。

バリバリの若さゆえの貯金ゼロ、そしてここからの職探しを考えると、だんだんと恐ろしくなっていった。
飲食業界はどこも低賃金で、ロクな働き場所もなかったのもその時代。

何よりこの店で中心となって働いている事、このやりがい、人間関係、全てを失うことに対する恐怖。
緊張で震えが起きるくらいだった。

画像1

部長は個室席で自分を待っていた。
事務所ではなく、開店前の個室席を使うあたり、もう確定だろう。

まだ決めきらない覚悟と共にノックをして部屋に入る。


「おお!◯◯!」
入るやいなや部長の元気な声が響く。

部長
「◯◯!大変だ!!大変な事が起きたんだ!」

ああ、責任転嫁しないでほしかったな、最後はせめて素直に売上が悪いからクビだと言ってほしかっ…

画像2

部長
「百烈拳が出たのにケンシロウが3回で負けた!」

自分
「はぁ?」

部長
「百烈拳は79%以上確定だろ!!!」
「どうなってるんだ!!!」

自分
「…それは…ラオウはガードしましたよね?」

部長
「したな!」

その当時に物凄く流行っていたのが

パチスロ北斗の拳。

ケンシロウとラオウの闘いが続く限り、儲けが出るというシステム。

その演出についてのお話し。

「部長、ラオウがガードしたら79%以上確定じゃないですね」

それまでの緊張で少し声が上ずりながら答える自分…

…あぁ、腰が抜けるかと思った。

最後に部長の決まり手をどうぞ


部長
「バカヤロウ!俺とお前が仕事の話しをするわけがないだろう!」

画像3


部長も大のパチスロ好きなのを忘れてた…


それでは

PINGAMES     @pingames_


スラ代表 競馬学びブログ 

「赤鉛筆とお馬さん」

https://mappara-akaenpitsu.com 






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?