超健康優良シンギュラリティメギド、エウリノーム

Rアスモデウスが来たとき、キレてこんな記事書いたんですけど今回はその逆です。なのでこんなタイトルです。

エウリノームの性能、素晴らしいと思いませんか?あの流れでメイン加入せんのかい!とかまぁそういったもろもろは置いといて、エウリノームの性能デザインはシンギュラリティ組で一番だと主張したい。
ここで言う一番というのは「一番強い」ということでも「一番汎用性が高い」ということでもなく、「一番健全である」ということを指す。
「健全?どういうこと?」と思われる人もいると思うので、その根拠を示すためにまずはシンギュラリティメギドについて軽くまとめてみましょう。

大前提としてシンギュラリティメギドとは公式の言葉を借りるなら「他のメギドとは異なる力を秘めており、条件を満たすことで新たな力を開放できます」。複数回入手することで性能が変化する、単刀直入に言えば課金推奨キャラである。じゃあそんなシンギュラリティメギドはこれまでどんな性能だったのか。

まずはRアスモデウス。

べらぼうに高い攻撃力と高倍率奥義が特徴で、アタックとスキルが連撃でもある。秘奥義で火ダメージも扱える。OC奥義に12ゲージも必要とするためか耐久力もそこそこ。Rアスモデウスを総評すると「無難に強めなアタッカー」である。
細かいことを言い出したらキリがないが、そこは今さして重要ではない。「シンギュラリティメギド」としてどうなのかという部分を考えよう。

一凸目。スキル強化。倍率が上がる。いらない。連撃アタッカーとしては本業のメギドに勝てない。Fインパルスに組み込む場合でも、連撃数が増えるわけではないので恩恵はほとんどない。

二凸目。覚醒スキル強化。攻撃力50%バフが付く。それは強いのだが強化の持続ターンが2なので、周りのメギドによるフォトン追加やスキル強化などの補助が使えなければあまり活きない。

三凸目。奥義強化。倍率が1.25倍も上がる。超重要。ダメージソースがほとんど奥義かつ純粋なアタッカーなので比重が大きい。

四凸目。第二特性解放。ダメージブロック効果。ほとんどの技をダメブロの範囲内に留められる敵相手なら単騎クリアも可能にするが、強敵や奥義が貫通してくるような敵相手ならサポート役を入れて耐久したり火力アップでの速攻撃破したりする必要がある。強いことは強いが評価というものが難しい。

次はリリス。

最低の攻撃力と高水準の耐久ステータス、最速クラスの素早さという理想のステータス配分を持つ。様々なサポートができるほか「いてくれるだけで強くなる」の公式の紹介通り、HPを維持するだけでステータスを上昇させる特性も特徴。
具体的な話をし始めるとキリがないので、個人的なリリスのまとめは「全ての要素が特徴があり強いサポーター、ただし一つの編成で全てを活かすのは難しい」という感じだろうか。
こちらもシンギュラリティとしての話をしよう。

一凸目。スキル強化。ターン開始時の蘇生効果の条件が「自身HP90%」から「自身HP75%」になる。評価が非常に難しい。素早さが非常に高いため、自身にスキルを3つ積んでもターン終了時にHPを90%に保てないことはある。特に味方の数が減ったときこそ蘇生を使いたいが、そうなると攻撃がリリスにも飛んできやすい。その状況下ならスキルの強化は役に立つ。ただリリスに攻撃が飛ばない状況で蘇生が使いたいなら、この15%の強みを実感しづらい。またリリスが飛行持ちのため、ターン終了時に地形ダメージを喰らわないことも大きい。あとこの強化の恩恵を強く感じるのは毒、煉獄の炎を頻繁に使う相手だろうか。人によって、場面によって変わってくるが「あればいいけど無くても十分な強化」に近い。

二凸目。覚醒スキル強化。チャージ追加も出来るようになる。効果自体は強いが、主な効果がオーバーチャージ付与なので激烈に使う場面を選ぶ。強いことは強いが考えなしには使えない。

三凸目。奥義強化。倍率上昇。最強。HP条件はあれど、満タンならダンタリオンの存在意義を奪ってしまうほど。

四凸目。第二特性解放。バーストメギドに防御貫通付与。あれば便利。

そしてバールベリト。

唯一無二の弱体耐性低下と耐性無視弱体が可能で、ブレイクや背水などピーキーな性能。弱体が少しでも通るならバールベリトスキルと他弱体メギドで一気にゲームセットが狙える。そうでない場合にバールベリトを起用するときはブレイクや耐性無視弱体で戦うことになる。全体の評価としては難しく、刺さるところではとことん強いが、刺さらないと仕事があんまりない。相手を選ばない効果は覚醒スキルの自傷+バフと奥義の耐性無視弱体くらいである。

一凸目。スキル強化。耐性低下倍率の上昇とブレイク部分の強化。耐性低下は高いに越したことはないが、無凸の100%でも基本は十分。ブレイクは最早ヤケクソレベルの10倍反撃にもなるが、フォトン強化が乗らないため思ったよりは強くない(まあまあ強いけど)。気をつけないといけないのはブレイク時の覚醒減少が奪取になっている点で、無効にされるなら別にいいのだが、通る場合特性と合わせてブレイクごとにゲージが2溜まってしまい、狙ったときにブレイクを発動できない可能性がある。だから弱くなってるということでは全くないが、注意は必要。

二凸目。覚醒スキル強化。攻撃バフ倍率の上昇と覚醒+1の追加。評価が難しい。はっきり言って覚醒スキル自体がバールベリトの中でも浮いていて、バールベリトを中心とした編成では使い所が難しい。かといって4ゲージバフとしては弱くはないがライバルも多い。効果は強いが、使い道はバールベリトを中心として編成を組んだときにフォトンの余裕があるときに使う技なのでなんとも言えない。

三凸目。奥義強化。倍率上昇と耐性無視弱体の追加。超重要。あるのとないのとでバールベリト自体の使い方が変わってくる。

四凸目。第二特性解放。弱体が付与されている相手に2倍特効。最強。ぶっ壊れ特性である。これがあればブレイクも奥義もダメージソースとして強力に使えて一気に使い勝手が変わってくる。全メギド内でも屈指の壊れ特性。

ここまでのまとめで何が言いたかったのかというと、

「シンギュラリティメギドは重ねると強くなるというコンセプトなのに、凸数ごとの拡張される性能に差がありすぎるのでは?」

ということである。完凸前提じゃないソシャゲじゃそんなの当たり前じゃん?という話ではあるが、メギド72が凸を前提としない代わりに凸のうま味が薄かった中で、凸れば強くなるよ!と銘打ってシンギュラリティメギドを出したのに、一回二回凸ったところであんまり強くなる感じがしない(というかこれまでのメギド三人とも三凸からが本番である)というのはいかがなものだろうか?

そんな中出てきたエウリノームの性能はどうか。

結論から言おう。完璧だ。ガチグマの種族値くらい美しい。どうしてかというと「エウリノームを使おうとすると自然と全ての技を使うことになる」からである。
エウリノームは「スキルと覚醒スキルを軸とした盾役」かつ「高倍率と執心特効が付いた奥義が武器のアタッカー」である。単にこういうキャラが出たら私のような悪い人間はこう考える。「執心付与は他キャラに任せてエウリノームは奥義だけ使う方が強いんじゃね?」しかしエウリノームはとんでもない要素を持っていた。MEである。

「執心状態の敵からフォトンによる攻撃を受けたとき、自身覚醒+1」←!?!?!?!??!?!??!?!!!???
そんなのありかよ…。強すぎる。つまりエウリノームの6ゲージ分、奥義を打つにしても覚醒スキルで防御を固めるにしても、エウリノームがスキルを使うだけで十分ということである。もちろん付与率が100%ではないし、チャージまみれだったり相手のスキルが攻撃を伴わないものだったりするので絶対溜まるわけではないのだが、それでも強すぎる。また6ゲージでありながら他のメギドで覚醒を補助する必要がないので、編成の自由度が高くさらにフォトンも周りに回しやすい。コロッセオで反撃を更に強く使うもよし、耐久に寄せていくもよし。
このあまりにも偉いMEにより、エウリノームは6ゲージの重さをもろともせず、強力なゲージ技二種をスキルを起点にして使っていくという「完璧なシンギュラリティメギド」になっている。

これまでのシンギュラリティメギドたちはよく言えば「特定の技だけで編成する価値がある」、悪く言えば「自身の技の中の嚙みあいが悪い」メギドである。だがこれはメギド72において当たり前のことだ。11章ボス攻略中にフォラスの奥義やナベリウスのスキルが必要になることはない。しかし「シンギュラリティメギド」においては話が違ってくる。なにせ被りで「あんまり使わない技」が強化されてしまうのだから。
しかしエウリノームにおいてそれはない。エウリノームを使うということはすなわち、どの技も使うということでもあるからだ。いつ被っても、いくつ被っても嬉しい。しかも強化される性能が過剰に弱かったり強かったりすることもない。

さらにすごいのは無凸でもエウリノームの性能は完成されていることだ。使用感が変わる部分はスキルの執心範囲と付与確率の変化と、第二特性のバフ時回復。執心部分の強化は確かに大きい。だが列が対象でも十二分に強いし、恐慌状態の都合上一度でも執心を付与できれば執心を切らさずに戦えるため、リカバリーも何とかなりやすい。第二特性はハチャメチャに強いが、編成の自由度が高いため純粋な回復役を入れてカバーすることができる。
なくてもいいからと言って第二特性が弱いことは全くない。強力な場面が限られるRアスモデウス、編成が限られるリリス、あまりにも強すぎて無いと別性能のバールベリトと比べると「多くの場面で役に立ち、既存の性能を着実に一つ上に引き上げる」素晴らしい第二特性である。

エウリノーム最高!エウリノーム最高!
エウリノーム最高!エウリノーム最高!
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素晴らしい性能デザインだ。ステータス、技、ME、全て噛みあった美しさは全メギド見回しても勝負になるのがリヴァイアサンかチユエンくらいのものだろう。弱点を挙げるならMEが強すぎるので自身をリーダーにしないとき性能がガタ落ちしてしまうことだろうか。

もっとも素直に受けて殴るメギドである以上、全ての場面で最強になることはない。火力自体もかなり出る方だが特化したアタッカーには及ばない。覚醒スキルと素のステータスの高さでかなり耐久力はあるが、盾役や重奏編成より硬いかと言われれば難しい。
「最高のメギド」だが「最強のメギド」ではない。
だがその編成自由度と個々の技の強力さはメギド72史上最高の「攻防一体のメギド」として、勝算になってくれる。みんなもエウリノーム、引こう!

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