旭川の事件と闇バイトに見る共通点―弱者を支配する側の手口とは
最近、若者が凶悪事件を起こしていることで、不安になることが多いので、色々と事件が起きた背景や、過去の事件についての情報を興味深く見るようになりました。
きっかけは江別市で起きた、男子大学生が、全裸で暴行を受けた事件です。このニュースを見た時に、神居古潭の事件と似ていると思いました。なぜ、この地域ばかり、若者の凶悪事件が多発するんだろう?
発見された時、裸体である・・という点において、この地域は独特の地域性があるのか、不良グループはつながっているのか、など、どうしてこの地域で若者の凶悪事件が多発するのか、色々と考えるきっかけになりました。
私なりにこの2週間、この件について考え続け、自分の中で、この理由から特定の地域で同じような犯行が起こるのではないか?
また、闇バイトの脅迫の手口と、旭川の事件の加害者が被害者を脅す手口に
共通点を見つけたので、簡単にまとめてみることにしました。
参考にしているのは、主にタカユキさんのチャンネルです。警察や行政の方でもなく一般のユーチューバーの方なのですが、現地に行かれたり、公式な文書の情報、多くの目撃証言などからの情報を発信してくださっているので、ニュースで公開されていない情報はこちらを見るようになりました。
また、これをきっかけに、旭川の少女いじめ事件についても深く考えるきっかけになりました。やはりその地域に似た犯行が起きるのは、過去からつながっているのでは?と感じたからです。
ただ、色々歴史を見ていくと、この事件だけはとても中学生では思いつかないような内容の性犯罪以外の複雑な要素が絡み合っていたり、何度も助かっていたかもしれない逃げられたかもしれないと感じるターニングポイントがあり、別格かなと感じました。
今回もし自分がこの地域に住んでいて子育てをしていたら何ができたのか、自分が被害者なら逃げ切ることができただろうか、自分ならどうするか、など色々考えてしまいました。
ただ、弱者を脅す手口には共通点はあると感じたので、この特性を事前に把握することで、日常で起こりうる被害から身を守る手立てになるのでは、万が一極悪人と遭遇してしまった場合、どう逃げ切るのかの知恵を少しでもつけておくことで、身を守ることができるかもしれません。
旭川の事件や闇バイトの「弱者を支配する構図」について
被害者の家庭環境や社会的背景
神居古潭の事件と、旭川いじめ事件の被害者の家庭環境の共通点
・母子家庭で、目が届きにくいと思われている。被害者をおどす時に、家族も巻き込むなどの弱むにつけ込み、正義感や罪悪感を刺激する。
神居古潭の事件概要
加害者は被害者が運営していたと思われるSNSに自分の写真が使われていたことに腹を立て、被害者にお金を恐喝します。少女が約束の日時までに上手くお金を送金できなかったので、激怒し深夜の道の駅に呼び出します。加害者は謝罪とお金をもらうだけでは納得せず、車で少女を連れまわす、途中未成年の少年も合流するという長時間の拉致監禁・恐喝・わいせつ行為などのある事件でした。
最後には神居大橋で少女を裸にさせ、卑猥な動画を取り、川に落下させるという何目的か分からない事件です。
いずれも集団・暴行・わいせつ行為という共通点と、裸体にする、という点が他の事件とも共通していると感じました。
神居古潭の事件の容疑者と警察が不倫関係だったというのはすごいですよね。しかも一人だけではなく同警察署の職員と何人も・・・。
公になった刑事とは、数年単位でお付き合いしていたということで、当然薬物の売人だということ、その他の余罪なども知っていてお付き合いしていたのでしょうし。
旭川いじめ事件の概要
2019年、少女が中学に入学し、2週間後から、いじめが始まる。最初は2つ年上の先輩Aと仲が良かったが、風向きが変わり、Cが加わることで、性的ないじめへと発展。さらに加害者が加わり、犯行はおごらされる、性犯罪だけでは済まず、写真や動画を取られ拡散される。拡散すると脅される。お金がなければお金を作らされた可能性など、さらなる被害へと発展していく。教師に相談するも、取り合ってもらえず、学校・教育委員会ぐるみの隠ぺい。この学校は1996年にも同じような事件が起こっているが、教師の無関心、いじめはなかった、など、当時と変わらぬ対応が繰り返される。当時の教頭先生は事件当時の校長先生。性犯罪を、「悪ふざけがすぎた。」という。
旭川女子中学生集団暴行事件
のちに警察沙汰になるも、警察は、性被害や脅迫の明らかな証拠があるにも関わらず、加害者生徒には未成年だからという理由から厳重注意のみ。事件当初警察は加害者が、「少女が川に飛び込んだのは、親が虐待しているから。」と言ったのを鵜呑みにし、少女は当面母親とは面会できず、精神病院へ入院させられてしまう。そこでは服は着せてもらえず、毎日男性医師の診察を、裸で受けていたのだそう。退院後は転校する。母親の仕事の都合で、あまり遠くへは引っ越せなかった。
2021年2月、母の外出中ほんの1時間の間に失踪、警察の捜査は2日で打ち切られる。一か月以上たち、少女の家から歩いていくには程遠い公園にて、体育座りで凍死の状態で発見される。警察は死因はその他不審死とするが、原因は突き止めず、母親には自殺が99%ですと伝える。その後の捜査も早々に打ち切られ、未解決となっている。
闇バイトと旭川の事件の共通点
一人の被害者に対して、集団の加害者
・集団になることで、1人1人の罪が軽くなるように感じ、あいつがやっているなら俺もしてもいいか、と競い合うようになったりと、加害を与える時の加減や罪悪感がなくなる。
・被害を隠すことで、のちに被害者が増えるきっかけになっている可能性がある。
また、万が一誘いに乗りついていくことで、行方不明になったり、被害が重大化したり、罪を重ねたりすることで、さらなる恐怖と絶望感を親に与えることになり、「親を心配させないために隠す」心理が逆効果になることがあります。
闇バイトと共通する不安をあおる手口
脅迫の具体例
写真や動画を拡散するという。
家族や親に危害を加えるとさらりとほのめかす。
恐怖を煽り、逃げ場を無くす心理的手法。
闇バイトとの共通点
闇バイトの指示役が「弱者を効率的に支配するための心理戦」として、「身分証を持っているから。」「親の住所も知っている。」などと脅す手口と共通点があると感じました。
言うことを聞いたらどうなるか?の共通点
結局脅しに屈していうことを聞いても、それだけで終わることはないどころか、さらなる恐怖や被害を受ける結果になっている。
旭川いじめ事件の例
写真や動画を拡散するという。→「~しなければ、拡散する」という強迫のされ方をする。最初はおごらされることからはじまり、わいせつ行為を求められる→性被害を受ける・・・・・etc・・・・・。それを拡散されたり定期的にやりたくないことをさせられる、など一度受け入れると、他の多くのことを受け入れざる得なくなったり、最初の脅し以上のことをさせられるようになっていたのかもしれません。
旭川いじめ事件 学生がなぜ動画を買うのに一万円も出せたのか話す時が来た。
また、性被害のきっかけは、加害者生徒の1人が他の加害者から少女のラインを聞き出し、ライン通話を繋ぎっぱなしで何時間にもわたり少女を拘束し、G 行為を強要たことから始まった。「一回だけ!お願い!」と言われて要望を受け入れると、調子に乗り、数時間拘束。後日それを聞いた他の女子生徒たちも興味をもち、トイレや公園でも強要。G行為だけでは終わらず、エスカレートし・・・・被害を受けているのにさらなる被害を匂わすような脅迫もあり(黒塗りなしの調査報告書より)一回で済むことはないどころか、エスカーレートして利用されるだけになってしまう。加害者に対しての善意は報われない。
闇バイトの例
~しなければ家族に危害を与えるなど言われる。→強盗などへと犯行がエスカレートしていく。実行しても、お前のせいで~と言われ、逆にお金を請求され、相殺として犯行を積み重ねるよう脅されたりと、闇バイトしているのにお金がもらえないこともある。また、指示役と報酬の件でもめると、他の闇バイトをを使って、暴行されることもある様子・・・(懲役太郎さんの動画より)
闇バイトにしても、いじめにしても、最初は軽いところから始まるけど、最初の要求を受け入れると、そこで終わることはないというのが共通点だと思いました。「これくらいなら仕方ないか・・・」が命取りです。相手の要求を断れない、善悪の判断が付かない、受け入れてしまう性質の人は、電話を途中で切ってしまうなど、逃げるしかないかも。
なぜ、事件は繰り返される?成功体験を与えないことの重要性
過去の加害者がが罰を受けないことで、成功体験を与えてさらなる犯罪につながる
弱者を脅しマインドコントロールする手口は、闇バイトや犯罪に関わらず、どこにでも転がっているのでは?共通点として、型があるな、とも感じたので、今回簡単に共通点をまとめてみました。
個人的には、特定の地域で若者の凶悪事件が多発しているのは、過去の事件において、行政や警察などのなんらかの関係性や圧力などで詳細が明るみにならなかったり、未成年が裁かれなかったことで、「何をやっても未成年だから警察が隠蔽してくれる。」などの認識が一部の不良グループの中で広がっていった可能性もあったのかな、と想像したりもしました。
このビデオでは、ウッペツ川へ少女が飛び込んだ様子についてのビデオを見たという証言が語られていますが、少女が加害者たちに煽られて川に飛び込んだのを目撃した女性(警察に通報してくれた女性)が2日後に。。
これがもし本当なら、真実を知っていても、地域ぐるみで何も言えない雰囲気になりそうです。
地域の特性として、もし、裏で大きな力が働いていたり、無法地帯化している可能性が少しでもあるのなら、自分自身や家族の力だけでは到底太刀打ちできない、とも思いました。
でも、
弱者を支配する手口はどこでも見られる可能性がある。
加害者が効率的に弱い者を支配するための心理的手法には共通点がある。
このような手口を知ることで、被害にあった際の早期対応が可能になるかもしれません。時間が経てばたつほど、状況は悪くなっていくことも分かりました。
後から証拠を集めると隠蔽の時間稼ぎの時間ができるので、やはり芽が出た段階での早期に刈り取る判断力と実行力、これが身を守る鍵になる・・・それが被害を増やさないことにつながる。ということだけは分かりました。