S2019-49 西日本チャレンジサイクルロードレースU23 25位

前日、予定通り10時頃就寝したが、トラブルが。

…鼻が異常に詰まる。花粉なのか、埃なのかは分からないけど…上を向くだけで穴が塞がる。

お陰様で、2:55起床。6時間ほどの睡眠になった。まぁ、いつもとそんなに変わらない睡眠時間なので然程気にはしていなかったが…とにかく鼻が詰まるのは寝不足じゃ無くても困る。

鼻をかみまくって、ホテルの部屋のティッシュを使い切ってしまった。

そのまま定刻の5時を迎え、朝食。

メニューはシンプルに。プロテイン、バナナ一本とヨーグルトにシロップをかけたもののみ。胃にモノを溜めたくない。

シャワーを浴びて6時にチェックアウトを済ませ、すぐ隣の会場を目指す。この時点ですでに小雨。このまま強くなるパターンかな…

スタート近くの駐車場に駐められた。7時きっかりに受付を済ませ、道具の準備開始。

8時にローラーでアップを開始。身体はかなり冷えているので、入念に行った。1時間の中で、180bpmまで2回上げる形に。モルテン360を飲み切る。

9時にアップ終了。そのまま出走サインへ。実業団のように自転車を並べて離れる文化は無いようで、仕方なく後はスタート近くで待機。雨は本格的に強くなってきている。風はそこまで強くないか?

動画・試走から考えた通り、右端前側からスタートして、右から一気に前方に上がる。予想通り何人かが飛び出し気味になっていたので、集団とその間に入って3番手でダウンヒルを開始。昨日の試走よりも下りでスピードが出ていない。出て50km/h弱ぐらいか。ウェットなのでまぁそうだろう。

1周目前半は下り基調。千切れる人はここで早々に千切れるので、その人の後ろに着いてレースが終わることのないよう、集中して1~5番手をキープ。スピードが出ていないと言っても、「集団全体としてこれ以上は危険だから上げるのは危険=俺もウェットなくねくねの路面をこれ以上のスピードで下るのはできない(と言うか、練習していない。練習で出来ないことは試合ではやらない。)」と、このように一致しているので、登り区間まで様子を見ることに。

1周目後半。徐々に登りが増える。最初は下りからの登り返しが多いので前をキープできるが、トンネルを抜けての3段坂から、登りが得意な選手が一気に上がってくる。予習でマークしていた立命館の選手もその中にいた。1段目〜2段目まではかなりのハイペースで、ついていけない選手が結構出ていた。出力で言うと400w以上。ここは自分も練習でやっている事なので、もちろんキツイが集団中盤で何とかキープする。
3段目に入ると、前の選手がシッティングに切り替えたのをきっかけに、集団が落ち着いた。「チャンス!飛び出したい!!」と思ったが、完全に四方を囲まれているので仕方なく自分もインナーに落としてシッティングへ。300w程で3段坂を終える。1~2段目の所で、前後ポジションをキープするのが精一杯だった自分の力不足か。右側にポジ書にする余裕があれば、ここの登りで上げたかった。2周目、それが出来る余裕があるか…?
ここから少し平坦で、一気に10%を超える急勾配に入る。集団もかなり踏んでいる印象。インナーに落として、ポジションを少し上げてクリア。
ここから下りへ。3~5番手でキープし、ゴール前のクランク坂へ。FBやインスタにも上がっているが、ここで集団の前に出る。クランクインコースの急勾配で踏み込みたくなかったので、アウトコースから上げたら出てしまった、の方が正しいか。登りきった先のホームストレートは完全に向かい風なので、あまり前にいて得はない。ここでペースアップしても仕方ない。ラップの時点で、30人弱ぐらいの集団になっていたと思う。

2周目前半の下り。「行くなら後半の登りで緩んだところ」とラップ時に決めたので、ここはポジションキープ。寒さもあり、脚の動きの悪さも少し感じた。
フェンストンネルを抜け、小さい上りに入る。ここでも前にいるように集中。

そして、登りに向かう前の左曲がりの下りだった。5番手辺りで下る途中、曲がりに差し掛かったところで前の選手のリアが滑る。反射的に少しアウトコースに出てしまい、孤の頂点で自分もリアが滑った。「このままだと壁!!」と思い左側に倒すも、車体ごと倒れる。ウェットな斜面で、驚くほどに腿で路面を滑走し、壁に突っ込んだ。流石に痛い。しかし、立てる。と言うか、考える前にもう立ち上がっていた。チェーンも落ちていないので、すぐ跨る。…が、下りだったので、集団が既にかなり前方へ…しかも、両ブラケットが内側に曲がり込んで握りづらい。

とりあえず単独で追う。3段坂の前の平坦で、モトが「引くよ、後ろついて」みたいな素振りをみせたので付くも…いや、そのペースじゃ無理だろ!!っていうかペースで走っていったので、もがくも千切られる。なんとも厳しい優しさよ。

2周目後半、三段坂へ。一人だと何も考えずペースを上げるのが難しいので、フォームを意識して、パワーメーターを見る。身体は痛いが、ここで垂れては前から溢れた選手を抜かせなくなる。それに、この位置をキープして走り続ければ、前が集団落車を起こす可能性もある。今日はその可能性も上がる。後半なら尚更。

心臓が破れるぐらいつらかったが、三段坂を350~400wでキープしクリア。その先の坂も同じ出力で登る。今出来ることをやるしか無い。でも、パワーメーターのお陰でそれが増えている。

そのまま誰にも抜かれることなく、最終ラップへ。転ぶ前に、かなり選手が千切れていったんだな…

前半の下りは、50km/hを割らないように踏む。何度も転んだときの映像がフラッシュバックしてきた。正直怖かったが、出来ないなら走る資格はないと思った。

登り区間に入る直前、5、6人程の集団が後ろから来たので、軽く緩めてジョイン。このメンバーで回した。三段坂に入る前に、3人ぐらいは抜かしただろうか。

三段坂に入ると、意外にも周りが登れない。出力はパワーメーターで同じように出した。この先この集団で行くのと一人で行くのと考えたときに、まだ登りが続くのにこれに合わせては可能性が減ると判断し、千切る。脚が攣りそうだったが、アウターで登りを全てこなした。

下りへ。千切った集団の中の2人(この二人は下りでかなり踏める選手だった)が追ってきているのが少し遠くに見えた。ここではもう緩めない。追いつかれたら追いつかれたで、回せばいいと思ってこちらも踏む。

最後のクランク登りで恐らく2人抜いた。ホームストレートへ。風つええなぁ…さっきの二人が一気に上げて右から抜きに来た。後ろに付く。

200mからスプリント開始。捲るも、ギリギリ刺せなかった。

ゴール後、左脚がかなり痛む。擦過傷は大したことなかったが、フレームに脛を打ったようだ。そして恐ろしく寒い。

まぁその後は片付けなので書く必要もないでしょうと言うことで。(救護室のお姉さんがめちゃくちゃ可愛かったので、ついつい喋りすぎて長居してしまった)

ここまで淡々と書いたが、では感想を。

……そりゃ悔しい。たらればではあるが、落車しなければ、どこまでメイン集団に残れたのかが、凄く気になるし…2周目の登りで上げたかった。登りで苦しいときにさらに100w以上上げて踏んでいく練習を積んできたからこそ、下りではなく登りで行きたいと思ったからだ。それが出来なくて悔しい。それがうまく行けば順位は上がっていただろうし、駄目なら恐らくそんなに変わらないだろうなと思った。

だが、落車はするのだなと改めて痛感。自分のテクニック不足もあるだろうし(現に前で滑った選手は持ちこたえていた。俺には無い物が彼にはあったんだろう)、運もあるだろうし。路面がぬれていれば、滑りやすいのだ。「無事に帰ってきます!」と言って出発したが、こういう事が起こるリスクは普通にあると思っていたので、悔しいが…そこまで落ち込んではいない。自分のグッドデーは、まだ少し先にあると言うことにしておけばいい。

打撲が痛むが、恐らく自転車には乗れる。整体で歪みを取ってもらって、来週の修善寺に向けてまた走り出すことが、今自分がすべき事で、「西チャレ駄目だった…」と考えている時間はない。

諦めないヤツだけが、シーズン最後まで勝つチャンスをもち続けることが出来るのだからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?