【レースレポート】世界選手権グランフォンド

結果 127位(230人)

ニセコクラシックで出場権を得て、初めての海外遠征となった今レース。3日前から現地入りし、2日目には150km全てを試走した。コースプロフィールはほぼ平坦で、登りは微妙な勾配のところが2箇所ほどあるのみ。本当に平坦なので、殆ど脚を止めるタイミングがなく、アップダウンコースとはまた違うキツさがある。前半の1~2kmぐらいの区間がかなり路面状況が悪く、パリ=ルーベの石畳のような感じ。レース前半なので大人数で突っ込むと事が予想されるので、ここが1つ鬼門だろうなと考えていた。補給に関しては「ペットボトルがテーブルの上に置いてある」とのことで、無いものだと思って望むことに。気温は30度前後、日差しがかなり強いので、前日のウォーターローディングはしっかりと(ポーランドのミネラルウォーターは硬水なので、マグネシウム等が豊富でいいかもね)。

自分のエイジカテゴリは9時スタートなので、遅くも6時には食事を摂り終えておく必要がある。前日は8時半に就寝して、4時半起床。

朝食は精製された小麦粉で作られた、至って普通のパスタを300gを茹でて、塩と削り出しチーズでシンプルに。レース前の食事は極力消化に負担をかけたくないので、食物繊維や余計な具は摂らない。遠征時のホテルを素泊まりにするのは、自分で用意出来るようにするため。キッチンがあればパスタ、なければ白いパン。体内のアミノ酸濃度を上げておきたいので、ハイプロテインヨーグルトドリンクを飲んでおく。

7時半にホテルを出て、8時に代表全員で集合写真を撮り、そのままスタート区画へ。スタッフに謎のメカニカルドーピング検査をされる。2分前ぐらいにコースインして、スタート。

まさかのマスドスタートで、いきなり50km/h~60km/hまでスピードが上がる。マジかよ…
何とか集団中段に入ることができ、スタート直後のレース終了は免れた。ところどころで「バシュン」というパンクの音が聞こえる。この速度域でのパンクだけは勘弁してほしいところだ。

最初のコーナーまで中段から前になかなか上がれず、そのまま幹線道路を外れる。集団は縦伸びして、インターバルがかかる。暫くはそのままレースが進んでいく…とにかくスピードが速い。

ただスピードは速いけれども、意外と恐怖感は少ない。無理にラインを変えたり、コーナーでインに突っ込んでくる人も居ないので、自分は自分のラインを頑張って走ることと、に集中すればいい。

石畳の手前に差し掛かったところで、自分より少し前で落車発生。何とか芝生に突っ込んで避けたものの、集団を先に行かせてしまった。石畳に入って何人かで追うも、追いつけず…舗装に戻ると、集団はさらにスピードアップするため、中々厳しい。自分ともう一人の同じぐらいの年齢のイタリアチームの選手以外は全員で諦めてしまい、二人で全力で回す。

…しかし差は開くばかりで、遂に見えなくなってしまった。お互いに「これはキツイな」とアイコンタクトを取り、握手を交わして後ろから集団が来るのを待つ。

ひとまず、後から20人ほどの第二集団が来たのでジョイン。日本人が二人いて、ローテを回しながら先を目指す。

しかしこの集団、何人かローテーションがとてつもなくヘタクソな選手がいて、ローテがうまく行かない場面が出てくる。ジョインした時にロシア人選手に左抜けのローテであることを確認していたが、右に抜ける選手、先頭になるとやたら踏む選手。「もっと長く引け」と文句を言う選手。人数多いんだからさっさと変わった方が速いだろ…

英語が伝わる選手には、「左から抜けてくれ」「そのままのスピードをキープしろ」「そんなに引かなくていい」と優し目に指示を出し、何とかマシなローテにする努力をする。それでも、2人ほどバカみたいに踏んでいく選手もいた…こいつらはほっとこう。

そのまま何が起こるわけでもなく、残り50kmぐらいまで来たところで、一つ上のエイジカテゴリが合流。
右にそれて先に行かせるのかと思いきや、向こうのカテゴリから抜かした瞬間にラインを右に変えたもんだから、集団がごちゃまぜ。余計なことすんなよ…

そのせいでスピードが上がり、カーペーサーのような感じになる。ここからゴールまでずーっと引き倒されて、ホントにキツかった。

そして干からびながらゴール。支持されるがままに会場内に入り、ドリンクブースへ。まさかの冷たいものがビールしかないという鬼畜具合。一気飲みしたけど…

結果はあとから確認したら127位。まぁ細かい結果はそんなに意味はなくて、実際走って何を感じたのかが大切。

あの落車で足止めを喰らわないためには、集団前方に上がるしかない。そのための実力が無かった。今回はそれに尽きる。外人の平地パワーはやはりとてつもないが、それに立てつけるようになる練習しないとね。

世界選手権グランフォンド、またタイミングが合えば絶対出たいです。次は50位以内を目指すぞ。

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