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【RX 石橋】 2020.05.31 Zwift日韓交流戦


・スタートまで

5月半ばごろ。チームメイトの留学生・OHちゃんが、韓国の友人たちとシアトルのチーム相手に今回と同じようなことをやっていて、なんか凄いことしてるなぁと思っていた矢先。そのOHちゃんが「シアトルのとのMUが楽しかったから、今度は日本とやりたいです」と。これが事の発端であり、もはや自分にとってはここから既にレースが始まっていたのかも…

RXではZwift関連の取りまとめを自分が担当していて、自粛期間が始まってから毎週MUを開催していた。その流れもあり、今回日本側の取りまとめを自分に任せていただくことになった。

MUでの大々的な企画といえば、以前自分も参加したNICO・EMUさん主催のJapan MeetUp Championship、そしてGWのTour Of Your Homeなど。Twitterなどでは大盛り上がりになっていた企画の数々…そんな感じのイベントを10日後に完成させられるのかとは思いつつも続々と出場選手も揃ってきて、もう止まっている暇も無く、企画も時間も進んでいった。

自分は主催のKZR(Korea Zwift Race)の作ったイベント案・ルールをしっかりと日本側に伝え、それに沿って当日までの準備を先導する立ち位置。ちょっと特殊な決戦ルール、コースのゲートとMUのゴールゲートの微妙なズレなど、韓国側の認識とこちらの認識のズレによるトラブルだったり、スタートまでにとにかくイベントに対する不安要素を潰すような、保守作業は徹底した。

広報にも関わった。福田さんはじめとするチームメイトの皆さんの動きで複数のメディアに取り上げていただくこととなり、自分の書いたニュースリリースが気付けば色んなところに掲載されていたりと、想像以上にイベントの熱が上がっていくのを感じた。イベントのキービジュアルに関してはNICOのモグさんに作成していただき、シンプルかつクールなイメージが出来上がった。(本当にありがとうございます)

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依頼をしてから数時間後に大方のデザインが送られてきて、翌日には発表。とにかく本イベントに関わってくださる皆さんのスピード感は凄まじかった。

ライブ配信もYoutubeで行うこととなり、福田さん、Shinichiさん、Arkさんの3人体制で中継することに。どんどん温度感が上がっていき、楽しみな気持ちも膨らみつつプレッシャーも比例して増えていくのを感じた。

配信映像はRoppongi INSIGHTでご覧ください!

https://youtu.be/4wtKjq_RK_M


開催の4日前・3日前にはリハーサルも実施。1回目のリハに関してはEMUさん・NICOさんの協力のもと仮想韓国チームを結成していただき、これが本番なんじゃないかと思うような盛り上がりを見せていた。(僕はというとバイトしながら休憩中に配信動画を観て、「ぐぅ、楽しそう・・・」と羨ましがっていました)

金曜・土曜は当日の作戦をDiscordのチャットで詰め、トラブル時の対応等入念にチェックを済ませて、期待と不安を抱えながら布団の中へ・・・

そして当日を迎えます。


・レース編

前日は日付が変わる直前にバイトが終わり、寝たのは2時前とか。起きたのは7時。8時スタートとかだったらヤバかったな…

起床時の体重は63.4kgと、申告した63kgに収まって良かった。

短時間高強度のレースなので、朝は少なめのミューズリーに蜂蜜多めで。胃に繊維がたまり過ぎていると悲惨な事になりかねない。

そして今回のイベントにいち早く反応して、スポンサーとして名乗りでて下さった、吉田選手の「BOOSTSHOT」 を一気飲み。カフェインとガラナ、タウリンを少量の水分で体に入れて準備完了。

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9:25分にログイン&ボイスチャット開始して、全員揃ったところで10時ローリングスタート。しろしばさん、次回是非…!

今回は選手全員がボイスチャットに接続し、レース中も同時通話でコミュニケーションを取る。放送を見ていただければ伝わると思うんですが、これは本当に楽しかった。

2kmが過ぎて合図が掛からなかったんだけど、何となくでみんな強度が上がり、暗黙的な感じでリアルスタート。

ファーストアタックでホールショットを獲ったのは自分。10倍ぐらいでスッと出て、後ろからOHちゃんが来てすぐに吸収。集団はそのまま1分坂へ。

坂は基本的に自分は千切れない為の動き。日本チームとしても坂で超積極的に攻めるという方針ではなかったので、集団にぶら下がる形でクリア。とりあえず1周目は千切られず終了。

2周目は中盤のダラ坂手前から展開開始。まずは古谷さんがでて、キャッチされた所で石橋が波状アタック。形としては、坂の前に韓国選手を少しでも消耗させる為に…という事で。

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石畳手前まで一瞬韓国の選手と2人になるも、1分坂前で捕まる。そしてまた坂で耐える。

坂を越えてから3周目の坂を越えるまでは双方お見合いの様な形となり、1分坂はまたもしがみつく形でクリア。しかしここまで残った選手、誰一人として坂で千切れずに下へ入ると言う…とんでも無いな。登ってる時の倍数表示は真っ赤だし。

降り切った先で相手にダメージを与えるべく、はじょーださんがアタック。それを3人ぐらいで韓国が追走し、はじょさんが捕まるタイミングに備えて彼らの後ろに入る。

橋を超えて、はじょーださんが捕まった所で再度自分がアタックし、古谷さんが乗る。しかしここまでで流石に消耗も激しくて、韓国が追う形にはなったもののそこまで飛び出しは長く続かず。ここからはひたすら集団にしがみつく形へ。

ここで配信の方々が我々選手がわのボイスチャットに入ってその様子を配信してくれたんだけど、臨場感が物凄くあって熱いので是非観て頂きたい。(某有名インフルエンサーのイカしたコメントにも注目です)

そして最終周回。いよいよ本命の若手2人・はじょーださん、モグさんやMGWさん、モリサカさんらが動き出す。日本としては、と言うかルール的にもとにかく最後に少しでも多くの選手を残さなければ今回の勝負には勝てないため、最終周回も基本的には坂で仕掛け過ぎず、韓国が崩しに来る様なら対応するというスタンスでラスト2kmまで。ここからはもう選手チャットは阿鼻叫喚の模様を呈していた。

「リードアウトーー!!」
「「行きます!!」」
「日本前多いよ!!勝てるよ!!」
「踏め踏めふめ踏め」
「い゛げーーーー」(あ、これ私です)

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など。本当にレースのゴール前の盛り上がりと引けを取らない熱狂っぷりで、選手がゴールはなだれ込み。

そして結果は、はじょーださんが頭を取り、二位こそ韓国選手(最後凄まじい伸びでした)に取られるも、以降の上位順位は日本勢が独占し、見事勝利を収めた。

配信をご覧いただけると分かるんですが、ゴール後の選手チャット内、全員が全員を称え合う様子は本当に胸が熱くなります。これは本当に皆さんにチェックして頂きたい。

こうして大きなトラブルもなく、日本の勝利、盛り上がりも最高潮と、最高の形でイベントの終了を迎える事ができた。


レース・配信・通話全て終了してシャワーを浴びて部屋に戻ると、それまで数日間あった緊張感が一気に抜けた気がして、暫くストレッチもせずに床に座り込んでいた。

運営もしながら選手もやって、大変でないはずは無かった。様々な人達の間に入って動くのは気も張られるし、メンバーがメンバーだけに、一瞬でレースが終わる覚悟もあった。

しかし福田さんはじめチームの皆さん、参加して下さった選手の方々、配信を盛り上げてくれたShinichiさんとArkさん、スポンサーとなってくれた吉田選手。沢山の協力の元、大変な事は多くもこのように多くの人の見る中で、大盛り上がりのイベントを成功させることが出来、大きな達成感を感じた。十日間、いい経験ができたと思う。

レースも着には絡まなかったが、最後まで残ることが出来て、これからのモチベーションにも繋がったし。次は俺がポイントを取ってやろうと。もっと強くなってやる。

高岡さんも仰ってましたが、確かにコロナが発端で盛り上がったZwift。でもオンラインでここまで熱くなれて、フラフラになって、国際交流もできる。これは今だけの物じゃなくて、これからもっと盛り上げていくべきだなと思います。それを引っ張る1人になるために、自分もできる事をやっていきたい。



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