S2019-77 JBCF那須塩原クリテリウム

結果 2位

ニセコまで約1ヶ月と言う所での実業団。気持ちは完全にニセコに向いてしまっているが、とにかくE1に上がらなければ始まりすらしないので、考える必要はなく出走。

普段摂る炭水化物は、走る前&最中以外は全粒粉やオートミールなど、食物繊維が多い所を、前日はノーマルのパスタ、白米等の消化に負担をかけないモノでグリコーゲンを貯め込む。

また、ユンケル黄帝顆粒(カフェインなし)と、アミノバイタル顆粒ゴールドも。更にビタミンBを中心とした医薬品も飲む。これはいつもの事だけど。

ユンケルとアミノバイタルの組み合わせはかなりハマりがいい。

金曜日はシフトが無かったので、18時台に就寝→翌1時起床で、下道を使い那須塩原駅に5:30頃着。

7時〜の受付を済ませ、アップに入る。

アップ内容は

・10min L1
・1min 350~400w
・10min L2
・15s 135~145rpm*4

の組み合わせ。

レース前3日間と同じメニューで、個人的にこれがいい感じにスイッチが入る。1分走はローラーの負荷は低めで重めのギアに入れ、ケイデンスは100~110回転ぐらいを維持する。ここで一気に180bpmまで上げられるので、心拍的なスイッチは入る。後半の高回転で、脚の動きにキレを出す。これで心も体も準備できる。TTを除き、アップは必ずこれ。同じにすれば、状態の把握もしやすい。

そしてレース。

今回は

・最後先頭集団→ロングスパートで勝つのが理想
・ただ180°ターンが多いので、逃げが決まるポイントには必ず自分も動く。または脚も見ながら&周りも使いながら潰す。
・前半は基本的に集団ステイ。脚はなるだけ使わずに行く。

と言うことでスタート。

皆浮足立っている雰囲気は無く、コーナーも変な事は起こらない。

序盤はアタックがかかるものの、殆どすぐ吸収される。自分も一度かけて様子を見たが、誰も乗ってこないのですぐ戻る。

心拍も脚もそこまでキツくなく、変な事がなければ集団から千切れる気は全くしなかった。マークしている選手のアタックに何度か反応→吸収されたが、この時点で消耗は感じない。

そのまま残り7周まで。ここで今回優勝した選手が飛び出す。

マークしている選手では無かったので、そこに反応するメンバー次第だなと思っていたが、誰も追わなかった。

このままラスト6周。意外と開いた差がキープされている。10秒ぐらい?

ここで何となく、「ほっといたらヤバイかも」という考えが過った。周りがどうとかではなく、とにかく嫌な予感みたいな。

1位以外は意味がないので、彼をこのまま行かせてしまったら、脚が売り切れようが残ろうが関係ない
ので、ブリッジをかけにいく。ここで集団に「追おうぜ」と促さなかったのは、前にジャンプして決定的な逃げとなる可能性もあり得ると思ったから。

ブリッジは成功した。彼から「ナイスジャンプ」と言われ、「あぁこいつマジで行く気だ」と思い、ローテを回すことに。

そこからは12~13秒程の差が縮まらずに周回数を減らした。

しかしこの差が、自分らにとって「このまま行ってもいい差」なのか、「無謀な差」なのかがイマイチ分からなかった。ここで迷った理由というか原因は「集団戻ってももう一回掛ける脚は残ってる」と思ったところ。

試しに彼に「キツイか?」と聞くと「キツイ」と答えたので、「これ、逃げ切れると思うか?」と聞くと「この差があるならもう行けるとこまで踏むしかない」と言った。こいつこのまま行く気なんだなと思い、気持ち的には少し迷いながらも出力は逃げとしては前回で踏む。

雨も途中から降ってきていた。これがキッカケで風が弱まり、こちらには有利に働いたと思う。そして、後ろが完全に回らなくなっていた。

ラスト1周、差が全く縮まないことを見て、もう自分たち二人の勝負になる事をほぼ確信した。しかし、自分としてはかなり限界に来ている。

1番長いストレートは先頭に出て踏み、そこからは後ろにくっついた。ここは何とか耐えて、最終コーナー前で仕掛けたかった。

しかし相手がどんどん出力を上げていくのがわかり、第4コーナーを抜けてからは、完全に後ろにぶら下がるのが精一杯になってしまった。

最終コーナー、お互いが立ち上がりで踏む。相手が上手だった。そこで差が開いてしまい、埋められず。ゴール前で力尽きてしまった。後ろは来ていないので、そのままラインを通過して2位。

実業団では最高位で、展開的にも逃げに乗って2位というのは、客観的にはかなり価値のある走りにはなっていたようで、見ていた人からもかなりプラスのフィードバックを頂けた。もちろん、E1に上がれない事はわかった上で。自分も直後は悔しさでレースを冷静に振り返れなかった。

と言うことで、今冷静に振り返る。

良かった点

・序盤、力を無駄に使わなかった。
・変なところで中切れ→インターバルという場面も少なかった。
・逃げにブリッジした場面、周りからはかなり賭けに出たように見えたらしく、それが最終的に逃げ切りになったので、直感はいい方に転ぶ結果になった。
・明らかにベースが上がっていて、集団にいる時はテンポ走ぐらいのキツさだった。5月の乗り込みは身になっている。

悪かった点

・逃げに乗ってから、「このまま行くんだ」という判断にすぐ持っていけなかった。かなり最後の方まで、後ろに捕まってもう一度勝負になる事を考えていた。あの差は覚悟決めて行かなきゃいけないと言う事が分かった。
・相手よりも巡行能力が低かった。パワー不足で、最後刺すことが出来なかった。

ひとまず、展開を見抜いていく力はこれからまたレースで吸収していくしかない。ベースはかなり上がっているので、とにかくレースでの強度をガンガンこなすトレーニングをする事。ニセコ、石川ロードまでは基本的にSST〜2分走ぐらいのトレーニングをコンスタントにこなしていくべきだろう。

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