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貧乏になりたくないなら移動するのが吉、なのかもしれない説〜年収は「住むところ」で決まる〜
地域経済学の巨匠が語るお金持ちの条件
よく、自己啓発の世界でも
あなたの収入はあなたの身近な5人の収入を平均した金額で決まる!
周りの環境で収入が決まるよ〜
収入を高くしたいなら富裕層とどれだけ親しい関係になれるかだ!
というフレーズがあるくらい、「環境」と「収入」は密接な関係があることをもてはやしております。
ぶっちゃけ当たり前だろうと思うことを大っぴらに語って
「やっぱり俺の考えは正しかったんだ!」
と高揚感を持たせ、実際のステイタスから
「この人についていけば間違いない!」
と思わせ、セミナーや教材を買わせる産業が自己啓発の世界。
しかしながら、お金持ちリサーチャーのトマス・スタンリー氏によると超ざっくり抽出すると
お金持ちの人は
・倹約家という気質
・起業家という職種
がほとんどだよ〜
という傾向にあったことがリサーチから判明しております。
なので、正直アテにしてなかったのですが、経済学の世界でも『年収は「住むところ』で決まるという本があったので気になって読んでみました。
この本のテーマは
「いい仕事」はどこにあるのか?
なぜ「いい仕事」は特定のエリアに集中するのか?
を経済学の視点から追ってみることです。
「いい仕事」とはここでは
利益率が高く、儲かっている仕事
のことを指します。
今で言ったら、『GAFA』のような独自のプラットフォームを持つ企業のことですかね・・・・
また、アメリカのような国の地域格差は物凄いですが、日本においても都会と地方では企業数が段違いです。
だからこそ、より良い就職先を求めて都会に移動し、人口格差が広がります。
そして、同じ職種でも「場所」によって収入が段違いであるという事実があります。
上の図をみると、首都圏と地方では200円もの差が開いています。
1日(8時間労働)で言ったら1,600円、月(30日)で換算したらおよそ50,000円ですか、、、
かなりの差が開いてますが、アメリカの格差に比べればまだまだぬるいのかもしれませんね。
イノベーション産業が生み出す雇用ポテンシャルは相当
本書を読んで驚いたのが
イノベーション系の仕事1件に対し、地元のサービス業の雇用が5件増える
というもの。
この乗数効果は製造業の2倍。ゆえに富める都市はさらに富み、沈める都市はどんどん沈む模様。
イノベーション系の仕事というのは、先ほど申し上げたGAFAやマイクロソフトと言ったような仕事が仕事を生み出すもの。
例えば、iPhoneを販売するために
・マイクロチップのような高性能半導体
・iPhone専用のネジやボルトと言った部品
みたいな工場製品だったり
・スマホデザイン
・ソフトウェアエンジニアリング
といった、性能を考える高次産業だったり
・世界中の販売員
・コールセンターのような機能説明者
と、私が浮かべただけでも、その製品一つに対して、雇用を生み出すモノが段違いです。
加えて、車とスマホなら、スマホの方が持っている人は多いモノ。
しかも、安価に生み出せますのでこりゃさもありなんと感じました。
ここから思うに、イノベーションを生み出した企業は、周辺の産業やそこにまつわる末端の産業にもお金が行き届いているため地域全体で活性化しているのでしょう。
地方活性を謳うなら、イノベーションが難しいが手っ取り早い気がしてきました笑。
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