よりよき学びのための学び、その6ステップを解説〜Learn Better〜
社会人で勉強する人はほとんどいない。なぜだろう?
最近よく聞く話なんですけど、社会人の1日の平均勉強時間って6分なんですって。
上のグラフは、平成28年に総務省統計局がリサーチしたグラフですが、社会人の勉強時間がひどいことになっております。。
見渡してみれば、朝の通勤電車で勉強してる人ってリアルに1車両に1人のレベルですよね・・・(汗)。
ほとんどの方が勉強に対して後ろ向きなのは、おそらく勉強して得られるものが無かったからではないでしょうか?
というよりは、得るものを得られなかったからかもしれません。
しかしながら、人生において成功を収めている人、自分の力で人生を切り開いてきた人で勉強しなかった人は皆無です。
と、なると人生を変えたいよって思うならまずは勉強時間を確保することが最優先事項です!
まずは1日30分。それで平均の5倍もの勉強時間を確保しています。
仕事終わりにふらっと喫茶店で勉強するとか、30分早起きして勉強時間を確保すればいいのです。
学びのための学びを知るのだ!
では、その30分でこれまで学んでこなかった人が何を学ぶべきか、という迷いが生じるかもしれません。
そんな方にオススメしたいのが「より良く学ぶための学び」です。
今回は米国で最先端の学びを研究している方の著書『Learn Better〜頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ〜』を紹介いたします。
サブタイトルの通り学びを深めるための6つのステップを紹介していきたいと思います。
本書の6ステップは以下の通りです。
1. 価値を見出す
2. 目標を設定する
3. 能力を伸ばす
4. 発展させる
5. 関係づける
6. 再考する
1. 価値を見出す
学ぶ意義を見いだすステップ。なぜそれを学ぶのか、それを学んで何がしたいのかを言語化する。
学びたいと思わなければ学べない。このステップを飛ばすと決まって願った成果は出ない。
2. 目標を設定する
具体的な目標を設定するステップ。「いつか痩せる」のではなく「1ヶ月後に5キロ痩せる」という設定を心がけること。
その際、学びが深いのは少し背伸びをした、頑張ればなんとか達成できる領域だということを理解する。
3. 能力を伸ばす
能力を磨き、パフォーマンスを向上させるための時間を作るステップ。
支持があるのは「検索練習」というもので、何回も繰り返し練習するよりも「思い出す練習」をした方が記憶の定着率が高い。
どこに何が書いてあったか自分に質問する方が繰り返し読むよりもよく覚えられる。
また、もう一つが「フィードバック」。学習日記をつけるとよりやったことが定着する。
4. 発展させる
基本から踏み出して、知識を応用するステップ。
スキルと知識に肉付けをし、スキルを発展させることによってより多くを得ることができる。
人前で話すことが上手くなりたければ、講演からメディアの取材まで、様々な形で人前で話す訓練を積むこと。
自分で自分になにかを説明したり、質問したりするのもより深い学びが得られる。
5. 関係づける
全てがどう噛み合うかどうかがわかるステップ。
事実情報の先に目を向け、物事がどう結びつくのかを知ること。
その際に効果的なのが「仮説思考」。
産業革命がなかったらどうなっていたのか?を考えてみる。もしかしたら未だに多くの奴隷が生活のために必要だったかもしれない。
6. 再考する
自分の知識を見直し、自分の理解を振り返るステップ。
自分が分かっていると思うことを本当に分かっているのか?と自問してみる。
この際に大いに役立つのが、「他者の存在」。多様な考え方に触れると学びの質が高まる。
また、「内省」も必要。自分がそのことを学んだことで自分の考え方が変わったかどうかを調べる。
そして、「次に何を学ぶのか?」を問おう。
結局、何のための学びなのか?
本書では学ぶことそのものの意義についても述べられていて本当に丁寧な作品となっております。
最後に書かれていたのが、
私たちが学ぶのはその分野を成り立たせている思考体系を知ることである。ミクロ経済学を学ぶ場合は、ミクロ経済学の専門家の思考法を学ぶことになる。
ある教育心理学者が述べているように、「学習とは、整理されたわかりやすい体系のパーツを理解することだと思いなさい」。
筋肉質になりたいなら、筋肉質の人の思考体系を知ること。
お金持ちになりたいなら、お金持ちの思考体系を知ること。
英会話を楽しみたいなら、楽しんでいる人の〜〜〜〜〜〜。
ということが本当の学習なんだなと。
まさに、「学ぶとは真似ぶこと」が体系化された良書でした!
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