メレンゲクッキーが焼きあがるまで。

4月中旬に私に起きた、小さな出来事。メレンゲが焼きあがりまでの残り30分、オーブンを眺めながら、やはり描きたいと思って、パソコンを開き書いています。

まあ色々と訳があり、4月からは以前就活でお世話になっていたある方のお誘いである会社で毎日お世話になっている。

私のチームは私ともう一人以外、全員男性の8人チーム。一番下は私で、マネジャーが30代後半とか。小学校の頃、ドッチボールやキックベースをする男子たちの輪の中に一人女子な私だったので、なんとなく私にとっては懐かしい感じ。

チーム自体、あえて、共有するとか、あえて、雑談を大事する風土があり、朝礼と終礼をのぞいて、チームで話あう時間が週に3回、毎1時間強。未来の話、月間成果達成に向けた話、とかとか。

4月初旬の頃、3月入った染五郎似の先輩と、続けて4月に入った私を迎えて、改めて、全員自己紹介をお互いする時間が設けられた。一人五分。次々と先輩方がわっきゃわっきゃとこれまで生い立ちなどを紹介していき、残ったのは、新参者の私と、染五郎似の先輩。

次はその先輩の番。

彼が話し始めるのに、3秒の間が空いた。

パソコン越しに見える彼の顔は、少し険しい。


彼が口を開いた。

「あの、、、、、、。」

「私、まだ皆さんには言ってないんですが、、、。

好きになる方が、皆さんとは違う、男性の方です。」


本当の話をすると、聞いた瞬間、私は少し固まった。正直驚きと、なんて声をかければいいのか。なんともこれまで感じたことない新しい感情が沸き起こる。これまでそういう人もいることを頭では理解していたつもりだったが、実は自分の回りにはおらず、本当に本当に初めての経験だった。

そんな中、一人の先輩がさっと、こう声をかけた。

「応援してますよ、俺は。」

続けて、もう一人の先輩が、

「勇気を持って打ち明けてくれてありがとうございます。」と。

チーム全員思いやりの気持ちで、チームをこれからみんなで育てて行こうというある意味、新しい、新鮮な気持ちになれた感覚を持った。

そして私はそこで気づいた。これまで私がやっていた人に対して思いやるとは、疑いもせず自分が決めつけていたその人を勝手に思いやっていたのではと。少し怖くなった。

自己紹介を経て、現在。今チームは、受け入れる側、受け入れられる側、という決まったスタンスではなく、チーム全員が本当にフラットだからこそ、全員がTeamという一つのゴールに向かって走り続けている感じがする。

そんなTEAMの語源は、こうらしい。

Together Everyone Achievement More                   「みんなで、一緒に、より多くのことを、達成する」


5月はどんなTeamになるだろうか。