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リンパとは?《第2回》お客様の為の解剖学 (メンズエステ 優しい解剖学)

『リンパって何?』


あなたはお客様にこう質問された時に、お客様向けに簡潔に分かりやすく説明できますか?



解剖学は、お客様に伝える為に分かりやすく噛み砕く必要があります。

その理由はこちらの記事をご覧下さい↓

お客様の為の解剖学」第2回は「リンパとは?」です。

お客様に

「リンパって何?」

と質問されたらあなたはどう答えますか?
できればお客様向けに簡潔に分かりやすく説明してみてください。

また、メンズエステでは、『ディープリンパ』というオプションをよく耳にしますが、『ディープリンパ』の説明もできますか?

ディープリンパはリンパを知る必要があるので、リンパの勉強からしていきたいと思います。

リンパとは?

リンパとは実は曖昧な表現です。

①リンパ液の略
②リンパ液、リンパ節の略
③リンパ液、リンパ節、リンパ管の総称

私が調べる限りではこの3パターンありました。

とりあえずリンパとは、「リンパ◯」の略だったり総称だと覚えておけばいいでしょう。

リンパを深く知る為には、リンパ液、リンパ節、リンパ管の関係性を学ぶ必要がありそうです。

リンパ液、リンパ節、リンパ管

私たちの体には、血管に沿った形で『リンパ管』が張り巡らされています。
リンパ管に流れている『リンパ液』には栄養のほか老廃物や細菌などの有害物質も流れています。
それらを取り除くフィルターの役目をするのがリンパ管の途中にある『リンパ節』です。

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リンパとは?(リンパ液、リンパ節、リンパ管)

リンパ液はリンパ管の中を通り、途中でリンパ節も通ります。
リンパ節で老廃物や細菌などの有害物質がろ過される仕組みです。
また、リンパ管を流れるリンパ液は弁によって逆流しない仕組みになっていて、一方通行になっています。

血液とリンパ液の違い

ここまででリンパ液の事は、なんとなく分かったかと思います。
しかし、ここまで勉強した人の中にはこのような疑問が出てくるかもしれません。

「血液とは何が違うの?」

それでは、血液とリンパ液の違いを見ていきましょう。


◇血液とリンパ液の違い◇

①循環か一方通行
血液は静脈と動脈があり循環します。リンパ液は身体の細部から心臓への一方通行です。

②心臓か筋肉
血液は心臓がポンプの役割をして流れます。一方リンパ液は筋肉を動かすことによって流れます。リンパ液は動かないと流れにくく、むくみの原因となります。

リンパ液は血液とは異なりますが、生きていく為に大切な存在だと分かります。

「血管は身体の上水道、リンパ管は身体の下水道」と呼ばれることも

リンパマッサージ

「違いの②」でリンパ液は筋肉を動かす事で流れると説明しましたが、マッサージをする事でも流す事ができます
その為、むくみ解消には非常に効果的です。
施術方法としては基本的にリンパ液の流れに合わせて施術すると良いでしょう。
また、リンパ節にリンパ液は溜まりやすいので、リンパ節周辺を重点的に施術するのも良い事です。

リンパ節とリンパ液の流れ

ディープリンパ

リンパ管には身体の表面の浅い部分にある浅部リンパ管と、身体の奥(筋肉の中)にある深部リンパ管の2種類があります。
ディープとは深いを意味するので、身体の奥にある深部リンパ管のリンパ液にアプローチする施術だと考えられます。
実際に、一般のマッサージ店やエステ店では、ディープリンパと呼ばれる深い部分のリンパ液にアプローチする施術があるようです。

しかし、メンズエステでのディープリンパは少し内容が違います。
メンズエステでのディープは『濃厚な』という意味を表すようで、具体的には鼠径部(股間周辺)の濃厚なマッサージを意味します。

鼠径部にもリンパ管や鼠径リンパ節という、重要なリンパ節があるので、リンパマッサージとしては確かに重要なポイントです。

しかし、かなり際どい場所でもあるので、通常のマッサージ店やエステ店では、やらないか、やってもキワキワを避けるところがほとんどです。

このように、メンズエステでのディープリンパが一般用語ではない事は覚えておきましょう。業種やお店によって意味が違ってくるのです。

お客様に説明するとしたら

リンパについて学んできましたが、なんとなく分かって頂けたでしょうか?
個人的には、『リンパはリンパ液の略』だと考えて、場合によってはリンパ管やリンパ節も含まれると解釈すれば良いと思います。

お客様に説明するとしたら

リンパは血液の親戚のようなもので
身体中を流れる液体です。

リンパ液とも呼ばれています。

老廃物など身体に不要な物も含まれているので、しっかりと流す事をおすすめします」

と説明してみてはどうでしょうか。

今回記事にしたような内容を把握した上で、こんな感じに簡単にすると良いかと思います。

もちろん私の回答が正解ではありませんし、何通りもの説明の仕方があると思います。
もし、説明の仕方に迷ったら私の回答を丸暗記してみて下さい。

簡単に説明しているので、お客様にさらに質問される場合もあります。
ですので、セラピスト(施術者)の皆さんはリンパについて奥深くまでしっかり勉強して準備しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
リンパについてまとめてきましたが、リンパという言葉は略だったり、総称だったりします。リンパを説明するには、リンパ液、リンパ管、リンパ節の関係性を理解する必要があります。
また、メンズエステで使われている「ディープリンパ」という表現は一般的な用語ではなく、使う場面によって意味が変わってくるので注意しましょう。

解剖学を、本やネットで学んでそのまま伝えても、分かってもらえる事は少ないです。
お客様に伝える為に、専門用語は分かりやすく噛み砕く必要があります。
私の説明が正解というわけではなく、他にも色々な方法で分かりやすくできるかと思います。
もしも説明の仕方が分からなければ、私の説明を丸暗記して使ってください。

今後もお客様の為の解剖学(優しい解剖学)は連載していきます。
参考にしてもらえれば幸いです☘️

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