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前回までで
・オープンクエスチョン
・クローズドクエスチョン
・フォローアップクエスチョン



と、代表的な質問方法を紹介してきました。
上記の質問は抽象的でざっくりしているのでもう少し具体的に掘り下げてみます。

相手の答えた事に対して深掘りするフォローアップクエスチョンはとても大切なことです。
しかしフォローアップクエスチョンは多種多様です。
1つの事柄に対して5W1Hの質問が考えられますし、連想ゲームでも1つの物から様々な物が連想できます。

ですので、多種多様なフォローアップクエスチョンの中でも、良い質問と悪い質問が当然出てきてしまいます

そこで
質問力④悪い質問10選
質問力⑤良い質問?選
と題しまして、悪い質問と良い質問を詳しく所紹介していきます。

では早速みていきましょう。

1️⃣重複質問

前回もお話しましたが、相手がすでに答えを発言している内容を質問してしまう事です。
相手からしたら時間の無駄ですし、話を聞いてもらってないと思われて信頼も失う事になります。
メンズエステですと、初回に聞いた質問を2回目の来店時にまた聞いてしまうとガッカリされてしまいます。
覚えられないならメモしておくといいでしょう。

2️⃣ 怠惰な質問

ちょっと調べれば分かるような質問です。
これはビジネスやメンエスだとリピーター様の時に該当します。

(例)
①取引先の相手に
「御社の社長って誰でしたっけ?」

②リピーターに対して
「前回呪術廻戦が好きっておっしゃってましたけど、どんなストーリーなんですか?」

みたいな感じですね。
①は失礼ですし勉強不足です。
②はストーリーを調べていればどういう所が面白いんですか?とかどのキャラが好きなんですか?などのように深い質問ができますし、お客様はセラピストがストーリーだけでも調べてくれたことに嬉しく思ってくれますし、興味を持ってくれている事も伝わります。

プロのインタビューの世界はシビアで、芸能人のような多忙な方のインタビューは、プロフィールやネットにあるような事実を尋ねる質問は悪い質問とされています。
時間の無駄ですし、勉強不足であるからです。
多忙な芸能人からしたら、『それプロフィールに載ってるけど』って思ってしまうのです。

いい質問には事前準備が大切な事がわかります。

3️⃣ネガティブな質問

💁‍♀️「私って、見た目が悪くて、施術もコミュニケーションも下手だし、この先どうしたらいいと思いますか?」

初対面など、関係が浅いうちはネガティブな質問や話題は避けた方がいいでしょう。
ネガティブは伝染するともよく言われますよね。

親密度が上がり関係性が深くなれば、ネガティブな話題は相手の事を信頼しているということを示すことができて効果的な事もあります。
ネガティブな話題は一部の人にしか言わないだろうから秘密の共有で特別感も生まれます。
タイミングや相手との関係性を見極める必要があります。

4️⃣個人的過ぎる質問


「職業は?」
「何歳?」
「独身?」
「年収いくら?」

個人的な質問はまだ仲良くない相手ですと、警戒心を抱かせたり、不快に思わせたりする場合もあります。
これは相手との距離をしっかり見極めなければいけません。
特に初対面の方には個人的な質問に注意しましょう。
3️⃣と、同じで関係性が深ければ効果的な質問になります。

個人的な質問は、はっきりと聞くよりも、
「まだ若そうですね!?」
「普段はどんな業界に関わってるんですか?」
みたいにまずは柔らかく聞いてみて、相手の反応を伺うといいでしょう。

5️⃣ 答えにくい質問

DMでメンエスユーザー様から
👿「どういう施術内容ですか?」
👿「どこまでサービスありますか?」
👿「ぬいてくれますか?」
などと質問されたことのあるセラピストも多くいると思います。

答えにくい質問って世の中に溢れていますよね。

💁‍♀️「私以外だと誰指名してるの?」
💁‍♀️「どうせ私以外の人も指名してるんでしょ?」
💁‍♀️「私って何歳に見える?」
💁‍♀️「私と〇〇ちゃん、どっちが好みなの?」

あなたはお客様に答えにくい質問をしていませんか?
相手の立場になって考える思いやりの心も大切です。

【補足】お客様→セラピストへの質問
男性のお客様はセラピストに対して個人的な質問や下ネタには気をつけましょう。
「男の身体触ってて興奮しないの?」
「彼氏いないの?」
「最近いつしたの?」
など
メンエスセラピストは比較的セクハラへの免疫は高いとは思いますが、何を聞いても許されるわけではありません。

6️⃣抽象的な質問

抽象的な質問(オープンクエスチョン)にも注意が必要です。

抽象的な質問は自由に答えられるメリットはありますが、答えるのに困る事も多く、使い分けが必要です。
特に会話の冒頭でいきなり使うと相手を悩ませてしまいます。
また、相手に知識があればいいですが、知識がない場合も困らせてしまいます。

【悪い例】
「菅内閣についてどう思いますか?」
「東京オリンピックについてどう思いますか?」
「メンズエステについてどう思いますか?」

いやー、答えにくいですね。
この場合、クローズドクエスチョンや具体的な質問に置き換えると答えやすくなると思います。

【良い例】
「あなたは菅内閣を支持しますか?」
「東京オリンピックで注目している競技はありますか?」
「メンズエステの好きなところは何ですか?」

会話の冒頭ならこのような質問が答えやすいかと思います。

詳細は過去記事をご覧下さい。


7️⃣自分で考えず丸投げ

これは2️⃣の怠惰な質問と似ています。

例えば、上司(店長、オーナー、先輩)に対しての質問です。

💁‍♀️「私リピート率が低い気がするんですけど、どうすればいいですか?

この質問の悪い所は自分の意見がない事です。
また、現状が見えにくいのもよくありません。

改善案

💁‍♀️「現在私の担当したお客様は、

会話が弾めば
リピートになる確率が高い
気がしますが、

会話が弾まない時は
リピート率がとても低い
です。

会話が弾まないお客様に対して、
無理矢理話しかけた方がよいのか
悩んでいる
んですが、
どう思いますか?」

どうですか?
後輩からこんな質問されたらなんとかしてあげたくなりますし、何に悩んでいるのか明確なので答えやすいですよね。
改善案では、少し長くなりますが現状が分かるので、問題点に対してフォーカスしやすいです。
また、セラピストの意見もあり真摯に考えている事がよく分かります
こんな質問をされた上司は、こんな頑張っているセラピストなら応援してあげたいと思うはずです。お店にとって貴重で大切な存在だからです。

🧔「会話は相性もあるから、一度施術面を見直してみようか!」
🧔「一度メンエス大学院のnoteのコミュニケーション編を見てみたらどうだろうか!」

などと良い質問には良いアドバイスが得られるかもしれません。

🙅‍♀️『この上司は的外れな答えばかり返ってくる😡』
そんな事を思ったことのあるそこのあなた!!
1度自分の質問の仕方を見直してみてはいかがでしょうか?
期待した答えが得られるかもしれません。

現状を分かりやすく説明して、それに対する自分の意見を考えてみましょう。
きっと今よりも建設的でワンランク上の会話ができるはずです。

8️⃣「なぜ?」「どうして?」

これは6️⃣7️⃣と、少し似ています。

【例】
🤵‍♂️内閣の支持率の低迷が続いてますね。
💁‍♀️なぜですか?
🤵‍♂️うーん、色々理由はあるだろうけど、、

理由を問うのがなぜよくないかといえば、このように会話の流れが止まってしまう可能性があるからです。
「なぜか?」を考えるのは人間にとって大きな負担になります。
さらに知識のレベル差もありますから、その質問に答える知識がないと、当然ながら相手も困ってしまうのです。
また、もう1つの理由として、言葉そのものが持つニュアンスとして、『なぜ』という言葉に圧迫感があります。これは日本人の感覚的な問題ですが、ちょっと窮屈で相手にプレッシャーを与えるような質問なのです。
ですので、会話の中で「なぜ?」という質問は注意しなければいけません。
(例外として、その分野に詳しい人やある程度会話が深まった場合は、有効に働く場合もあります)

9️⃣政治、宗教、野球

三大タブー話題とも呼ばれています。

これらの話題は答えが決まっているわけではなく、それぞれで強い意志がある事が多いです。ですので、意見の食い違いが起きやすく口論になるリスクが増えてきます。関係性が浅いうちはこのような話題は避けるのが無難です。


他にはお金や、家族、下ネタ、このご時世だとコロナ、なんかもリスクが高そうな話題です。

🔟趣味は何ですか?

💁‍♀️「趣味は何ですか?

こんな質問をしたりされたりすることはよくあるかと思います。

あなたは自信を持って言える趣味はありますか?
私は自信を持って言える趣味はありません。

実は、人に自信を持って言えるような趣味を持っている人は多くはありません

あなたが休みの日によくする事や最近ハマっていることを考えてみて下さい。

例えば
・ダイエットのためのウォーキング
・資格の勉強
・録画しておいたビデオ鑑賞
・YouTube
・苦手克服
・家事(料理、掃除、洗濯)
・寝る
だとします。

これらは趣味と言うには恥ずかしく、趣味という言葉に対してハードルが高く感じてしまいます。
そして

🤵‍♂️「趣味と言えるようなことは特にないですね!

と広がりの無い答えが返ってきてしまいます。

つまらない人だなって思うかもしれませんが、実は質問の仕方がイマイチだったのです。
そんな時は質問の言葉を変えてみるといいでしょう。

オススメなのが、

💁‍♀️「最近ハマっていることはなんですか?

💁‍♀️「休みの日によくすることはなんですか?

こんな質問です。

下記のような趣味とは言いにくい内容でもハードルが下がり答えとして言いやすくなります

・ダイエットのためのウォーキング
・資格の勉強
・録画しておいたビデオ鑑賞
・YouTube
・苦手克服
・家事(料理、掃除、洗濯)
・寝る

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何より最近時間を使っている事柄なので相手も話がしやすいはずです。

『趣味』→『ハマっている事』『休みによくする事』
と置き換えて質問するだけで、相手に答えのゆとりを与えているのです。

是非使ってみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
悪い質問厳選10個を紹介してきました。
悪い質問は文脈、相手との関係性などで、悪い質問だったり良い質問になったりする事もあります。
時と場合に応じて使い分けられるように意識していきましょう。

来週は良い質問を紹介します!
見逃さないためにも是非フォローしてくださいね。



参考図書↓↓

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『なぜですか?は愚問』など様々なテクニックが掲載されています。



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