簡単にスタートできる種まき術!

種をまくために必要な要素
1)何をまくのか
2)何時まくのか
3)どうやってまくのか
4)水管理

1)何をまくのか
 「種を選ぶ楽しみ」育てる醍醐味はココですね。
 何を育てていきたいか。あれも良い、コレも面白そう!とワクワクすることでしょう。
 しかし、闇雲に選んで良いわけではありません!「ちょっと待った」

2)何時まくのか
 実は大事なのは「タイミング」
 なぜ種まきの時期が大切なのか?について考えてみます。

【ポイント①】
 それぞれの種には「発芽適温」というその種が育ちやすい環境条件があります。例えば、トマトやナスなどはおおよそ20~30℃、キュウリやスイカなどはおよそ25~30℃。なので、自分が育てたい種の発芽適温を調べてみることが大切です。

【ポイント②】
 実は種の中には発芽時に光を必要とするものと光を嫌うものがあり、それぞれ「好光性種子・嫌光性種子」なんて呼ばれています。
 例えばシソやニンジンなんかは「好光性」の性質を持った種なので、種をまくときに①植える穴を深く掘ってしまったり、②覆土(種まき後に上から土をかぶせること)をたくさんしてしまったりすると、発芽しないなんてことも。良くイメージする穴を掘って、種をまいて、埋めるなんて行程で種まきするといつまで経っても芽が出ません!なんて事態にならないように種の好光性がどうかは確認して下さい。

3)どうやってまくのか
「A)どこに」×「B)どのように」の組み合わせで考えるとどうやってまくかの方法は整理できます。

「A)どこに」
 a-1)ポットに
 a-2)セルトレイに
 a-3)直接畑に

「B)どのように」
 a-1)ポットには、種を1粒だけまく「1粒まき」か1つのポットに3粒まく「3粒まき」なんてやり方があります。
 a-2)セルトレイには、基本1つのセルに種を1粒まく方法
 a-3)直接畑にまく方法として
  b-1)ばらまき
     種を畑にばらまく。種を握って畑にまく(投げる?)
  b-2)すじまき
     うねに真っ直ぐ「スジ(溝)」を作り
     そこに一直線に種をまいていく方法
  b-3)点まき
     発芽させたい場所に種をまく穴をほり、どこに種をまく方法。
     植える穴は株間(植える間隔)などを考えて穴をほり、
     1つの穴に対して種を3粒いれる方法

4)水管理
 最後に大事な要素として「水管理」が上げられます。

 種をまく時に水について言えること
 そもそも、昔習ったと思われる「発芽条件」覚えていますか。
 発芽には「水」と「空気(酸 素)」と「温度(適温)」が必要だったということを。温度→発芽適温、空気→どこにでもある。後は、水問題をクリアすればOK。
 どのように水をあげれば良いか。
 方法はいくつかあって
 「種まき前に」「種まき中に」「種まき後」に分けて
 考えることができます。
○「たねまき前」
 種を蒔くまえに水の中に種をつける方法。
 メリットは種が十分に水を吸い、発芽率が上がる。注意点は長い時間水の中につけたままにしない。おおよそ6時間~半日程度。
 十分に水を吸った種は膨らみます。
○「種まき中に」
 これは種をまく畑やポットなどに種まき直前に水を与えて土を十分に湿らせてから種をまく方法。メリットしては、種まき後に水を多く与えすぎてしまうと種が水と共に流れているリスクがあるので、それを軽減することができます。
○「種まき後に」
 必須の作業です。種まき後には基本的にたっぷり水を与えます。
 ただし、注意点として土と水の関係に注目して水をあげて下さい。土は水を含むとゆっくりと浸透していきますが、いきなり多くの水をあげてしまうと水たまりが出来てしまいます。これが種をまいた後だと、要注意。この水たまりを作ってしまうとせっかくまいた種が水に浮かんでしまい、最悪水と共に流れていってしまうリスクがあるのです。ですので、水をあげる時は必ず水たまりを作らないを意識して水をあげて下さい。方法としては、水をあげる水たまりが出来そうならいったん水やりをストップ。その後、ゆっくりと水が土に吸収されていきますので、水を土が吸収したタイミングでさらに水をあげる。これを繰り返す。慣れないうちはジョロを使い、手元でコントロールしながら水をあげてください。慣れてくると水道の蛇口にホースを繋いで流しながらでもいいですが、良く見ておかないとホースからでる水の勢いで種が流れていってしまうことも。
 後は、土が乾かない程度、毎日朝と夕方土の状態を見ながら水をあげてください。

まとめ
1)何をまくのか&2)何時まくのか
 好きなものを選んでまいて良いですが「発芽適温」と「好光性」に注意
3)どうやってまくのか
 「A)どこに」×「B)どのように」の組み合わせで考える。
4)水管理
 前・中・後の3ステップ
 前は必要なら種を水没
 中はまく直前に土に水をしみこませる
 ※ちなみに前と中はしなくてもOK
 その後の日々の朝夕の土の状態を確認しながら水やりを

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