20220728 もののけ姫

本の読み方の話したので自分の本の読み方をあらあらとかく

そもそもの発端として、自分の中の作品が作られるイメージは幼少期に見たもののけ姫メイキングの命を削りながらアニメを作る人達。

こんなにすごい話を作るには、世の中は等価交換なので作者の持つ何かしらが多く犠牲になっているんだと考えが生まれる。それが命なり時間なり正気なりなんでもいい。作品がそこに生まれたということは必ずそのために費やされた”ナニカ”があるはずなのである。

とまあ、そんなことを考え付いたのである。おそらくこの思考は中学生の時に完成した。

そのため本を読むときに最も重要なファクターが資料である。
それは、辞書だったり他人の体験談だったり、何でもいい。
今の自分にはない知識が詰め込まれた媒体が重要なんです。

じゃあなぜそれが必要なのかというと、僕は本を読むとき、その世界のすべてを知り尽くしたくなるからなんです。

倫理観、技術力の差異、常識、社会情勢、一般的な社会的行動等、本の中での世界情勢や行動が何に基づいて動くのかがとても知りたい。
そのためにこれまでやってきたことは、それこそさまざま。女性キャラが多く出る作品なら、身近な女性になぜこういう行動になったのかを聞いた。英語の詩が出たらそれを調べた。それが昔の書籍なら発行当時の時代背景や情勢を簡単に調べた。

みたいにそれはもう作品の骨子をしゃぶりつくす。骨になるまでしゃぶってそれで出汁を取ってスープにして最後は骨格移植して三本目の腕にするくらい取り込む。

どうやら指輪物語作者のスタンスに近いらしい。

ちなみにここまでする理由は、生まれた作品に対して自身の最大限誠実に作品と向き合っていたいという自己満足な願いが一つあるからだ・

レクリエイターズが好きなのも理由の一つとして、この作品に対して倫理正気金すべてを注ぎ込んで新しい何かを生み出そうとしているのが命そのものだから尊くて儚くて美しいから好きなのだ。

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