見出し画像

徒然なる最近の想い

2月2日、金

初めて誰かと今日を迎えた。

一日が終わるのも、一日が始まるのも、ずっとひとりだった。だって、寝てんだもの。

3人で「やべー、次回の授業の準備終わんねー!」って騒ぎながら作業をする中、焦りと緊張感と、その状況に妙にわくわくしている自分がいた。

作業中、送られてきたチャットを開くと、内容とともに0:00と表示されていた。

信じられない、と率直に思う。

普段は23時に時計を見たきり気を失うように眠りにつく。

ましてや、ひとりの時間がないと息詰まってしまう人間なのに、1日の終わりと始まりを、誰かと一緒に過ごしてしまった。

この先、また誰かと一緒に一日の初めを慌ただしく過ごすときが来るのだろうか。

世はこれを、青春と呼んだりするのだろうか。



2月5日、月

誰かのことを想い続けるのも、それなりにエネルギーがいることに今更気づく。

気付けば無意識に、あの人の姿を探している。

廊下を通り過ぎていく横顔を見ると勝手に表情筋がゆるゆるになるし、ふと、あの人は今黒板の前で解説をしているのかなぁなんて考えたりしている。あの大きくてしっかりした手で、柔らかいフォントの英単語を綴りながら。

好きなものが似ているのも、人生相談に乗ってもらったのも、放課後の、気が抜けてふわふわした雰囲気も、何気ない雑談も、落ち着いた声も、チロルチョコを渡したときの「ありがとう、暗いから気ぃつけて帰りなね」の言葉と砕けた笑顔も、気付けば思い出している。

関わるチャンスは自分でつくる。
10歳差なんて、卒業すれば望みはある、はず。

そう言い聞かせながら、今この瞬間も、あの人のことを想っていたりするのかもしれない。


2月8日、木

朝起きると、自らの意思でLINEを消した人から、「自分たちは、絶交したほうがいいと思う」というメッセージがきていた。

悲しさよりも、怒りよりも、最初に安堵した。
たぶん、世界で一番最低なのだろう。

自分は人との距離感をとるのが下手くそすぎて、だいたい極端に近いか、極端に遠いかの2択になってしまう。

極端に遠くても、どこまで切り離したら良いのかが自分でも分からなくて、「もう干渉してこないで」の一言を放つタイミングをずっと伺っていた。

雑談、というものが、対面だと大丈夫なのだが、プライベートな時間に送られてくるLINEが至極苦手だ。
パートナーという関係性を解消してもなお、相手から送られ続けるメッセージに、正直辟易していた。

だから、絶交しようと言われても、感じたのは安堵と感謝だけだった。

自分は、直接自分から言えないくせに、態度だけは完璧に相手に嫌われるように振る舞ってきた意気地なしだった。

最後の最後まで、結局振り回してごめんなさい。
今までこんな人間を好いてくれてありがとう。
たぶん、貴方がこの先の恋愛で苦労を感じることは少ないと思うよ。だって、初手でこんな最低人間と関わったんだから。

自分のことを気が済むまで憎んだら、次はきっと幸せな恋愛をしてほしいな。

これが、自分からの最後の我儘です。
ばいばい。



ご清覧ありがとうございました。
自販機のコンポタでした🌽

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?