実習日記 病院7日目


午前中は、院内製剤として80%トリクロロ酢酸液、硝酸銀液、20万倍ボスミン液を調剤した。硝酸銀やトリクロロ酢酸は劇薬なので、帳簿にいつ何g取り出したか、また取り出した後のフタをとった瓶の重さを記載した。手技だけでみると測って混ぜるだけだが、硝酸銀やトリクロロ酢酸は触れると薬剤によるヤケドや服につくと取れなくなるので注意を払って行うことが大切と学んだ。20万倍ボスミン液では、分注する際50mlのシリンジを用いるとかなり力がいるので30mlでやると楽に空気を抜きながら分注できると学んだ。また、フィルターを使ったのは初めてだったので、分注する際にもフィルターを使う理由はそこから埃などが入らないように使うことも学んだ。午後は、緩和ケアについての話を聞き、問題も解いた。オピオイドの副作用には便秘、悪心・嘔吐、眠気、呼吸抑制があるが悪心・嘔吐と眠気は耐性ができるため約2週間で耐性ができるがその際、眠気に耐性ができることが危ないとも学んだ。眠気は毒性発現域と鎮痛有効域の境目の症状で眠気が感じないからといって安易に増量してしまうことが危険だと学んだ。また、アブストラル舌下錠についても初めて学んだ。アブストラルは使用する際に3つのルールがあり、1追加投与は30分以降に同一用量の追加投与が可能、2投与感覚は追加投与しない場合は前回の使用時間から2時間以上の間隔をあけること、追加投与した場合は追加投与の使用時間から2時間以上の間隔をあける、3投与回数は1日当たり4回以下の投与にとどめるなど学んだ。
タペンタドールは一番副作用が少ないが剤形が大きくまた徐放性の内服しかない為使いづらいとも学んだ。タペンタドールが副作用が少ない理由は、μ受容体刺激作用だけでなくモノアミン再取り込み阻害作用も有しているためトータルのμ刺激作用は少ないため副作用が少ないと学んだ。ヒドロモルフォンは1日一回の徐放錠で、強オピオイドの中では、最も低用量で導入が可能、速放製剤は錠剤で、良い点は多剤との相互作用の影響をうけにくいことだと学んだ。24時間製剤ということで患者のライフスタイルに合わせることができ、また最小単位が2mgということでタイトレーションが行いやすいとも学んだ。
明日は緩和ケアのラウンドに参加するのでしっかりと復習してから実習を行いたいとおもいます。

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