実習日記 病院4日目


  午前中は、国家試験の問題を解いた。正答率は必須、一般全て合わせて5割で手応え的には2割ぐらいかなと自信がなかったため意外とできたなという感覚でした。実習を終える頃には正答率8割を目指して実習していきたいと感じた。壊死組織を除去して創部を清浄化することをデフリードマンと学んだ、デ・エスカレーションは広域抗菌薬をより狭域抗菌薬にすることを呼び、スクラビングは、不純物を取り除くことだと学んだ。日本薬局方の温度の範囲ではCBTで覚えたはずなのにすべて忘れていたのでもう一度覚え直す必要があるとる感じた。常温は15-25℃、室温は1-30℃、微音が30-40℃、冷水が10℃以下の水、湯温が60-70℃の水であると改めて覚えなおした。解毒剤を選ぶ問題では、アスピリンの中和薬を選ぶ問題だったが、アセトアミノフェンと思い込みアセチルシステインを選んでしまった。問題という問題を解いたのは1年ぶりだったので問題文を注意して読む癖がすこし弱くなってきたと感じたので一字一句気にして解いて行こうと改めて感じた。アプレピタントの問題でも、水溶性を向上させたプロドラックがホスアプレピタントで、リン酸基をつけると脂溶性が向上するのにBBBを通りやすくなるのはおかしいのではと思いバツにしたが問題をしっかり読んでなかったため適切ではないものを選択できなかった。注射剤にはアルコールが入っているという話で、アルコールが入っている注射剤はグリンダマイシン、ゲンタマイシン、エトポシド、ピリドキサール、フラダビンなどがあると学び、抗がん剤ではタキサン系がエタノールが入っていると学んだ。タキサン系の中でもドセタキセルを例に出して学習し、ドセタキセルにアルコールを入れる理由は薬剤の溶解性を高めるためだと学んだ。アルコール禁忌の患者様には生理食塩水か5%ブドウ糖液で溶解すると学んだ。また、最近はアルコールの添加が必要ないドセタキセルの製剤があると聞き、アブラキサンについても学んだ。アブラキサンはアルブミンにドセタキセルを吸着させることでアルコールを添加しなくても
投与できると知った。そこで、アルブミンを投与すると血管内の浸透圧で血圧が上がってしまうのではないか?と質問したところ、アルブミンは肝臓で一日に6g~12g作られ体重1kgあたり4~5gが体内に貯蔵、体重60kgの成人では、240~300gのアルブミンが存在している。アブラキサンのアルブミン含有量は多くても一週間で1800mgのため、考慮する量ではないと学んだ。午後は、鑑別、一包化、インシデントの対処、チエペネムの特殊使用について実習した。今日の鑑別ではフェノフィブラートとアロプリノールに【腎】がついていたため、【腎】のマークをつけている理由と監査の仕方について学んだ。今回の患者様はccrが62.6μg/㎖だったため表と見比べても用法用量は問題なかった。腎機能については院外だとみのがしてしまっていることも多いため、その部分の重要性についても学んだ。これから先、監査する際には腎機能についてもしっかりと確認できるようにしていきたい。一包化では昨日も薬袋を作る作業はしていたのでスムーズに作業をすすめられてよかったと思う。ただ、一包化の監査ではボクリボース0.2mgの用法が食直前から食前になっていたのを見逃すところだった。ボクリボースはαグルコシターゼなので食直前に飲まないと効かないこともありますし、直前にすると低血糖の副作用が出てきてしまうこともあるのでしっかりと監査する必要性を感じた。鑑別の時の腎機能ももちろんだが、監査をする際は疑う気持ちで作業をしていこう思う。また、鑑別をしている途中で眼科の医師からチエナムを処方したいという電話がかかってきた。しかし、チエナムは現在院内採用薬ではないため、卸から取り寄せなければいけないこと、特殊使用を書いてもらう必要があることから現在院内採用薬であるメロペネムでも良いのではないか?という提案をしていた。同じカルバネム系であること、今回の使用はグラム陰性菌に使うとのことでイミペネムとメロペネムではグラム陽性菌ではイミペネムの方が優位だがグラム陰性菌についてはどちらが優位という情報はないのでメロペネムでもいいと提案していた。しかし、それでもチエナムを使用したいとのことだったので緊急で発注し、特殊使用の用紙を確認しロックを解除するところまで見学した。実際に、薬剤の提案をしているところは初めて見たので薬剤師の意義を少しだけ感じることができた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?