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私が誰かって⁈ある女装家の進撃

メンぷりビギニング

こんなどうしようもない記事をご覧くださり有難うございます。

盛り加工するメンぷり

連鎖

ぷよぷよ連鎖では無く女装の連鎖です。

趣味ってお金がかかるしレディース愛好も例外じゃない。私の場合は、下着や特定ジャンルを揃えるコトはせず、少しずつ「女性の姿全体」を模倣しようと数年かかっている。

  1. インナーを買う

  2. パンストが欲しくなる

  3. アウターやコスプレなど着衣全般欲しくなる

  4. ウィッグが欲しくなる

  5. アクセサリー・ネイルが欲しくなる

  6. シューズ・ヒールなどが欲しくなる

  7. リップや香水が欲しくなる

  8. 収納を大きくする

  9. 玩具が欲しくなる

  10. 自撮り・撮りためたくなる

  11. 配信したくなる

  12. 体型が気になる

  13. そして・・・

それぞれ、バリエーションが増え、好きなブランドが定まり得意先クーポンやキャンペーンに踊らされ、新作が出る度に即買いし、再入荷されれば我先に飛びつくことで似たようなものが幾つも増える。

リピートクーポンは永遠に続くので特定ショップのロイヤルユーザーになり、会員ランクがプラチナ化する。

購入時に経済的負担を減らそうとポイ活でアマギフやポイント蓄積を日々行い趣味に費やし。最初に買ったブラショから、何年も経って私はここまで活動してきた。

家族と同居しながら男性として生活することが主だから、女装する時はひっそりと180度違う姿になる。増やした変身装備を組み合わせ女性っぽい姿になるよう熱心になるので、コーデも自分なりにする。
そんな私のことを、ある方が「着衣女装」とおっしゃってくださったことで、私はそれからずっと着衣女装というコトバを多用してる。

極端にカラダを手入れすると家族に気づかれてしまうし、カバンからパンストがはみ出ていたのを子どもたちに目撃されこともあり、ゴルフのクラブケースとかって誤魔化した。ゴルフはしない。

ほんとは、メイクして、頭から足元まで女装し、太陽の下を歩いてみたい。私のようなモノとは違い、別次元でその道を追求しようとされている方たち。本当に心から羨ましいと思う。男性でもキレイになろうとしたり、自己表現として、趣味として、生業として、生き方として。外出したり。もはや見分けつかないほどの方々もいるし、私なんかではレベチすぎるし、とにかくいいなって思っている。

私は、やはりどこまでいっても、レディースフェチとして女装を楽しんでいて、そのままセクシーな気持ちに浸りながら。

パラダイムシフト

ある日のこと、突然DX(デジタルトランスフォーメーション)が起きる。

最初は購入した1点1点を写真や動画に撮って自撮りして、オンラインストレージにバックアップしてライブラリ化するのを楽しんでもいた。家族との思い出写真より20倍の容量で無料プランを食いつぶし、顔出しせずセクシーポーズなんかをしながら撮り貯めていたけど、誰も見ないし顔出してもいいか!?となり、あえなく被写体として全身自撮りしていった。

男性である自分に見慣れていた私が、初めてウィッグをして鏡の前に立った時は驚嘆した・・!

やっば。カワイイ笑(そっち・・)

普通の方ならどうでしょうね。羞恥心やギャップに驚きはするかもしれないけど、自分がカワイイって思えますか?
私は、鏡に映った自分がカワイイと思ってしまった。脳がバグっているのは確かだけど目もおかしい。少しも嫌悪感はなく、それはそれは大変な撮影会となり、900枚ぐらいは撮った。

そうやって自分にNGが無くなっていく。

服やアクセ、ウィッグなどを組み合わせて遊び、ビスクドールとして思い切り楽しむ。

それでも、やはり顔立ちや体系は女性のしなやかさ、ふくよかさには一歩も近づくことは無かった。

ところが、それは朝のTV番組の情報によって激変。その頃、若者たちに流行っている化粧アプリというものが紹介され、それが私の世界を、太陽系から銀河系のはじっこまで吹き飛ばした。

憧れのメイクや、かつて一度格闘技を勧めれたこともある肩幅、まな板のバストや垂れたヒップ、つまり身体的に近づくことが許されなかった女性らしさは、簡単にアプリによって飛び越えてしまうことを知る。自撮りをアプリで加工することで、とうとう別次元の女性化した自分が、画像として現れるようになった。

私は、もう若くなかったし、職場でもそこそこ上司として若手を育てる立場でもあったけれど、アプリで数クリックすると、その年代と同僚ぐらいのアプリメイク加工が施され、手元でえげつないほどにカワイイ自分を表現できるようになった。
本当のメイクも出来ず、外もいけない私は、アプリによるデジタル技術の進化によって、フェイクであっても、モデルになっているという自負のもとに、日々アプリメイク加工をしている。

おかしな感覚だけど、女子になった自分のコトが好きなのは自分。自分で自分が好き!?とはちょっと違うのだけど。好き。
最近では生成AIでさらに進化するコトもあるけど、私は元ネタは自分であることにこだわり、レディースが着用できなくなることを恐れてお酒を少量にするとか健康にも貢献できている。

これは女装として王道ではないと思う。それでも、私がどうしても超えることが許されなかったステップアップがあり、それを夢のように意図も簡単に叶えてくれ、自分がメイクしたらどうなるか、仮想的に出現してくれるのが快感で仕方ない。

開発者は天才だ。そして一人の孤独な女装家を、デジタル技術によって生身を補完し、こんなにも得難い世界に私を置く。

そして、私はそれを、着衣女装家として
「メンズぷりん」
と名付けた。

メンぷり着衣女装
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