メンぷり♡5 女装ウィッグ
メンぷりのウィッグ
300%印象が変わる
髪は大事ですね。
私は外見が普通のサラリーマンだし、今はウィッグ付けやすくするために単発カットをあえて維持するのですが、女装で重要視しているものがヘアーアイテムであるウィッグ。
カラーに始まり、長さはショート、ボブ、セミ、ロング。ヘアースタイルはストレート以外に巻き髪とかウェーブ、バリエーションあるのでびっくりします。ついでに幾つかのヘアアクセサリーもそう。カチューシャとかムダに高いの買っちゃたり。
女装初期は着衣コレクションを中心に、顔出し無し構図で1年ぐらいは撮影に勤しんでいたから優先度が違っていたんですね。
そして下着着用をしていた冬の深夜に、首周りが寒い・・・というか何か女性の雰囲気として?!やっと足りないものに気づいた訳です。
髪が無い!
いや、地毛はあるんですけど、
そう女性らしき髪が無い!!
今回ばかりは気付いたからといって、すぐ店頭に行ったりはしません。色々なジャンルのレディースアイテムの中で最もハードルが高いと感じていたし、最大の障壁は私の心の抵抗が一番強かったからです。しばらく顔出しせずに撮影していた訳だし。
ほんと私は物事を進めるの遅い。結局、男性に無いものを1つ1つ増やしていくのにこの歳月を費やしたのかもしれません。
まずは、ポイントエクステというものを最初に買いました。抵抗感が低いからです。
こういうものは、そもそもファッションアイテムのちょい足しや、ポイントカラーを入れたいとか、オシャレでエクステする際に使うやつ。
それも金髪でだいぶチャレンジしてる。数センチ幅の細長い飾り用のエクステを左右分だけ、そんなところから始まりました。
迎えた撮影準備でいよいよ側頭部あたりで左右パッチン。歴史ドラマに見るような落ち武者が現れて笑いました。ほらやっぱりこうなるでしょ?解ってるよ~でも首下だけ撮影するんだから許す!
長さは40センチぐらいだったと思うけどスマホのカメラから武者コスプレ顔をフレームアウトさせていき・・髪の先が、下着の肩紐辺りからフロントにさらっとかかった瞬間に、ごめんなさい・・・すごく気持ちが高揚しました。呼吸が止まってしまうかのような感覚で、良い方にガラリと見た目変わった私。相変わらずポジティブで居続けるのも私らしい。
男性の私は、これで20%ぐらい女装化できた気がしていました。灯火だった女装の始まりからすれば、少し勢いが増す炎。この辺りでやっと首下から足先までが一通り女性っぽくなり、正確にはそのように写真に残せる。
エクステの根本は地毛にしっかりはまり、左右首を振っても髪が追随して私を刺激する。偽物なのに、一本一本の毛先が私の肌に存在を主張すればするほどに、思わず声が出てしまうぐらいの艷やかなひと時。
これ以降、2本をまとめて、後頭部から背中へたらしたり、もっと上に付けてみたり片方に寄せてみたり、シュシュで束ねてみたりと色々と遊び、また数カ月はこれで大満足。未来の私から早くアドバイスしてあげれば良かったです。
その後のフルウィッグによって明らかに男性である自分の世界からしだいに300%ぐらい違う世界に変わりました。私は私を女装している自分として認識し初めていました。それまでは、男性からの延長線の自分だったので、ウィッグを付けることで一段階本気度が変わった気がしました。
自毛で女装されている方は羨ましい。結いたり、もみ上げくるりんできたり、女の子が鏡の前でオシャレになっていくような、そんな時間を費やすことは私にはあまりできないです。付けて整えて、終わったら外してメンテ、万が一撮影中に無理な体勢をして取れようものならディズニーランドのスプラッシュマウンテンの滝を落ちる瞬間にいたはずの自分が電車の満員電車に押し込まれて足を踏まれるぐらいの現実に引き戻されるから。
結いた髪をさらっとほどいて、ちょこっと首を振ってさらさら~なんてしたくても、静電気で絡まることが心配。
絡まる消耗品
エクステは長く使ったので一番寿命が短く、その後はポイントエクステを買い増したときもありますが、適正な長さが解らず、頭のサイズも気にしていなかったので、とりあえず色で良さそうなものを探してYahooショッピングと楽天でお試し購入。セミロングとロングのフルウィッグを数点買いました。男性として自毛を背中以下に伸ばしたコト無いからです。人毛がいいけどお高いので、私の成功の暁に手に入れたいと思うので、人工のものばかりです。
コレが非常にお手入れを必要とします。付けている最中から毛先が絡まるし、サイズが合っていないのか、口元にくるりんとあーんしてくるウィッグの毛先とか。色々と体験が増えていきます。頭頂部と毛先の色が違うグラデーションとかも持っています。特にお手入れが大変なのは、巻き髪とかウェーブとか、カタチがインプットされているものは絡まるとメンテナンス時間もかかります。
専用のシャンプーと艶出しスプレーで神様(髪様)を崇めるごとく手厚くお手入れをするため大変。毛先から櫛で梳かしますが念入りにやっておかないと次に着用する時困ります。
そして、櫛を入れている時はよく抜けてしまうので、これが万が一に風にのり部屋を飛び出して、掃除中の奥様の掃除機に吸い込まれたら一発レッドカード。抜け落ちた一本一本はきちんとまとめてティッシュにくるんでゴミ箱の奥へ押し込みます。
ウチには、奥様しか女性はおりませんので、違う髪の毛が1本あっただけで、尋問なく1000%抹殺されるのです。
私は、私を守るためにも後片付けを念入りにしているのですが、洗面台でウィッグをお手入れして洗い流す時に抜けてやしないか心配になるものの、ある程度梳いて洗いに出し、パタパタとタオルで水分を拭き取り日陰干し。
ふんわりいい香りが・・この香りをまたリセッシュ。無臭にすればいいものを、やっぱりいい香りが好きだからリスクもあるけど努力で補います。
この努力は、決して仕事とかには活かせてません。女装だからここまで熱量をもって頑張れるんです。
みなさまへ。いつも有難うございます。メンぷりはご主人様から愛されているおかしな女装キャラクターです。不快に思う方も多いと思いますが、表現を変えますのでご指摘ください。
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