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ChatGPT: もっと深くケインズを語らせる③_2305

  • ChatGPTを使って、自分の論述を補足していく方法を、模索しています。

    • これは、note.comに投稿するネタとして、やっています。たわいもないネタを投稿するのは、億劫になって続かないのですが、Engineering的な考察をするのは、自分でも面白いので、ネタを投稿します。

overview

  • 以下の投稿では、ChatGPTに、質問が意図するResponseに誘導することを試みました。


  • 前回の「ChatGPT: もっと深くケインズを語らせる②_2305」のPracticeでの問題は、以下を上げた。(詳細は、前回の投稿を参照)

    • 問題点②:「過剰貯蓄」、「財政赤字」という「言葉」や、「三面等価の恒等式」が示す「言葉」の関係に、文上の結びつきが弱く、説得力がない。
      =>質問する際のQueryに、等式の変数である「民間貯蓄(S)」、「民間投資(I)」、「政府支出(G)」を明示的に関連付けることで、回答文の語句間の関連付けが強調できた。

    • 問題点③:「人々が月を欲するために失業が発生する」を説明するパラグラフと、「長期的には、我々は皆死んでしまう」を説明するパラグラフの内容が、文章全体としての流れがなく、唐突に、現れていると感じる。
      =>質問する際のQueryに、各々フレーズを、与えるだけで、その関連付けを、明示していないためと考える。

orientation

  • 上記で記述したように、ChatGPTでは、Queryを発行する側が、「キーワードのつながり」、「パラグラフのつながり」を、意識する必要がある。

    • ChatGPTの持つ大規模言語空間では、キーワードのつながりは、「確率的な関係」であり、ヒトが認知しているような「意味的な関係」ではない。この意味的な関係とは、方向性を持つグラフであったりで、表現されるが、ChatGPTは、その方向性などは持たない。(詳細は、別の投稿で考察する)

    • ChatGPTの持つ大規模言語空間では、パラグラフのつながりは、存在しない。存在するのは、キーワードのつながりのみである。ただ、先行する語を、どれだけの長さの対象とするかで、あたかも、パラグラフ間のつながりを示す文脈指示語(接続詞など)が、出現する場合がある。(パラグラフ間の文脈指示語については、別投稿で考察する)

Query Structure

  • 上記の考察で、ChatGTPに出すQueryで、明示的に、キーワードとパラグラフを意識するべきとした。

  • 実際に、発行するQueryでは、キーワードは、表記の揺れをなくし、使ってほしいワードを、頻出するように、Queryを構成するのが良いと考える。

  • また、パラグラフについては、ChatGPTで、そのつながりを保てない以上、Queryを発行する側が、つながりを意識していくことになる。この辺を、見直して、再度、Queryを発行してみる。

Question: ケインズは、なぜ、「人々が月を欲するために、失業が発生する」とし、そのために、「長期的には我々は皆死んでいる」と論じて、財政支出をするべきと述べたのか?

 経済学者ケインズは、需要不足が生じると、企業が生産を抑制して、失業が発生すると考え、「人々が月を欲するために、失業が発生する」と述べました。ケインズは、需要不足が起きた際に、政府が、短期的な対策を打ってでも、景気回復が必要であり、そのことを、「長期的に我々は皆死んでいる」と論じました。 ケインズがこのような論述を展開したのは、どのような意味合いですか?

ChatGTP Response

ケインズのこのような論述は、彼の経済学的思考や政策提言の中核を表しています。彼は需要不足が生じると、企業が生産を抑制し、失業が発生すると主張しました。これは、需要不足によって企業が商品やサービスを需要に合わせて供給しなくなり、それによって需要を持つ人々が雇用を失う結果となることを指しています。

ケインズは、失業が発生することで経済全体の活動が停滞し、所得や消費の減少、投資の減少などの悪循環が生じると考えました。彼は「人々が月を欲するために、失業が発生する」と述べたことで、需要不足が経済の主要な問題であり、その解決が重要であることを示唆しています。

さらに、ケインズは需要不足が長期化すると、経済が停滞し、回復が遅れる可能性があると警告しました。彼は「長期的に我々は皆死んでいる」と述べたことで、需要不足に対する対策を短期的にでも講じる必要性を主張しました。彼は政府による財政政策や公共事業などの積極的な介入を提案し、需要を喚起し経済を活性化させる必要があると主張しました。

つまり、ケインズの主張は、需要不足による失業や経済の停滞が重要な問題であり、政府が積極的な対策を講じることで景気回復を促す必要があるということです。彼はマクロ経済学の観点から、経済の安定と成長を支えるためには積極的な政府の役割が不可欠であると主張しました。

(ChatGPTが生成した文字:577文字)

Conclusion

  • 本投稿では、ケインズの「人々が月を欲するために、失業が発生する」、「長期的には我々は皆死んでいる」というキーフレーズを、使って、より深く、ChatGPTにケインズを語らせてみました。

  • ただ、ここまでの質問ができるなら、はじめから、自分で書いた方が速いでしょうと、突っ込みを入れる方も、あるでしょう。

  • とはいえ、どう説明しようか、悩んだ際に、ChatGPTに、500文字程度の文章を生成してもらい、その内容を読むことで、自分が書きたい内容を整理することは、可能と判断できます。

    • 書く内容に詰まったり、書く材料を整理する中で、ChatGPTに文章を書かせて、それをストックすることで、後々の草案 Draftの足しにしておくという使い方はできそうです。

Discussion

  • 本投稿では、ChatGPTに記述させる文章のキーワードのつながりパラグラフのつながりについて、考えてみました。

    • 回答の中に、「さらに」「つまり」というパラグラフ間の文脈指示語が記述されました。

  • ChatGTPに発行するQueryで、キーワードのつながり、パラグラフのつながりを、意識して、戦略的に構築することが良いと判断しました。

    • キーワードのつながり:語句の表記ゆれをなくす、数式などで語句の関係を明示することで語句の関係性をわかりやすく記述させる

    • パラグラフのつながり:発行するQueryを、分けるなどして、あるパラグラフの回答をもとに、次のQueryで、その関係性を、発行する側が補完してやれば、ChatGTP側も、関係性を考慮したResponseを返すことが可能である。

  • この考察の中で、ケインズの論理の中で、様々なキーワードが漏れているため、ニューケイジアンやポストケイジアン的な論述まで、なかなか導けないことに、気が付いた。

  • 次回の投稿では、なぜ、なかなか、ニューケイジアン、ポストケイジアン的な発言に持っていけないのかを考えたいと思います。


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