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He who fights with crossdresser should look to it that he himself does not become a crossdresser.

1. はじめに

週末の女装は、週に1度の自分のメンテナンスをしている日になりつつあります。

メイクをしたり、服を選んだりする時間で、「そろそろ脱毛に行かな」「最近眉を整えるのをさぼってるな」とかに気付きます。

忙しい平日は自分を磨くというよりは自分の腕を磨くので、あまり自分自体を顧みないです。まあ、面倒だからというのもありますが……。

いつだったか「無人島に1つ持っていくには?」という街頭インタビューに、「メイク道具」と答えているご婦人の方の動画を見ました。

一見すると他人へ良く見せるためにおしゃれやメイクをするものだと考えがちですが、やってみると自分のためにするものだとわかります。だから、このご婦人の方の回答はすごく共感しました。


2. 女装はモンスター

「いいねの数」や「リツイート(今はリポスト)の数」、そして「フォロワー数」がついつい気になってしまう風潮、もちろんわかります。私も数多く生息する、界隈の承認欲求モンスターです。

話が少し変わりますが、「ふぁぼ」って会社の後輩に言ったら、「もう『ふぁぼ』って言う人居ないですよ」って弄られました。悲しい。

この前界隈の人と吞んでいましたら「少ない通知で承認欲求を満たせるよう誰も知らないSNSをやっている」との知見を得まして、なるほどなぁと。

通知が来るたびにスマホを見てしまうこの時代、そんな承認欲求の檻を溶かして自由になりたいところです。


3. 純男が減っている

もちろんどれだけ減っているのかは不明です。めもり調べのめもり観測です。

気付いたら純男が女装になる現象に名前を付けたい。女装同士でいちゃいちゃする方が勝率は高いというのもありますが、これも承認欲求の差ではないかと考えます。

女装画像って、ちょっとアップするだけで100とか行くけど、これって異常ですよね。一部botもあるかもしれませんが、誰かが能動的に100回ボタンを押下した、押下させた、という事実に、女装以上の麻薬成分がある気がします。

そんなものを知ってしまうと、純男なんてやめて女装になってしまうのも、理解はできます。ああ、素晴らしき女装に今日も乾杯です。

失礼な純男が居るのもまた事実だが、男性が好きで女装している勢もいるのだが……。


4. おわりに

「シーザーを理解するためにシーザーである必要はない」

私が一番好きなアニメ映画『イノセンス』で、荒巻課長がトグサに言うセリフです。究極の出典はマックス・ウェーバーらしいです。

タイトルをこれと迷って、結局こってこてのクリシェの方をもじりましたが、これに尽きるかなと思います。

女装というモンスターに、女装も純男も戦い続けるのです。通知の数のためでなく自分のためにやるものだということを忘れずに。


He who fights with monsters should look to it that he himself does not become a monster.

フリードリヒ・ニーチェ


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