見出し画像

映画を纏う ...香水セレクトサービスの話。

☆香水ショップ「Celes」が、好きな映画のイメージで香水を選んでくれるサービスを期間限定で実施中

 素敵な映画を見たあとは、主人公のファッションを真似たり同じメニューを食べたりして余韻を楽しむ私ですが、どうしても真似できないもののひとつが「香り」。香水に関する知識が殆どない私は、憧れの彼女たちの香りをスクリーン越しに知る術はありませんでした。
 それが今回、プロのスタイリストが映画の世界を香水に"翻訳"してくれるというのだから、飛び付かずにはいられません!悩みながらやっと5つを注文。500種類以上のなかから選ばれた香水はこちらでした。

リズと青い鳥
友情以上恋愛未満、思春期特有の感情をこの上なく美しい作画と音楽で描いた作品。HERMES「屋根の上の庭園」は、林檎や梨のみずみずしい甘さが繊細な少女らしさを感じさせます。夏休み中の静かな校舎で、吹奏楽部の演奏が聞こえてきたような爽やかさと切なさです。

シンデレラ(実写版)
ラストの「あなたを許します」に衝撃を受けた作品。どんなに泥を塗ってもシミひとつつけることができない清らかさ。Goutal 「Le Chevrefeuille」は青々とした野草の香りで、エラが森の中を馬で駆けて王子と出会うシーンはこんな匂いがしていそう。

バーレスク
セクシーな女の子たちが圧倒的パフォーマンスで魅了する、めちゃくちゃ元気のでるこちらの作品はDior「Miss Dior Absolutely Blooming」。ボトルの綺麗なピンク色からうける印象そのままに、キャンディみたく甘いキュートな香り。

④「マジカルガール」のバルバラ
胸糞なのにまた見たくなる、心地いい悪夢みたいな映画。男の運命を狂わせるファムファタルの香りはParle Moi De Parfum「Milky Musk」。マッタリしているけれど甘すぎず、どこかミステリアスで、納得感がすごい。バルバラに近づいたらぜったいこの匂いする。

スワロウテイル
架空のアジアを舞台にノスタルジックな淡い光がせつなさをかきたてる、マイベスト邦画。どんな香りになるかいちばん予想がつかなかったのですが、HERMES「李氏の庭」を嗅いだ途端に胸がキュン!として、それが映画を見たときに感じるキュン!と同じだったことに感動しました。

 以上5つの香りを試した結果、映画の世界が立体感を帯び、まるで「かつて会ったことのある人」「行ったことのある場所」のように感じさせてくれました。香りの力ってすごいですね。

マスク時代の香水

 誰も彼もマスクをしている今では、香りが相手に与える印象効果があまり期待できなくなってしまいました。なので、香水はこれまで以上に自分のためのものになるのでしょう。
 ひとりで楽しむ映画時間を香水で盛り上げようというのは、時代に合ったニーズを掘り起こす素晴らしい提案ですね。SNSで目立つのは、女性の映画ファンが男性キャラのイメージ香水を楽しんでいるもの。つまり、誰かに嗅がせるのではなく、本当に自分自身が楽しむために香水を注文しているのです。イメージ香水は【Dance】さんなど既にやっているショップもありますが、今回のCelesシネマでさらに間口が広がったと思います。

映画を纏う愉しみ

 夢を叶えるには目指すべき理想に意識をフォーカスすることが大切だといいますが、香りはそのチューニングにもってこいのアイテムです。映画の香りを纏い、理想を思い描きながら立ちふるまえば、身の回りの世界はきっと少しずつ理想に近づいていく。そう思いながら吹き掛ける香水は少女の頃のおまじないのようで、久々にときめきを感じました。

 セレスシネマは好評につき2月末まで期間延長したそうなので、映画好きはぜひ試してみてください。

https://www.celes-perfume.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?