ママ

ほっそりとした体に、ころころと鈴が鳴るような可愛らしい声、同性をイライラさせる甘えた口ぶり。小さな顔には、全てのパーツがキュッとお行儀よく並んでいる。不幸を背負って立つような生き様で、どう足掻いてもどう転んでも幸せにならない道を選んでしまう私のママ。誰がどう見ても美しい、私のママ。いつも泣いてるママは、不気味なくらい綺麗だ。

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