人生初フルマラソンの結果と感想

本記事はあらBさん主催のは"じゆうちょう Advent Calendar 2022"の12/5(月)分になります。

内容としてはタイトル通り、僕が昨日開催された第17回湘南国際マラソンに参加した感想を書いていこうと思います。

導入

自己紹介

最初に僕がどういう人なのかを少し書いておきます。
仕事で半導体のデジタル回路設計をやっています。性別は男性です。
今年で33歳になりました。
小中高の体育の授業以外で体を動かした経験はほとんどありません。
部活やサークルは音楽系のそれに所属していました。

経緯

上記の様に運動とは無縁で生きてきたのですが、今年になって突然ランニングを始めました。
毎年ひとつ、何か目標や一年間かけて取り組むことを決めるというのを何年か前からやっています。

じゃあ2022年どうしようかなあと思っていた2021年の年末ですが、健康診断で過去最高体重を記録しました。「痩せたいなあ」と思い何か運動をしようとして選択したのがランニングでした。
詳細は覚えていないのですが、当時「せっかく走るのだからマラソン大会に出てみたいなあ」という趣旨のツイートをしたところ、相互フォローでベテランランナーのシマダから「いきなりフルはやめた方がいい。5km, 10kmとかの小さい大会に最初は出て、少しずつ距離を伸ばしていった方が良い。」という旨のリプをもらいました。
助言に従い近場で開かれている5kmの大会に応募したところ、あらBさん、シマダが「じゃあ一緒に出ようか」、と乗ってくれて一緒に出場し始めたのがスタートでした。確か三月くらいだったと思います。

フルマラソンの結果

出場結果

最初に結論に移りますが12/4(日)に開催された第17回湘南国際マラソンに参加し、無事完走しました。
昨晩の夜に速報が公式サイトに掲載されていたのでそれを見ると自分のタイムは4:44:29でした。
初フルマラソンで「そもそも完走できるのだろうか」という不安の中でサブ5(五時間を切って完走すること)ができたのは本当に嬉しかったです。
フルマラソンの大会では完走者には大会ごとに異なるフィニッシャーメダル(fig1)というのが与えられることが多いようです。ポケモンのジムバッチみたいですね。

fig1. 湘南国際マラソンのフィニッシューメダル

ゴールゲートをくぐって係の人から受け取った時は少し泣きそうになりました。

スタート~ゴールするまで

自宅近くの駅から会場までの間にシャトルバスが出ていたのでそれに乗って移動しました。バスの出発時刻が6:10と指定されていたので4時起き。ハンガーノック対策で寝起きにおにぎりを三つ平らげました。5:45には駅周辺に着きましたが当然誰もいません。(fig.2)

fig.2 朝の駅周辺

少し歩いてバスの搭乗指定場所に行くと異様な人だかりがありました(fig.3)。「え、これみんな同じ大会に出る人なの?」と驚きました。バスも1台ではなく何台も控えていてどんどんその中に人が吸い込まれていきます。
この大会、参加者が約20,000人ほどいたというのは後で知りました。

fig.3 バスの待機列に並びながら

バスに揺られて一時間弱、大会のスタート地点である大磯ロングビーチにやってきました。駐車場には無数のランナーたちがいました。湘南の海が朝日を浴びて輝いていました。(fig. 4)

fig.4 登る朝日と集結するランナーたち

受付を通り出走までの間、着替えをし、柔軟をして出走に備えます。このあたりで同じ大会に出場しているシマダと合流しました。
軽く会話し、各々のスタート地点に入りました。マラソンはスタートの順番が過去のフルマラソンの大会の記録をもとに与えられるのでシマダは先頭のAグループ、記録のない僕は後ろのEグループ列に並びました。

初旬とはいえ12月の朝、快晴なこともあり冷え込も強く体の震えが止まりません。僕は半袖のランニングシャツにアームウォーマー、ランニングパンツにタイツという恰好でしたが周りにはパーカーを来ている人などもいました。「装備失敗したかな…」という思いが頭をよぎりました。
しかしスタート時間の9:00以降、気温はぐんぐんと上がりこの心配は杞憂だったことがわかりました。

ここからは序盤、中盤の走っている途中の記録を書こうと思っていたのですが、、、あんまり思い出せません。
とにかく走っている時間が長く35km付近までは特に大きなトラブルはありませんでした。覚えていることは計画通り10km, 20km, 30kmで予定どおりジェルの補給が出来たこと、スタート直後に体の冷え込みのせいでトイレに行きたくなり、コース上のトイレに立ち寄ったため3分?ほどロストしたことくらいです。

35km地点に話を飛ばします。
このあたりから脚の痛みが無視できなくなってきました。考えないようにしていてもどうしても痛みが思考の中に入ってきて集中力を削ごうとしてきます。
マラソンなのでスタートをした以上、終わらせるにはゴールするかリタイアするかの二択しかありません。
このあたりから1kmが異常に長く感じるようになりました。
10末にあらBさんと二人で代々木公園で開催されている練習会に参加し、30kmを初めて走った時は24kmあたりでハンガーノックに陥り体が全く動かなくなりましたが(詳細はあらB.fmエピソード75 "Perfume in acknowledgement"の前半50分くらいで話しているのでよろしければどうぞ)、今回は補給と前日までの糖質摂取が十分だったのかそれは回避できました。

しかし脚の筋力や腱の強さに関してはこのあたりで限界に近くなってきました。一歩足を踏む出す度にズキズキとした痛みが走ります。
ペースとしては6分~6分30秒/kmくらいで走れていました。歩いてしまうとペース的には10分/kmくらいまで落ちてしまいます。
「歩くと5時間切れない、それは嫌だ。」という気持ちがあったのでひたすら走るしかありませんでした。

湘南国際マラソンのコースには折り返し地点が2か所あります。(fig.5)
35kmから二回目の折り返しまでの39.6km地点のまでに数回、7分/kmまでペースが落ちてしまう場面がありました。

fig .5 湘南国際マラソンコース全体 (公式サイトより)

折り返しに差し掛かり、ゴールはどうにかできそうだ、というところまできて覚悟が決まり、再度ペースを持ち直すことができてゴールまで走り切ることが出来ました。

初めてランニングシューズを履いて走ったのが2022年1月22日。
10か月と12日でフルマラソンを完走することができました。

感想

今これを書いているのは走った翌日の12/5(月)の午前中ですが、布団から出るのにまず苦労しました(会社には事前にこの日休むと伝えています)。
全身が筋肉痛でベッドからデスクの椅子に移動するのに苦労しました。事前に用意していたご飯を少しずつゆっくりゆっくり食べながら記事を書いています。
何かスポーツに真剣に取り組んだのは人生でこれが初めてでしたが、マラソンという競技を選択し、続けてわかったのは走るという行為の奥深さでした。
これまでに5km, 10km, ハーフ, フルと四つの種目で大会に出場しましたが長距離になるほど事前の準備やトレーニングのウエイトが高くなり、当日の自分の体調やメンタル、気候も含めたコンディションがかみ合うとパフォーマンスが最大化できるようです。
(マラソンに限らずあらゆる競技、あるいは楽器の演奏などの芸術分野でも当てはまることなのだと思います。)

事前の準備にあたるトレーニングにおいては何を鍛えたくて、そのためにどういう手段で鍛えるか(長距離に耐える脚づくりをしたいのか、ペースを上げるために心肺を強化したいのか、後半に失速しないために脂質系の代謝を上げたいのか)などを考えなければなりません。
また、トレーニングの効果を最大化するには食事の管理や十分な睡眠も必要です。
まだ自分はランナーとしての能力が低いのでこれからも取り組み続けてレベルを上げていきたいと思っています。なんとなく始めましたが、いい趣味が見つかってよかったと思います。ちなみに体重はランニングを初めて13kg落ちました。

最後まで読んでくださってありがとうございました。


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