世界は笑顔でまわってる

 うちの塀の隙間に(庭とは言えない。塀と自宅の50センチくらいの隙間)に、フキがはえた。となりのおばちゃんが「そろそろ収穫時期よ」と教えてくれたので、刈り取って、道にならべていたら、見知らぬ、ひとりのおばさんが通りかかり、じっとみていた。

「(少し)持っていきます?」と聞いたら、後ろから、次々とおばちゃんが現れ、「あら、いいの?」「おいしそう」「ありがとう」とフキをとっていき、全部きれいになくなりました。・・・・・。

 となりのおばちゃんに「かれこれ、しかじか。おすそ分け出来なくて、ごめんね。」と言ったら、おばちゃんは満面の笑みで「まあ!それは良かったわね~!!」と言ったので、わたしは、ものすごく幸せな気分になった。

 でも、来年は、ちょびっとは、となりのおばちゃんと一緒に、食べてみたいな。

 自分で収穫したフキを食べたら、相当、幸せだっただろうけれど、こんな出来事に出会って、今頃、近所のおばちゃんたちが、おいしくフキを食べているだろうなって想像したら、こっちの幸せのほうが、きっと、私は、今、何倍も素敵な笑顔でいるような気がするな。

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