はんぶんこ

 養老孟司さんの著書を読んでいたら、素敵な言葉に出会った。「人生の半分は自然が相手で、残り半分は世間が相手である。」(「世間とズレちゃうのはしょうがない」伊集院光・養老孟司)

 はんぶんこって、いいな。と思った。「朝は、鳥の声とTVの音と、はんぶんこ」「病気になったら、薬の力と自然治癒力と、はんぶんこ」「自分の言いたいことと、相手の言い分と、はんぶんこ」「やって欲しいと言われたことと、やりたいことと、はんぶんこ」。いろいろな「はんぶんこ」を思いついた。

 私を手術してくれた先生が、退院の時に、著書を下さって、そこに、直筆で「中庸」と書いてあったのも、思い出した。

 「はんぶんこ」のバランスは、人によって、それから、同じ人でもその時によって、違うような気がするけれど、どちらかに極端に傾くのではなくて、その場その場の「はんぶんこ」のバランスを見極めていったら、「元気」に生きて行かれるような気がする。

 春から、幼稚園の仕事に戻ることにしました。でも、「はんぶんこ」。半分は、無職だった、この1年と同じように、ゆったりと自分の心や身体のために時間を使う。あとの半分は、好きな仕事をする。そんなふうに、過ごしてみたいと思います。

 ・・・でもなあ!根詰めるの好きだからなあ!そんなふうにうまくいくかなあ?・・・「ゆったり」と「忙しい」も「はんぶんこ」。頑張ります。

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