「問題児」じゃなくて、考えるのは大人の方だ!

 児童館で親子あそびをしたり、幼稚園でちょこっと「先生」をしたり、保育雑誌にちょこっと「執筆」したり、科学館でちょこっと「ワークショップ」をしたり、子どもに関する活動をしながら、日々楽しく過ごしています。

 養老孟司さんの「ヒトの壁」を読んで(難しくて、わからないところも、たくさんあったけれど)「ああ!すごい!」と思ったことがあります。以下、引用。「学校で教育を受けると、問題が先に与えられて、生徒が答えを出す。(中略)でも、生物の世界は逆である。生物が問題を解いてきたのだから、いまの生きものは解答なのである。じゃあ問題は何だったのか。(後略)」

 幼稚園で「先生」をしていると、「みんな」がしていることと違う行動をしている子を「問題児」「問題行動」をしている、ってとらえて、「みんなと同じ行動」をさせようとしていましたが、あれ?これ違ってたかも?

 「問題行動」ではなくて、「解答行動」?「問題」を考えなきゃいけないのは、大人の方?かも?

 子どもは、「生き物」。それがしていることに「間違い」は、ない。人間は、社会生活をしているから、その中で、「生きやすい」ように、ルールとか相手の気もちを考えてみるのも大事だよ、とか、そんなことを「教える」のも大人の仕事だと思う。でも、そこで、子どもは、困っていたり、悲しかったり、怒っていたり、笑っていたり、はしゃいでいたり、それは、すべて「自然」な行動なんだよな。

「あ~!もうこの子は、問題ばっかり起こして!」って、思うんじゃなくて、「おっ!そう来ましたか。そんな、「解答」を私にくれましたか、じゃあ、「問題」を考えてみますか!」そんな心構えで、子どもと向き合えたら、おもしろいかもな。

 「ヒトの壁」を読んで、私は、そんなことを考えました。とさ。

 みなさんは、読まれましたか?どんなページに、ひかれましたか?「えー。あなたの解釈、変だよ~。」って思いましたか?聴いてみたいな、と思ってnoteに書いてみました。



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