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石川日記≪その1≫『ウルトラセンス』『宝船』

『ウルトラセンス』の日程が発表された時に、さあどこへ行こうかと考えて、愛知と石川の二択になり、観光と合わせ技なら石川だろと後者を選んだ。
後に落ち着いてみると、すゑひろがりず単独の千秋楽と同日だった。ちょっと失敗したかなと思った。いやしかし名古屋より金沢……
すゑひろがりずのルミネは抽選激戦だったとのことだが、それに外れていたとしても大宮で森下vs多田もあったので、10月7日は何かしら出かけていただろうな。

チケットが取れてからよくよく確認したら、金沢市ではなくて小松市だった。金沢~小松は在来線で約30分。電車一本で行けるし、金沢拠点で動こうと旅のプランを練ったところが、2週間前に足を怪我してしまい、足を温存して再計画。さよなら茶屋町。さよなら兼六園。さよなら21世紀美術館。

結果、ライブの前には石井さんが過去に来訪したカフェに行ってのんびりすることにした。ただ、カフェは予想以上にバス停から離れていたので結局そこそこ歩いた。(カフェ話はこちら

いざ小松へ

響きも文字も可愛い駅を通過

電車に揺られて小松駅へ。

駅に降り立つと、うどんつゆの香りに包まれていた。駅前広場はイベントの撤収後?設営中?だった。この香りはどこから??

文田さんが「ライブの日に小松のお祭りもあるみたいだよ」とポストをしていて、調べてみると伝統的な祭事ではなく地場産業フェスといった雰囲気で、キッチンカーなど出るようだったので、ライブ前に軽く飲んだり食べたりするつもりだった。
けれども、駅前にそんな気配は微塵もなかった。駅に貼ってあった祭りのポスターをしみじみ見たら土曜日は前夜祭的なあんどん行列だけで、本番は日曜日だった。屋台も物産展も、何もかも明日じゃないか。

小松駅も歓迎ムード
イラストだけじゃダメかぁ

ライブは、地方ツアーらしさがあって楽しかった。最後となったマヂカルラブリーの2本目のネタが『吊り革』で、客席がふわっと沸いたのが印象的だった。メンバー全員乱入の漫才になって、千秋楽らしいなあと思った。また、トークが長めだった。客席とのコミュニケーションを図ろうとする時間が多くて、この会場のお客さんを大切にしている感じが伝わってきた。

根建さんが漫才スーツを忘れてきたため、革ジャン・ジーンズ・サングラスというスタイルで漫才するというぶっちぎりのハプニングがあった。バウンシーコーヒー反省会衣装みたいなものじゃん……と震えた。
これは是非写真に収めたいものだと思ったけれども、撮影タイムはなかった。残念。よく考えてみると、トークは全員ツアーTシャツだったから、撮影があっても、革ジャン根建さんは撮れなかったかも。

開演直前までロビーで人を待ちながら物販の様子を眺めていたところ、かなりいい塩梅でグッズの在庫を売り切っているように見えたので、これは終演後の写真撮影もないかなあ(札幌では販促のために撮影があったと聞いており)と思ったら、わざわざ開催してくれてありがたかった。ひとりひとりにちょっとした言葉をかけていただき、ありがたかった(二度目)。

ライブ以降はフォロワーさん(以下、「Fさん」とします)と一緒に行動する計画だったので無事合流。完全現地集合の大人の遠足だ。北陸はどっちの地元でもない。
「さっき文田さんが言っていた『3階建てくらいのコマツのショベルカー』は、駅の反対口にありましたよ!」とFさんに教えてもらったので、行ってみたら閉門時間を過ぎていた。ので、隙間から撮影したのがヘッダーです。

すゑひろがりず『宝船』鑑賞

その後、金沢へ戻る。昼間、駅ビルのかなり立派な観光情報提供スポットにウルトラセンスのチラシが設置されていたとのことで向かうも、撤去済みだった。まあ、開演時間が過ぎてしまえば無用の長物なんだけど、当日中に処分されるとは……。並み居る北陸観光チラシに混じって輝くウルトラセンスを見てみたかった。そしてすゑひろがりず単独ライブ『宝船』を見るためにカラオケボックスへ移動。

HDMIケーブル込みで部屋を予約していたのにケーブルだけ持たされて接続口がない機器の部屋に最初通されたり、Wi-Fiが激弱だったり、ドリンクバーの氷がほとんど水だったり、しょうもない店だった。

配信を見る準備が一段落したところで、Fさんが「お渡ししたいものがあって」とテーブルに出した物を見て、びっくりした。トットのコレカだった。というのも、私も有楽町の「ただの紙」(マヂすゑ関連)をFさんへのプレゼントとして持ってきていたので。やはり、旅先での贈り物はかさばらず軽いものがいいのだなあと思った。
トットのコレカは、ポチャッコのスリーブに入れられていて、いっそうキラキラしていた。そんな心遣いも含め、とても嬉しかった。

『宝船』は幸せと情熱がたくさん詰まっていて、眩しかった。ファンは南條さんと三島さんを宝物だと思っているし、きっと二人はファンの笑い声を宝物だと思ってくれているだろう。
すゑひろがりずのネタは、安心感があって面白い。そんな中、最後から2番目に披露された二人が高らかに空笑いする漫才は、不穏さがあり、異彩を放っていて心に残った。
一番好きなのは『高砂』かな。彼らは「役割を逆にしても成り立つ」と言っていたけど、変な真面目さが滲み出ている南條さんの「やばし」たる所以、良かったと思う。長すぎて普通の寄席ではできないなら、ツーマンライブとかでやるのはどうでしょうか。

福岡公演にも行っていたFさんから、変化した点について教えてもらって興味深かった。ネタがいくつか変わっている、幕間Vも違う、そして書道だけでなく実は三島さんの法螺貝も上達していたとのこと。

「次のツアーは会場増やしたい」と言っていたので、楽しみだ。
でも「しんどいからゲスト呼ぼうか」は、別になくてもいいんじゃないかと思う。公演時間を短くしてもいいし、漫才で声を張るのがしんどいならコーナーをやってもいいし。やはり単独ライブなら二人のやりとりを見たい人が多いのではないかと思う。

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