MEXのススメ

追記1、利益を堅実に、損を最小に取るストップ注文 を追加
追記2、おまけ(手数料早見表) を追加
追記3、活用により手堅さを倍増させる利食い注文 を追加
追記4、おまけ2(価格帯およびレバレッジと利益率早見表) を追加
追記5、【番外編】OKEXのススメ を追加

ビットコイン大幅下落で焼かれた一人です。皆さんの仲間です。

さて、ハイレバトレードができると聞いて「Bitemex使ってみようかな」という人も多いと思います。
あるいはもう使っている人もいるかもしれない。
しかしそのポテンシャル、侮ってはいるまいね。

目次

1、MakerとTakerという手数料制度
2、隠れた手数料「資金調達率(Funding cost)」
3、レバレッジと清算価格
4、利益を堅実に、損を最小に取るストップ注文
5、活用により手堅さを倍増させる利食い注文
6、インジケーターとTrading view
7、アフィリエイト
8、おまけ(手数料早見表)
9、おまけ2(価格帯およびレバレッジと利益率早見表)
10、【番外編】OKEXのススメ
11、おしまい

MakerとTakerという手数料制度

MEXの手数料はスプレッド制ではないため、注文の度に手数料を取られるとは限らない。

出来高を維持するために板を出した人(Maker)には手数料がMEX側から支払われ、逆にその板を食う人(Taker)からは手数料を徴収する。

↑Takerの場合の注文履歴。「成行」と表示される。

↑Makerの場合の注文履歴。「指値」と表示される。


たとえばどこかキーとなるポイントに指値を置いておいて、万が一逆行してしまった場合、焦ってしまうかもしれないが、指値で撤退すれば数ドル程度の幅ならばMaker手数料が入ってくるため損にならない。同値撤退なら微益になる。

なお、Makerは「-0.025%」、Takerは「0.075%」が手数料となる。
(アルトコインはMaker0.05%、Taker0.25%とかなり差がある)
これは証拠金ではなく現在取引している金額に対してであるため注意。
具体的な例を挙げてみる。

1BTC=100万円と仮定した場合、
証拠金1万で100倍レバレッジをかける。
1*100=100万円分(1枚)の取引が可能。

この場合、
Maker手数料は
1000000*0.000025=250円
Taker手数料は
1000000*0.000075=750円となる。

つまり、往復でMakerをとれば+500円
往復でTakerをとれば-1400円もの差額がついてしまう。
自分は下手くそなのでエントリ―はTaker、クローズはMakerで済ますことが多い。

注意すべき点は2つあり、
既存の板に指値を置くとTakerとして扱われる

この状態で4349ドルに指値を置いてもTakerとして扱われてしまうため、指すならばその1ドルほど下に指せば無難。
ボラティリティあるときに直下に指そうとすると秒で板食われてTakerになることがあるのである程度の値幅の想定はしておいたほうが吉。

・逆指値はTaker扱いになる。
ロスカットや一定条件の利食いで使用する逆指値はTaker扱いになってしまうので注意。
買いならば今の場所よりは低く、売りならば今より高い場所で指値を置かないと手数料を取られてしまう。

隠れた手数料「資金調達率(Funding cost)」

いわゆるスワップポイント。
現物の板との乖離を参照し、一日3回乖離率に基づいて算出された手数料を徴収または付与される。

赤丸で囲ってあるところが現在の資金調達率。
現物より上に乖離していればロングポジションを持っている場合手数料が徴収され、ショートポジションに対しては付与される。
逆に下に乖離していればロングポジションに付与され、ショートポジションからは徴収される。

現在の場合で例を挙げてみる。

資金調達率-0.0619%(ロングポジションに対して付与、ショートからは徴収)
1BTC=100万円計算
1枚所持の場合
1000000*0.0619=619円
が、ポジションを持っている時点で付与または徴収される。

付与・徴収の時間は
5:00・13:00・21:00(JST)の一日3回。
乖離が大きいと調達額も変わるため、この時間の直前に大きく動くことも多い。
なお、これは持っているポジションに対してであって証拠金に対してはかけられない。

レバレッジと清算価格

Bitemexは100倍というハイレバレッジをかけられる利点があるが、裏を返せば一瞬で焼かれるリスクも負う。
じゃあどのくらいでロスカットされるのかと計算しなければポジションも取れないのではないかというとそうでもない。

注文画面に「推定清算価格」というのがあり、これがロスカットの目安となる。
ハイレバレッジの場合、これを参照してどのくらいの値幅でロスカットされるかを念頭に置きながらエントリーすることになる。
ただしマーク価格というものがあり、変動が激しいときなどで乖離が発生するとそのぶん滑ることがあるので注意。

なお、このレバレッジは注文後にも変更することができる。

赤丸のバーでレバレッジを変更でき、黄色丸からさらに細かく倍率を指定できる。

また、レバレッジをそのままに、ポジションを取った後証拠金を追加入金できるのも利点。

ポジション画面で証拠金をクリックから追加、削除できる。

ただし、レバレッジに対しての維持率が100%を切っている場合、追加した後の証拠金を抜くことはできないので注意。
レバレッジも同様で、当然ながら自分の残りの証拠金よりも低いレバレッジに変更することはできない。

利益を堅実に、損を最小に取るストップ注文

いわゆる逆指値注文。
「価格が逆行するのをトリガに行う注文」という認識でいてください。
明らかにラインを上抜けしトレンド転換を示唆するような場合、損切りラインを設定する場合、含み益状態で欲張りたいけど手堅さも欲しい場合。
そんなときに使える注文です。
ストップ注文には「ストップ指値」と「ストップ成行」があり、それぞれ約定方法が違うので注意。

ストップ指値

上の注文画面はこういうことになる。
つまり、一定の方向性が分かっている場合、一度の注文で売買両方のトリガを設定できる。
ただしエントリーは成行なのであまりに値幅が狭すぎると損をする可能性があることに注意。(Taker手数料の仕様)
また、エントリーが成行である使用上、注文が滑って予想より値幅が狭まる点があることにも注意。

ストップ成行
損切りにも使用するストップ成功は現在の価格から逆行した際に注文をする。

たとえば自分がトリガ価格の4300ドルで買いを入れたとし、価格が逆行した場合、損切りも視野に入れなければならない(ナンピンという手もなくはないけど)
損切りの場合に役立つのがストップ成行だ。
これの場合だと
4300で買い注文を入れる。
4300→4200に下落した際を想定して4200で売り注文(損切り)
となる。
もしも4100ドルで買いを入れていた場合、4400に指値を入れておき、4200でストップを入れておけばどちらかが約定された後にもう一方の注文を取り消せば堅実に利益を取ることができる。
注文は成行のためTakerとなる。
狼狽時の誤爆防止のために「トリガ時に決済」タブを付けてくれている為、これにチェックを入れておけば現在のオープンポジション以上の数量を注文していてもポジション数で決済がされる。
優しいねえ

(特殊)トレイリングストップ

トレイリングストップは成行で注文を出し、そこから設定した値幅以上の反発がない限りトリガ価格を更新し続ける注文。
強いトレンドや大きな値幅狙いの場合には有用であるが、これもトレイル値の設定を間違えるとただ損を増やしていくだけになってしまうので注意。
トレイル値の設定が低すぎるとエントリ―・クローズ共に成行注文であるため想定外の手数料を取られる羽目に。

活用により手堅さを倍増させる利食い注文

利食い注文はストップ注文とは対になる注文。
ストップが守りの注文なら利食いは攻めの注文といったところだろうか。
基本的にはポジションを持っている前提での注文になるが、新規ポジションを持つ際にも使用できる。
※「トリガ時に決済」からチェックを外すことを推奨

利食い指値

ワーストケースの想定での押し目買い/売りに使用できる。
注文が約定した場合はMakerとして処理される。

(買いの場合)
現在価格が5000ドルと仮定し、下落を始めた。
トリガーを4800ドル、指値を4600ドルに設定した場合に、チャートが4800ドルを通過した時点で4600ドルに指値で板が出される。

(売りの場合)
現在価格が5000ドルと仮定し、上昇を始めた。
トリガーを5200ドル、指値を5300ドルに設定した場合に、チャートが5200ドルを通過した時点で5300ドルに指値で板が出される

注意点は以下の2つ

・トリガーを発動させても指値注文が出るだけなので、そこに届かなければポジションのエントリーにはならない。
・現在の価格と逆行するトリガーは置けない。
例1:5000ドルの時点で5000ドルより上の価格帯で買いのトリガーを置くことはできない。
例2:5000ドルの時点で5000ドル未満の価格帯で売りのトリガーを置くことはできない。

利食い成行

基本的には普通に指値を置くのと変わらない。
現在のBitmexは出来高があるためあまり使用はしないと思う。
値動きが大きく板がスカスカになるのが予想される場合はこちらを使うのがいいかもしれない。
トリガー価格に達するとそこから成行で買い/または売り注文が出される。
一刻も早く決済をしたい場合はこちらが推奨されるがデメリットは2つ。

・約定価格が安定しない
成行注文の為必ずしもトリガ価格よりも良いレートで約定できるとは限らない
・Takerとして処理されるため上記の約定価格の安定性も含め狭い値幅での利確なら指値を置いた方がよい。

インジケーターとTrading view

Bitmexはチャート画面にインジケーターを表示したり、Trading Viewを活用することができる。

赤丸から表示したいインジケーターを画面選び表示させられる。
現在表示しているのは出来高。

この赤丸からTradingviewの画面を開くことができる。

Tradingview画面。使い方に関しては他のサイトでも紹介されているので割愛。
えっちだねぇ。

アフィリエイト

Bitemexに関して切れないのがアフィリエイト。
アフィリエイトから登録した場合、Taker手数料が10%OFFされる。(半年間)
そして紹介者には登録者のTaker手数料の10%が支払われる。
あくまでもTakerであるため、Makerに関してはアフィリエイト報酬は支払われない。
アフィリンク踏んで気に食わないならとことんMakerでアフィリエイターに報酬を渡さないようにしよう。
もう一つ、禁断の方法もある。
自己アフィリエイトだ。
自分の口座のアフィリンクを踏ませた別アカウントを作り、トレードはそちらでやるという手法である。

アカウントA・・・紹介者
アカウントB・・・登録者
アカウントC・・・サブアカウント
とし、Aから登録しBを作成。その後BのアフィリエイトリンクからCのアカウントを作成しCでトレードをする

これによりCのアフィリエイト報酬がBに入るため、成行手数料の10%は実質ペイされていることになる。

アフィリエイター達からは叩かれそうだけど。

おまけ(手数料早見表)

1000ドルから500ドル単位での手数料がどのくらいになるのかを計算した表です。
Maker-Makerでの取引でない限り、書かれている手数料は

=最低限取らないと赤字になる値幅

となります。
成行が多いアナタ、結構損してるかも?

おまけ2(価格帯およびレバレッジと利益率早見表)

1000ドル~20000ドルまでの間で「どの価格帯で」「どのくらいレバレッジをかけて」「何ドル幅を取れば」「何パーセントの利益がとれるのか」を表にしました。

「だいたいこのくらいの値幅が取れれば何パーセントの利益を得られる」といったシミュレーションの参考などにご利用ください。
(あくまで理論値です)

※注1 マーク価格との乖離は0であるものとする。
※注2 必要な証拠金の割合により若干変動があるものとする。
※注3 手数料(Taker,Maker)については考慮しないものとする。

【番外編】OKEXのススメ

ばーにらっばにらこーしゅーにゅー!

OKEXが100倍レバレッジのFXを始めるのでそれについてもついでに記述。
日本語記述がないので直観的に使用するには慣れが必要かもしれないが、板を見るだけでも有益な情報は得られるかもしれない。
中国語表記と英語表記を併記してざっくりと解説。
アフィリエイトは入れません。

たまに恐ろしい板が出ている。

OKEX取引用のツールも存在する(Windows、Mac用)

https://support.okex.com/hc/zh-cn/articles/115002194171-%E6%80%8E%E6%A0%B7%E4%B8%8B%E8%BD%BDOKEx%E5%AE%A2%E6%88%B7%E7%AB%AF-
上のリンクからインストール方法が書かれたヘルプページへ飛びます。(ノンアフィ)

法币交易(Fiat to Token)

フィアット通貨の取引。
CNY(人民元)、VND(ベトナムドン)に対応。
USDT建てで取引できるものの、KYCにて個人情報登録、携帯番号登録、クレジットカード登録が必要なのでちょっとハードルが高い。
そしてドンに至ってはそもそも板すらないこともある。

币币交易(Token Trading)

仮想通貨同士での取引ができる。
BTC、USDT、ETH、OKB(独自通貨)建てでの取引が可能。

合约交易(Future)

先物。いわゆるFX。
12/11より100倍レバレッジが出るという発表が・・・?

手数料

MEXに近いかと思われたがよくよく見ると、どうやらそうでもないらしい。

Maker手数料は安いものの、MEXのように受け取り確定ではない点に注意。

第二のMEXにはなれなかったよママン・・・

この手数料は30日間の取引高で変わる。
Lv1から始まりLv8まで存在し、Lv6からMakerは恩恵が受けられる。

2018/12/11より適用の最新版です(公式より引用)参照URL↓

https://support.okex.com/hc/zh-cn/articles/360020415891

用户等级はレベル。挂单手续费はMaker,吃单手续费はTaker手数料となる。

また、MEXでいう資金調達率(Funding cost)は-0.25%~0.25%のうちで変動し、毎日HKT16:59(日本時間17:59)にそれぞれ付与・徴収される。

結論

現物・アルトコイン扱う人、レベル5以上(5000BTC/月)の取引高を上げれる人にとっては場合によっては有用かもしれない。
でも大半のFX勢にとってはMEXのほうが全体的に有利。トレビュー使えるし。

おしまい

あまりブログなどでも書かれていない点を書いてみました。
最後に自分のアフィリエイトを投げておきます。
もしMEXに興味があれば踏んでくれると嬉しいです。

https://www.bitmex.com/register/Hqqiwe

このノートは有料ですが、最後まで無料で読めます。
著者のモチベーション維持、暗号通貨養分などなどに使われますので、有意義だったと思った方は投げ銭していただけると喜びます。
BTC: 3BMEXYW3sXYLr8QjJcUYkCAyTVgHo9er6e

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