【インタビュー】負けを知って勝ちを見る
勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る
――徳川家康公
常勝無敗トレードというのは理想ですが、そんなのできるのはあまりにも天才的な頭脳を持っているか運がいいかのどちらかです。
凡人の我々にそんなことはどだい無理な話。
ならば負けに至りそうな要素というものを洗い出して多くの負けから共通している負けポイントを潰してしまうのが最善の手になりそうです。
勝ちを増やすよりも負けを減らすという発想ですね。
需要はあると思っていたのですが、如何せんこの手の質問は聞かれる方にとっては厭味そのものだったりします。
「こんな相場でどうやって負けてるのか知りたいんです」なんて言われたらそりゃ腹も立つわ。
というセンシティブな話題ですが、臭いものに蓋をしていてはいつまでも進まないため、オコラレの覚悟もしつつもやってみることにしました。
数名の方がご厚意でインタビューを受けてくれることになったため、赤裸々に語っていただきたいと思います。
内容の都合上、ID掲載の方・匿名希望の方がいらっしゃいますが、いずれのインタビュー対象者に対しても侮蔑・嘲笑を誘うような表現は固くご遠慮ください。
最初から勝ちの方が多いトレーダーの方が少ないでしょうし、多くの人は負けを認められない・他人には言いたくないというプライドもあります。
それを押し殺して応じてくれた方々には敬意をもっていただきますようお願いいたします。
今回のインタビューの要点
以上の図の6点について探っていこうと思います。
青三角は裁量トレードを実践する上で個人的に重視している三要素
紫三角はトレードには直結はしないものの、その準備や骨組みとして重視する要素
としてそれぞれの角度からトレードを見ていきたいと思います。
インタビュー1:シュト さん(@Shuto_man)
トレード歴:7カ月弱
対象銘柄:年初 アルト現物→5月頃からBTCFX、7月より指数為替
参考指標:Twitter、水平・平行チャネル、EMA
証拠金/ロット:ビットコイン・指数為替合計25万円程/基本的には0.01~0.03(ミラトレ時には大きく張ることも)
Twitterミラトレ勢。
アルトからBTCFXに移行した理由は「ビとの相関があったりなかったりしてわからないので本尊触ってる方が良いのでは?」という理由。
私もまったく同じ理由です。
・資金性問題
基本的に最小ロットのため分割はしない。ストップは設置しナンピンもしない。
ただしミラトレ時にその数十倍のロットを一発で張り、損切りした際のドローダウンが大きく復活できない。
・ロジック性問題
テクニカルやインジケーター、その他の指標を使用し始めたのがつい最近の為、それらを根拠にした「自分のトレード」というものが確立できていない。
それまではもっぱら雰囲気とミラトレ。エントリー後に行く方向に重きを置いている。
勝率だけならば49%だったが、損大利小トレードのため右肩下がりになっている。
画像の赤丸部分がエントリーおよびストップを狩られて上がった図。
参考にしている人はストップ引っかからずしっかりと爆益を手にした。
ミラトレ以外のエントリーに関しては根拠付けが弱く、狼狽することも多々ある。損切貧乏でなければミラトレも勝率の向上には一役買っていると思う。
・メンタル性問題
以前は一度負けるとそれを取り返そうとロットを上げるなどの不安定なトレードをしていたが、それは落ち着いた→改善
損切りに対してのネガティブな感情は依然残るが、そこからポジポジ病になることなく次のトレードに取り組むようにできている。
ただし損切後はエントリーへの恐怖が芽生え、エントリーできそうな場所で躊躇し結果的に伸びていくことも多々あるため機会損失となっている。
ロジック性問題につながるが、自分なりのトレード方法がまだないために、ポジションに自信が持てない。
・計画性問題
エントリー前に損切設定、利確目標は定めている。想定外のナンピンはしていない。事前の予測はエントリー前に行っている。→少なくとも直近1ポジションを持つ際の計画を立てている。
・再現性・反復性問題
・その他の問題
・テクニカルと資金管理だけで勝てるなら誰でも勝てるのではないか?やはり他に必要なものがあるのではないかと悩んでいる。
・損切貧乏に陥っている節があり、それを解決するためにはRRや確度の高いエントリーはやはり必須なのだろうか。
・損大利小のトレードから抜け出したい
・まとめ
エントリー後に目標利確を入れなかったり、損切ポイントがエントリーした場所の直近安値とタイトすぎたり(天井/底を取れていると思っている)と計画から実践を通して反復性へ至るまでのリンクが乏しいためにルール化させるための実践情報が不足している。
ミラトレに関しては壇上は悪だとは思っていないため、活用するに足る精度であるならば利用しても良いのではないかと思いその方向性を否定はしていない。
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