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子宮外妊娠 6週目#2 大病院で確定診断

これは、私が左卵管のはじっこに妊娠して、腹腔鏡手術を受け、左卵管を切除した記録です。

確率が低いゆえ、経験談が少ない子宮外妊娠。
この記録がほんの少しでも誰かのためになればいいなと思います。

12:30 p.m. 大病院へ。子宮外妊娠確定。


大病院に到着。午前の受付は終わっていたが、係の人に紹介状を持っていることと緊急であること、産婦人科には病院から連絡済みであることを話して受付をしてもらう。

前回この病院に来たのは出産のときだったのになぁ、大変なことになったなぁとどこか他人事だったけど、産婦人科の待合室に着いて妊産婦を見たら急に気持ちが落ち込んだ。
彼女たちがどうであろうと、私には何の関係もないのに。
もしかしたら何かある人もいるかもしれないのに。

ここでも一時間ほど待った。
どこも結構待たされる。本人としては緊急事態な気がするが、病院的には待たせても大丈夫なレベルの症状なんだろうか。
もしここで急に倒れても、ここは病院だから誰かに見つけてもらえるだろうし、手当てはしてもらえるだろうから、心配しすぎることもないのかもしれない。

診察室に入ると、若い女性の先生がいて、この先生が主治医になるとのことだった。

紹介状を渡してエコーで診断。

案の定「左側に妊娠組織が確認できる」と言われ、ほかの先生にも診てもらうと言われる。

男性医師が入ってきてエコーを確認し「左卵管だね」と言う。
それはもう、何でもないことのように。私の人生の一大事は、彼らにとってはそこそこある症例の一つなんだろうなと、その医師の言い方で察した。

妊娠組織の場所を確認するためか、別の男性医師が呼ばれて内診を受ける。
内診は痛い。
手を入れられたまま、左右のおへその下、脇腹寄りと4か所を押され、「痛い?痛い?」と聞かれる。
左の脇腹寄りが痛いと言うと、「おかしいな」と返されて内診は終わった。
何がおかしかったのか、今でも分からない。痛みの場所だろうか。

診察台からおりると、「尿検査の結果、妊娠していること、エコーで診たところ左卵管の妊娠であることは間違いない」「緊急手術なのでこのまま入院を、詳しいことはご主人が到着してから」「それまでに手術に必要な検査をしてください」と説明され、もろもろの検査を受けに行くことになった。

検査内容は、採血とレントゲンと心電図。
手術に耐えられるかどうかを検査するらしい。
検査着に着替えるとき、傷の無いおなかを見るのはこれが最後だと思って写真を撮った。

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