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子宮外妊娠 6週目#1 かかりつけの産婦人科

これは、私が左卵管のはじっこに妊娠して、腹腔鏡手術を受け、左卵管を切除した記録です。

確率が低いゆえ、経験談が少ない子宮外妊娠。
この記録がほんの少しでも誰かのためになればいいなと思います。

9:30 a.m. かかりつけの産婦人科へ


また少し出血が増えて、つーっと血が出ていく感覚が分かる。
腹痛と腰痛も悪化している。

前回の診察から1週間経っていないけれど、病院に行こう。

病院に電話をして受付の人に症状を説明すると、「午前中に来てください」と言われる。
午前中は会議があるので午後でもいいか聞くと、「大病院に紹介する可能性があるので午前中に」「出血や腹痛があれば急ぎ受診するようにとメモが残っている」と言われた。

あぁ、先生も「おめでとうございます」と言いながら、子宮外妊娠の可能性を疑っていたんだな。

前回の診察で言ってくれたら良かったのにと思わないこともなかったけど、確定診断がつかないなら不安な気持ちは変わらなかっただろうし、まだ何とも言えない時期に「妊娠はしている」「正常な妊娠かは何とも言えない」という事実だけを伝えてくれたこと、でも、病院内ではしっかり共有してくれていたことに感謝した。

病院は相変わらず混んでいるが、前回ほどではない。
そして緊急事態と思われる今回も、順番どおりの診察だった。

今日も尿検査をして、エコー検査。

やはり子宮には何もない。
そして左側に何か見える。

「うーんやっぱり子宮には胎嚢が見えないですね」
「左側に少し気になるものがあります」
「尿検査ははっきり陽性を示しています」
「でも、この時期で胎嚢が見えないこと、左側に少し気になるものがあるので、異所性妊娠、いわゆる子宮外妊娠の可能性があって、ここでは手術ができないので大きい病院に紹介状を書きます」

そうか、やっぱり胎嚢見えないんだな。
この後、大病院に行って「正常な妊娠です、おめでとうございます。」なんてことはないだろうな。

しばらく待合室で待っていると、看護師さんが私のそばに来て、病院が受け入れ可能だから、タクシーを呼ぶと言ってくれる。

もう一度診察室へ呼ばれ、先生から紹介状をもらい、ご主人と病院で合流するように、お気をつけてと言われる。

ちょうどお昼時だったので、お昼ご飯はどうしたら、と聞くと、破裂したら大変だから寄り道しないでくださいと言われる。

タクシーを待つ間、夫に電話をする。両親のことを思い浮かべる。
驚かせてしまうだろう。申し訳ない気になる。

もしこのまま入院だったら、というか、きっとそうなるだろうから、子供とはしばらく会えないんだなと悲しくなる。

今週末は最後のベビースイミングの日だったのに。
ぷかぷか浮かんでいる子供がかわいくて、毎週楽しみだったのに。

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