このネコの残りの人生を私にください!その①

只今私は一匹のネコについてそのオーナーさんからの返事を待っています。

内容は、ストレートに言うとネコを譲ってほしいという事。
彼(ネコ)の残りの人生を、私と一緒に生活をさせてください!という話。
一般的に言うと略奪愛と同じように聞こえるかもしれない。
なんてひどい人!と思われるかもしれない。
常識外れとおもわれるかもしれない。

それでも私には、この行動に出た理由が無意識であったことに気が付いた。
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彼は長毛の猫。
品種はおそらくラガマフィンという品種のミックスか、純粋なラガマフィンか。

彼に会ったのはとある夏の日。
目の前の草むらからボサボサボーボーでクタクタな様子で野良猫が私に向かって鳴きながらやってきた。
何かを私に訴えている声。
正直こわかった。私はそのままそそくさと逃げた。

それでも幾度となくこのネコと何度か顔をあわせるたび、不思議だった。
首輪はしているけれど、このネコは飼い猫なのだろうか。
ただ隣の家へご飯を食べにやってくるだけなのだろうか。。。
飼い猫とは思えないほどの汚れとボサボサっぷり。。。

彼はいつも私にすっごく甘える。
私もだんだん慣れてきて、少しずつ撫でてあげるようになった。
時には、外で一時間一緒に、撫でたあとはただ、隣に座ってボーッとする時間も何度もあった。
この子は基本、人の上には乗りたがらないネコ。
でもいつしか膝に抱えてなでることが出来るようになってきた((´∀`*))

私は猫も犬も、動物全般、子供のころから大好きだ。
子供のころはムツゴロウ王国がTVで流れるたびにあの生活に憧れ、
いつも番組の最後にある子猫や仔犬のプレゼントには、
子供ながら自分の思いをびっしりはがきに書いて毎回応募していた。
そんなある日、ムツゴロウさんからお手紙がきた。
内容は「ムツゴロウ王国で一緒に生活をしないか」と!
私は、小学2,3年生くらいだったと思う。多分3年生。
私は行くと決めた!親にお願いをした!行きたい思いを必死で伝えた。
親には「ムツゴロウ王国の冬は寒い」とか、
なんとかかんとか言われたけれど
私にはそんなのどうでも良かった。
ただ、動物たちのお世話をしながら楽しく暮らしたかった。
そして、もちろんこの夢、叶わず。
もしかしたら、私がアチラに住んだ暁には、
両親は、ムツゴロウ王国へ定期的にお金を送らなくてはいけなかったのかもしれない。生活費とかなんとか?

この出来事を思い出す度に、素晴らしい思い出として私の心は温かく高鳴るのです。

それより、話をもどしましょう。
このネコは私になでられて以来、私を見かけるとずっとついてくるようになった。
毎回「撫でて~、撫でて~」と自分の縄張りギリギリまで鳴いてついている。
時には、縄張り超えしたんじゃないの?と思うほど一緒に歩いてくれた。

この子に一度も食べ物を与えた事はありません。ただ撫でただけ。
そして私は、彼のネコ語がわかる。
なにをしてほしいのか良くわかる。
私はこのネコとつながっているの。

続く。。。


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